子どものやる気を引き出す方法(その2) | 成績110番

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子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

◆子供のやる気を引き出す方法・・・子供と将来を考える・・・◆

 私の子供が勉強について前向きになったのも、

いくつかの理由がありますが、その1つは自分自身が目標が持てたこともあるようです。


  最近になって私の長男(小4)が自分の将来についていうようになりました。

それも、私の出身の

「○○高校へ行って大学に行く」

と。(本当にわかっているのかわかりませんが・・・)さらには、保育園の妹にも


「△△はどこの高校に行くの?(そんなんわからんちゅーねん)。」

と聞いているしまつです。


妹はわけもわからず

「××高校(存在しない適当な名前)」

と答えています。それが勉強に対してやる気を引き出しています。
(ちなみに私は中1のときから志望校は今の出身高校に決めていました)


実はそのきっかけは、家内が、あるとき子供と自分の将来について、


寝るとき布団の中で話したみたいです。

「やっちゃん、将来何になりたいの?」

って。それも、結構何度もやっています。


そこから、長男は長男なりにいろいろ考えていたみたいです。

また、私は以前に長男に、仕事についても話したことがあるんです。

「なあ、インターネットの仕事しない?」
「別に、どうでもいい。」

など、そこで私は一応自分の希望を伝えたました。


「お父さんは、○○高校を出てよかったと思うから、

やすには○○高校にいって欲しい。


でも、強制はしない。お父さんは、おじいちゃんに一度も強制さ れたことがないから・・・。

やすにも、希望は伝えるけれど自分のやりたいことをやってほしい。」

と。本人はわかったか、わからないような

「ううん。」

というあいまいな返事でしたが、それから家内と一緒に話すまで自分の将来のことを考えていたようです。


子供のやる気を引き出すには、

「知的な環境」

も大切ですが、

「子供に将来のことを考えさせる」
「子供に目標を持たせる」

ということも大切です。そして子供自身に「目標」「夢」を持たせてあげることです。


もちろん、中にはお子さんによって自分の将来については

「そんことわからない。」

というお子さんもたくさんいると思います。でも、それでもいいんです。


少しずつでも「自分の将来を考えるトレーニングを積む」ことはとっても大切ですし、

そういった機会をもつことは自分の将来にプラスになります。


というのは、受験生の中には、

「今まで自分の将来について考えたことはない。」

生徒が多く、そのときになってパニックになる子もいます。ちょうど数年前も

「先生、私高校どうしたらいいんだろ。悩むよ・・・。」

という女生徒がいて、夜の11時まで二人でその子の将来について語りあったこともありました。


もちろん、その生徒は悩んで、悩みぬいて、

自分で結論を出して自分の高校を選びました。そのときは、


「先生、私は中学3年間は吹奏楽部でがんばったけれど、

 高校の3年間は、勉強に頑張る。


 だから、私をビシビシ鍛えてくれる学校に行きたい。

公立高校にいくよりは、私立の××高校に行く。それでお母さんに頼んでみる。」


といって志望校を決めてきました。


この生徒のすごかったのは、これ以降の勉強に対する変化でした。

中3の夏休みの頃には私の「夏猛特訓100時間」を受講したのにもかかわらず、

ある日

「あれ、××さんは?」
「先生知らないの?××さんは、キンキキッズのコンサートに行っているよ!」

という生徒だったんです。


それが、高校生になってからは、本当に言われなくても自分で勉強して、

夜中の2時まで勉強していました。もちろん成績も

「5段階評価中4.3」

までになっていました。


しかも、いつも夜遅くまで「フラフラ」になるまで誰にも言われずに自分でやっていました。

あの塾をさぼって「キンキのコン サート」いった同一人物とは思えないくらいです。


これには私もびっくりです。

以前に高校に入ってから私は彼女とも話しましたが、

彼女がこんなことを言っていました。


私が

「ねぇ、ジャニーズのコンサートにいっていないの?」
「全然いってません。というか中学のときの同級生とかは何か話が合わなくなって・・・。

なんか周りが子供に見えて話が合わなくなった。」


と。かなり大人に成長していました。
(彼女は、将来母校で社会科の先生になる目標を決めてがんばっています。)


彼女は、それまで自分の将来について考えていなくて、

高校受験とともに自分の将来を考えて成功したタイプですが、

それでも志望校の選定について決められない生徒も多いです。


また、受験生でもまだ、自分の将来について全く考えていなくて、

「どこでもいいから高校に入れればいい。」

という子供までいます。


実はそれは、自分の将来についてそれまで

「自分の将来について考えるトレーニングを積んでいない」

かったからなんです。


もちろん、そのときは子供では社会からの「情報量」や「経験」が少ないので、

間違ったことを判断するかもしれません。それで も、

「考える」

というトレーニングはしておくべきなんです。


また、私がまだ20代の頃よく、カウンセリングで20代女性から相談をうけたのが、

「自分は何をやっていいかわからない。」
「何をやりたいかがわからない。」

ということでした。本当に多かったです。それが結局

「やる気」が出ない

ということにつながっていました。


私もこの目標がないときに「やる気」がないという経験は。

私は、21歳のときに自分自身の「人生目標」を立てまし た。


それまでは、

「やる気はあるけれど、何をやっていいかわからない。」

状態でした。何か「ぼーっ」とした状態で・・・・。


しかし、目標が決まってからは、忙しくしくて、忙しくて、毎日が「ワクワク」状態です。

「目標のためにはこれもやんなきゃ。あれもやんなきゃ。」

って。だから、今すぐは無理でも、とにかく子供と将来について考える時間をつくって下さい。