自分の苦手な人、
あわない人と、
苦手なまま、
あわないまま一緒にいることが
本当の調和なのだ。
わかりあうことが
調和なのではない。
わかりあえなさを面白がり、
わかりあえない部分や
自分との違いに驚嘆し、
その豊かさを喜び、
あるいは
あまりの違いに嫌悪し、
その自分の内側のありようを
面白がりつつ、
面白がらなくてもいいから
気づきながら、
共にいる。
それこそが
本当の平和で調和じゃないかと、
私は思っている。
対話をしていると、
みんな面白いなーと、
その違いこそを
楽しめるようになってくるのだが。
面白がれるくらいまでいくには、
かなり深いところまで
話さないと難しいけど。
それには、
守人というか、
ファシリテーター的な存在がいないと
少々難しいわけだが。
ここは何を言っても大丈夫、
安心だと思えなければ、
人は本当の気持ちなど話さないからね。
そう思ってもらうために、
私は、まず自らが、
自分のそのままを
さらすところから始めるわけだけど。
そうやって私は、
「ただ話すだけ」の場を、
ときにおおっぴらに、ときにこっそりと、
作り続けている。
時には、飲み会とかに
対話的要素をこっそり
入れ込んだりもしつつ。笑
じゃないと、
表面的なだけの話をしつつ
飲んでいるのは、
私には苦痛。
また、
そうやって、
違う人が違うまま、
話を聞きあっていることは
可能なのだと
そのことを確認する場を
広げていくことが
私にとっての、
平和運動なんだ。
精神科医の斎藤学氏と共著。
『ヘンでいい。』(大月書店)
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