症状ではなく「全体」を観る。
目の前の症状ではなく、その人が本来持っている自然治癒力にフォーカスする。
それが、私が、オルタナティブメディスンに惹かれた理由だった。
25年前、世界的にも有名なスピリチュアルヒーラーの弟子という人を取材したことがあったが
彼女はこう言った。
「私は完全平等主義だから、誰かが誰かを癒せるとは思っていない」と。
ん?
ヒーラーなのに、癒せない?
当時はよくわからなかったが。
また私の師である精神分析医は、
「症状なんて興味がないんだよ。あなたがどういう人なのか、それを知りたい」と言い、
「病は力だ」
「患者の中にある力にフォーカスする」
「患者から学ぶ」
「自分はただのおじさんだ」
と言い、
本当に患者から学んでいて、ビックリした。
よくしようという人は
そもそも
悪いところがあるという前提で
人を世界を見ているわけで、、
意識が現実を作ると言ったのは
もうひとりの師であったが。
私は前述の天才達の影響を受けているから、
よくしようと何かを矯正しようとする在り方が
まがいものにしか見えないのだ。
もちろん、対症療法的に何かを行うことはとても大事だけど、
自分の意識や意図がどうなのかという
そっちの話。
精神科医の斎藤学氏と共著。
『ヘンでいい。』(大月書店)
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