自分勝手に組織力学シリーズ。


その2は、意思決定者の重要性とデメリット。


ここでの感情、気持ちは

・反発

・責任逃れ、リスク回避

・遠慮

・無関心、極小関心


■■意思決定者を決定しないチーム■■

うちの会社で、社内の優秀な人材ばかりを集めて新規プロダクト開発をした。

だが、その割にはかなり進みが遅かった。

社内では失敗だと言われている。(まあ、社内の噂なんかえてしてブルーなものだから、

額面どおりには受け取れないが)。


ただ、その失敗と言われる要因の一つに、

「明確な意思決定者を置かなかったこと」があるのは確実だろう。


優秀な人材だし、一家言持っている人は多い。

ただ、明確な意思決定者がいないと(皆が「この人が最終決定者」というコンセンサス持つこと)、

議論が衝突した時、だれも収拾つけれなくなる。

「議論戦わせると、優秀な論が勝ち残る」という仮説は理想的過ぎ。

実際、それは議論戦わせている双方が論理力、理解力とも抜群かつ感性バランスいい必要がある。

そもそも議論して片方の論に決まるなら、「白熱した議論」になんかなるはず無い。

(ただ、「事実情報」を各人限りなく共通レベルまで持つことで、議論収集はしやすくなる。これは絶対。)


上記を感情レベルで言うなら、相手が同等だと思える相手の論を素直に飲むことは、

自身の脳レベルが相手より劣っているという解釈にもなる。

また、自分の方が正しい論だという自信がある場合、ひく理由が見つからない。


さらに、最終意思決定を誰かしようとしても、コンセンサスが無ければ誰にも最終意志決定権は持てない。

(組織内では、より地位の高い人が意思決定者を指名する。部長職などいわゆる人事)


ピラミッド組織が一般的になるのは、ようするに意思の代表者がいなければ、

皆遠慮して、もしくは反発して多人数の仕事を進めることが出来ないからだ。

(当然、弊害として過剰な意思決定権、既得権益、組織の柔軟性の欠如、イノベーションの欠如が起こる。)


「ライオンに率いられた羊の群れは、羊に率いられたライオンの群れよりも強い」

という。これは真理だろう。

この場合、ライオンは強い意思、羊は弱い意思と考えてもいい。
意思決定者が出来れば、多くの人は意思決定者を立てるために一歩ひく。大抵自然に能力が制限される。

これまた困り者。




■■意思決定者がいない事で、仕事の隙間が出来てくる■■


うちの会社は、現在部長職みたいな役割があるけど、人事権、をもたない。

(当然部門間相談はしてるが。)

また、定義された意思決定権を持っているわけでもない。

自分達で業務フローが必要なら作るが、基本的には決めていないことが多い。


もちろん、人の成長のためには「判断する」=「責任を負う」ことが重要なことなのだけど、

それがために犠牲にしている成果も多々ある。


その中の一つに、「誰の業務でもない横断的な仕事、業務フローを満たす人員がいないとき、

それの解決が限りなくおいて置かれる」ことがあり。


●Aさん問題見つけた

  ↓

●報告する相手は基本いない。基本は取締役。経営判断レベルなら話もしに行くが、

そこまで大きくない。

  ↓

●それでもとりあえずやってみよう。タスクチーム旗揚げ!

  ↓

●仲間集める。集まる。

  ↓

●調査、推進

  ↓

●皆、自分の仕事掛け持ちでタスクの仕事が後回し。推進遅くなる。

  ↓

●自然消滅


本当は、誰かが「これやりましょ」「次はこれ」「これできました!」といった感じで

ドライブしていけばいいのだけど、そこは人間(というか日本人?)、どんどん自分の

主張を出していくのがはばかられるのか、まだ其処まで関心を持てていないのか、

主張・行動が少ない。特に後から参加した人。

自分はそこまで情報ないし、何をやっていいのか、何をやってはいけないのか判断つけれない。

他に仕事もあるし。そんな気持ちを持っていたらまず確実中心メンバーにはならないだろう。

大抵、こういう自然発生的に作られて、正式な手続きがまだのものは、中心メンバーの

2、3人が頑張る。その中の一人でも萎えたら、もう終わり。




一つの理想を言えば、

○Aさん問題を見つけた

○Aさんタスク申請

○代表(社長・取締役・部長など。数少ない)が権限を公式に与える。

 (現在の仕事をある程度抜けやすく出来るように。)

というフローで、横断的(=組織力発揮)な問題解決をどんどん行っていく。

前提条件は

 ☆権限を与えたというのが明示的に示される

 ☆代表は利益性・組織の価値観以外の判断はなるべくせず、広範にタスクを認める

 ☆その申請をしやすいようにする。(代表自ら問題意識ある人捕まえてリーダーにする、申請書や

  メールなど色々な申請手段を用意)

が必要と思われる。

このプロジェクト・タスク型組織は問題が発生しやすく、性質の異なる、横断的な範囲の

問題が多い業界がより親和性高いだろう(小さい製品開発メーカー、BtoCのIT、コンサル等)が、

実際は腰の重い業界にこそ重要だろう。

(腰が重い=変更に対する影響が大きい=責任が重い=しり込み)。




かなり乱雑な頭の中身だな。。。

たぶん、まとめると

×意思決定者をバシッと決めると、・遠慮によるパフォーマンス劣化 ・イノベーションの欠如

×意思決定者決めないと、 ・意思統一されず仕事進まない ・仕事の隙間がどんどんほっておかれる

 

  なので、


○問題解決のために、適度に柔軟な意思決定者の決定を。

○意思決定者であるというコンセンサスを作れるように。


  ということ。

 その構築のためには、組織力学を理解しておく必要があるよね、と我思う。

任天堂の岩田社長、すばらしい!!


かなり感動したスピーチ。

http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2006/speech/japanese.html


どの部分を取っても、卓抜した見識。


本文の一部抜粋すると、

「この業界では、いつも同じ方向性での改善が試みられてきました。それは、「もっと凄いゲームを作る」という方向性です。しかし、ゲームを辞めてしまった人や、ノン・ゲーマーの方にアプローチする為には、「もっとすごいゲーム」はほとんど無力です。」


まさにこれは、現在の自分。ゲーム自体は今でも好きだけど、実際はここ3年間ほぼゲームしたこと皆無。

ゲームが過去の延長にあって、楽しいものであっても他の事に時間をとるほうが有意義に思えてしまう。


「ゲームの関係を変えること、すなわち、ゲームのコントローラインターフェースを刷新することが、論理的だと考えました。」


これもずばり!

コントローラーという操作が、ゲームの遊び方を完全に規定してしまっていた。



正直、Wiiが当たるかどうかわからない。

ニンテンドーDSのときもそうだっただろう。

そもそも、花札とか作っていた会社がファミコン本体作ったときに、

最初から2万台(当時の任天堂からすると倒産覚悟のチャレンジ、というか博打)

を生産・販売したときから、リスクテイカーを目指す会社になった。

その文化を20年たった今も残しているのが素晴らしい。(そういう社長を選んだ会社だと

いうことが。)

エンターテイメントは、『楽しい』という感覚こそが重要だということをもっとも

わかっている会社だと思う。



「我々が目指しているのは、「毎日が新しいシステム」です。」


これもエンターテイメントの本質。これが出来るなら、Wiiジャンキーが出来上がること

間違いないだろう。



Wiiが成功したら、きっと経営学のイノベーション事例に取り上げられるだろうね。

イノベーションのジレンマを自社内で打破する会社。

クレイトン・クリステンセンもびっくり!



ちなみに、スピーチへのリンクでWiiのソフト紹介ビデオも見れるけど、

すごいねーー。

ホンマにテニスや野球やったり、斬りあいやったり、リンクの冒険みたいな映像の

事できるんかね。

出来るなら買ってしまいそうな自分がいる。(テレビ買うのがまず必要だが。。。)



組織力学。 

この言葉は経営の重要な一部を表していると思っている。


この組織力学をもっともうまく考察していると思える本の一つが

クレイトン・クリステンセン, マイケル・レイナー, 玉田 俊平太, 櫻井 祐子
イノベーションへの解―利益ある成長に向けて

イノベーションが大企業ほど起こせなくなるのは、必然であることを

豊富な事例、大胆な自身の予測も含めて表している。



で、身近に感じる組織力学をちょくちょく書いていこうと。


組織力学とは、人間の本質的な感情をコントロールする環境・圧力のことを

言うのだと思っている。



今回は、コミュニケーションに関すること。

組織力学かと言われると、少々外れるかもしれないが、会社内での人間の動きの表現を

書くので、大きな分類で組織力学として記す。

もしかしたら以前も書いたような内容かもしれない。



☆何故日本は飲みニケーションが多いのか?

 他の代替はないのか?


飲みでコミュニケーション図る = 普段人間的コミュニケーションが図りに

くいのではないか。


ここで関係する感情は

・共感

・他者認識による居心地の悪さ

・羞恥心

・外聞(他人に対する配慮、という意味)

・疎外感

あたりかな。


日本企業の社内風景でよく思うのが、

「障害物ない、平積み机が並んでるなー」ということ。

コミュニケーションとりやすいように、とのこと。

確かに、仕事話や、ちょっとした雑談は結構しやすい。壁が無いから。(仕事には集中しにくいんだけど。)

ただ、周りが非常に気になって、人の評価に関すること、プライベートに関することを

言いにくいのも確かだろう。ほとんどの人はそう感じると思う。

それの代替の場として飲みニケーションがある。


ただ、飲みニケーションの雰囲気が好き嫌い、が結構あると思う。

他にもできる限り用意すべきだろう。


それの一つは、タバコ部屋。これは強力な社交の場になっている。

一般から阻害されている、あえてタバコを吸っているやつら、という仲間意識。

ちょくちょく忘れるライターやタバコの貸し借りより発生する会話。

部屋に閉じ込められることにより、他の人がいると話さざるを得なくなるような環境。

これらが揃っている。


ただ、その他に有効な社交場は、ほとんど見当たらない。


食堂がある会社はある程度の役目を果たす。ただ、広いからあまり親しくない人は避けた場所に

座る。


自販機がある場。うちの会社は、1フロアが大きく2つのブロックに分かれていて、

それぞれに自販機が置いている。近くに座る場所はない。仕事場と隣接している。

これでは仕事場と同じ環境で、遠慮して話せない。話す前にさっさと席に帰ってしまう。


自販機も、タバコ部屋と同じような構成にしてしまうべきだ。

仕事場から離す。

そこに行かないと飲み物飲めないような決まりを作る、もしくはベンダーをその場にのみ置く。

くつろぐ場所を作る。

部屋を狭くする。

皆が飲みたくなるような、うまい一品を一つでもいいから置いておく。

タバコ部屋と同じ、もしくはそれ以上の効果が生まれるだろう。

(タバコ部屋より間口が広いため。)


こういったことをデザインするのは総務の人間だが、総務の目的の中にあまり

入っていないのではないかと思っている。

効率性が先に立つのだろう。

会社に、このような組織力学を考え、デザインする部門を専門に作るべきだと思っている。

GW、私は、葬式→結婚式→結婚式、と過ごしました 爆


祖父が亡くなくなったのを2日に聞き、3日に支度し、4日の朝東京から大阪へ帰り、通夜を担当し、

葬式行い、6日朝には東京帰り、昼から結婚式。夜12時まで飲んで、7日はまた昼から結婚式。。。

こんな冠婚葬祭な日々は初めてです。。


祖父は91歳(実際は89歳。数え方で91歳にもなるらしいが、何故2歳離れているのかは謎。。)で

老衰で亡くなったため、天寿全うできたわけだから葬式とはいえ良い式だったと思う。

東京に行く時点ですでに足腰が自力で立つのが難しいぐらいになり、耳もめちゃ遠くなっていた。

それでも今年帰るとまだ話せるだろうとは思っていたが、果たせずその点は非常に残念。



で、次の日は打って変わってまた幸せそうな披露宴でした。

(結婚式と披露宴の違いを初めて知る。

あくまで結婚式は結婚の誓いを行う式で、披露宴は馴初めなど皆で楽しむ場、って

感じみたい。)


ちなみに土曜日は仙台の女友達の披露宴。

結婚して仕事やめて、夫の留学についてアメリカに2年間いっちゃうとのこと。

学士館でやったけど、まずはナレーターの話のうまさ、に感動!

企画自体は夫婦、友人でしたのかもしれないけど、ナレーターが

「○○さんの小学校は家から徒歩2分、学校のチャイムがなった

ときに家を出るという、すでに現在のおてんばぶりの片鱗を十分に見せておりました」

等等、プロフィールをうまく引き出してその人を見せてくれる進行にかなり尊敬の念を

抱きました。


いやみもないし、披露宴でありがちなベタベタぶりの催促もなく、心地いい披露宴で、呼んでもらって感謝。



日曜日は、多恩ある先輩の結婚式。

これまたチャペルの挙式にディズニーワールドを背にした披露宴式場、

先輩の式典系にありがちな礼儀=堅さをあっさり無視した挨拶など式のノリが

非常に楽しいものでした。

「オンオフの切り替えが重要です。

チャペルの式はオンでした。ここからの式はオフにきっちり切り替えてやっていきましょう!」

まあ当然そんなオフな感じにならず 笑。


式の最後のほうに、サービサーからテーブルに手紙が。







「sega-ru(自分の名前ってことで。。)・○○(友人名)へ


俺の最期の挨拶のところでブラジルサンバのコール頼む」








できるかい!!




あんたのお母さん感動して泣いてるよ!!

それムリぽ。。


最期の退場した後の道すがらの挨拶で一気コール振っておいたが。。。




結婚したいと思った!わけではないけど、

非常にうらやましい二組だとは思いましたとさ。

ただ、今月はすでに赤字決定です。。。(T_T)


ふと、仕事のうち、自分は何に興味があるのか、楽しいと思うのか

考えてみたくなった。

切り口は、各仕事の作業。


<大枠>

開発→生産→物流→販売


どんな企業でも、上記の流れ(バリューチェーン)がある。

(必ずしも上記をすべて一つの企業で行っているわけではない。)


<各仕事>

開発:資源(人、モノ、知識)を利用し、元を作り出す

生産:開発物を大量生産

物流:生産物を流す

販売:ニーズあるところに提供する


<仕事の流れ>

■事実調査・データ収集(アナリスト、企画、研究)

 ↓

■プロセス構想(コンサル、企画、研究)

 ↓

■コミュニケーション()

 ↓

■判断・承認(管理者、生産管理、購買、マーケティング、等等)

 ↓

■実行・作成(規約作る、薬作る、プログラム作る、広告をうつ、等等)



このように実行の流れを書いていて、ふと思ったのは、

結構仕事において事実調査、データ収集がなされていないのではないか、と。

また、なされていても実行・作成を行う人たちが納得いくような

情報発信がされていないのではないか、と。

(普段の仕事では、新規企画でもない限り、事実調査をする時間はない。もしくはあると思っていない。)



私自身は、目的に正当性がなければいまいち力出せないタイプ。(企業としては使いにくいなー。)

その正当性とは、自分が手間をかけた以上に対象者、もっと漠然と世の中に対して

メリットを提供できているか?が実感持てるまで認識持てているかどうか。


ふとこの2年間の仕事を見ると、顧客が非常に漠然としていた。

ソフトウェアの開発者で、多くの会社で同様のシステムを使うわけだから

対象者は異なる顧客の総体となり、仕方ないところはあるけど、

どの程度役立つか、いまいち実感持てていなかった。

(人によれば、それは「想像力、想定力が乏しい」と言うかもしれないが。)


自分で意義を見つけた仕事は楽しい。

今携わっている社内のタスクも、その事業単体で利益出せ、という代表のお達しや

社内の他の思惑などとの調整で難航しているとはいえ、顧客すべてで1億以上の

コスト削減にはなる(各社にとってはせいぜい50万未満程度のコストだとは思うが。)

顧客増えればさらに全体のコスト削減効果は高まる。



コンサル、経営にあこがれるのは、

不満・不具合な事実を調査して、それを解消するプロセスを構築して、

不満・不具合を解決する、というエッセンスが詰まっているからだろう。

今の仕事である開発は、解決策は作るけど、それの基となる不満・不具合と

それを解消したときのメリット度合い、を描けないからだろう、と今自分に気づく。


ただ、うちの会社に根付く、「特定の会社の情報入るとバイアスかかるため、聞かない(調査しない)

ほうがいい。」のため、気軽に顧客にニーズを聞きにくい。

(本当は、「自分で仮説をしっかり立てて、検証をするつもりならば顧客ヒアリングOK」なんだけど)。

さらに、期待値コントロール、という考えが根付いているため、反対にコンサルが「下手にヒアリング

すると期待値が上がってやりにくくなる」とヒアリングを渋る人もいる。


自分でどうにか打破するしかないか。



他の人は仕事をする上で、仕事の作業が実現する意義・成果が気にならないのだろうか?

それとも、そんなものは十分想定されているものなのだろうか?

気になる。。


今週土日、茨城県の農業やってる友人宅(共同生活??)にいて、

東京帰ってきて思うのは、


 「水まずいな」「空気悪いな」


ということ。

農業手伝いしたために、腰と腕がめちゃ筋肉痛(;;)なんだけど、

それでもあれはあれで豊かな生活ではないかな、と。


こんな豊かさです。

気持ちいい感じ 農家の風景その3

畑に寝ているのは友人Tですが。

右は朝5時半ごろの家の前。春の木漏れ日に小説読むのが限りなく幸せ感です。



ただ、あの場所に住んだら、

・友人が遠い、少ない

・かなりきつい肉体労働である

・娯楽が少ない

のは、普通一般の人にとってつらいものなのだと思う。


でも、反対に

・空気おいしい、食事おいしい

・音を気にしないでいいから、楽器弾き放題

・テレビも、ネット(ADSL繋がっている)もあるから、ゲーム出来るし、

今みたいにブログ書くことも出来る。

農業やりながらソフト開発だって、やろうと思えば出来そう。

(一人でやるには重労働だし、有機栽培なんか手がけたらかなりきつそうではあるが。)


広さは仕方ないから、

都会でも


  空気がきれいで、食事がおいしい


生活が自然に出来たら、私にとって非常に豊かな感じの生活なのかもしれない。

後はオフィス内で延々10時間以上過ごさざるを得ない仕事環境か。。




等と思ったので、とりあえず水が汚くなる原因をグーグル先生に聞いてみました。

「川 汚れ 原因」(ほんま便利な世の中やわ。農業やってたらこんな世の中来なかったのは

確かやね)


例えば国土交通省九州地方整備局

肝属川というところは、汚れの23%は生活排水だという。

ただ、それ以上にびっくりなのは畜産系が34%。

工場排水は納得感あるけど、畜産系でも3割汚しているとは。。


一方、東京 では、

生活系8割でした。

さすが東京。。。


ただ、水や空気は完全公共物で、かつそれを改善したからどれだけGDPに貢献したか、

という豊かさを示す数の指標に貢献しないから、なかなか改善が進まない。

たぶんこれが根本問題だと思われる。(まだ汚れ分解させる技術がめちゃ高いなどの

理由もあるかもしれないですが。)


ホワイトバンドやREDのように、一般消費者が買うことによって資金を集める、

そんなNPO的な企業を作って活動資金を循環させる必要があると思う。

国や地方自治体が施策を行うには、限界があるのではないか、と思っている。

あくまでニーズベースでも、持続的な政策でもないから。

最低限の環境は整えてくれるけど、赤字の自治体多いこの時に、

金をかける自治体が多いとも思えない。

東京の川で泳げるようになるんだったら、賛同してお金を寄付してくれる人かなり

いると思うんだけどね。


ただいま、大学時代の友人が茨城県で農業をやっているという

ことで、4月29日、30日の1泊2日で常磐線石岡から車で15分ほどの

所に来ています。


たまごの会

http://www1.odn.ne.jp/aef81200/tamago/


農業といっても、キャベツ作って売ってます、という生活・商売のためでなく、

人間らしい生活のトータルな提供、を行いたいようだ。(うまく説明出来ないな。。)



私なんかは、効率的な農業生産、例えば今大規模な有機農法農場が出てこないのは、

JAがきゅうり一本いくら、見た目の企画が合わなければ買い取り額20%引き、という

ことをしているのだから、JAを通さない流通を確立しないといけない、なんてことを

考える。

友人は、効率性を追求しないわけではないけど、NPOとして、豚や鶏を飼い、その排出物を

肥料に農作物を作り、安全・美味しい農作物を提供する。

また、そのサイクルに多くの人に参加してもらい(体験であれ、メンバーであれ)、

その世界のよさ、その世界の実感(田んぼを作って、人の食料収穫と共に自然の生態系を

作り出していること。生きるために豚を飼育して、それを殺して食べているという認識、感謝?、等)

を認識できる場を作りたいみたい。



かなり概念的な話だとは思うけど、1日過ごして、

自分達で生活を作り出している感覚を感じれるのは確かかな。

(ちなみに昨日は鶏へのエサやりとたまご回収、味噌つくりをした。味噌食べれるのは1年後だけど。。)

空気は美味しく、家のつくりも楽しく、食べ物も美味しいのは確かです(^ ^)



ちなみに、「たまごの会」の運営は、農業に従事する運営者達と、その作った農作物を購入する会員

によって成り立っていて、会員は無農薬・有機栽培の野菜を購入すると共に、会の議決権まで持つ

みたい。

消費者ではなくて、参加しているってことやね。

非常に面白い形態、活動だと思う。

4月18日に、経済産業省から
 
 『社会人基礎力に関する緊急調査』…企業が求める人材像

http://vil.forcast.jp/c/ad73anybeWsRoOab

 というレポートが発表されています。
(と、「大前健一 『 ニュースの視点 』」で知りましたw)


この調査の概要は、


社会人基礎力を

・前に踏み出す力

・考え抜く力

・チームで働く力

と定義し、大企業、中堅・中小企業で何を重視するか、

また就職活動前の学生で何に自信があるか、を調査。



全体の結果は、調査結果を見てください。

http://vil.forcast.jp/c/ad73anybeWsRoOab



私として面白いと思ったのは、


大企業では「前に踏み出す力」(約60%)

 中堅・中小企業では「チームで働く力」(約30%)を重視する企業が多い。


重視する=自社で足りていないと思われる能力、でしょう。

で、一般的に大企業は動きが遅い、中堅・中小企業は信頼が低い。

単純な結びつき。

でも今回の調査結果は傾向を数値で示した。それはつまり、そのようになりがちな

条件があるのだろう。



何故大企業は動きが遅いのだろうか?

友人の話を聞くと、確かに動かす金額は大きい。電機メーカー友人は、

10億単位で商品を動かす。

でも、それは生産と販売の間の立場で、マーケティング部門(実際はどの程度

生産して販売にまわすかの企画管理)の部門の一部として働く。

大きい変わりに、権限は相対的に低い。自分ひとりで決めれる範囲が狭いから。

反対にいえば、調整すべき相手が多い。


互いに依存しているから、変更するのは、非常に時間がかかる。


生産部門を考えてみると、

PCの生産ラインを月5万台のところを、1万台増産できる生産体制を考え、レイアウトを

変更したい。

だけど、レイアウト変更に工場機械の移動・改良、人員配置、それらに伴う

他ラインのレイアウトの変更などで10日かかる、と(実際はメーカー勤務でないから知らない。想定)。

10日だと約1万6千台が出荷できなくなる。

計画では月5万台売り出す予定で版場も予定を組んでいて、量販店など販売代理店への

振り分け決まっている。さて1万6千台の生産減少をどうする??


きっとこんな感じだろう。

予定を調整することだけでも大変だ。さらに、それらを運営するノウハウ(作業手順)も

本気で複雑である。他社の労務規約冊子を見たことあるが、ちょっとした辞書並みの

太さになっていた。300ページは余裕で超えていた。


こんな現場に直面して、「何かを変えていけ」と言われても、ほとんどの人は何も

できないだろう。主体性は、まあまだ持てる。

ただ、前に踏み出すには萎縮するものがありすぎるだろう。


前に踏み出させたいなら、それら萎縮するものをのける環境が必要。

・業務が出来る上司=自分の良いやり方を判断基準に断じる可能性大。

  失敗する可能性大でも、そのリスクテイクを最後に行うのは上司の役目、という定義が必要。

・前に踏み出すには、何が悪いのか、何故悪いのか?経験と情報が必要。

  縦割りなら、他部署の厳しい現場経験できる場所へのローテーション必要

(大企業のローテーション人事はもともとこれだろう。販売代理店に行って、何もやることなく帰らされる

ような研修とかよく聞くけど。)

・実験的に行える場が必要(新規事業が一番よいかな。利害関係が少ない状態にする)

・部署横断的ならば、その実行を認める人間の存在必要。(それを理想化した組織がマトリックス組織

だろう。まともに成功している会社はないけど。)




書いていると、結構平凡な言葉に落ち着いてしまった気がする。

結局、それぞれの中身をどのように実行するのか、中身の徹底が必要なんでしょうね。


ただ、私ならば『実行を促進できる環境』として

■人材:上司は最後の砦、リスクテイカーとして仕事任せる。それを評価に取り入れる。

■総務:仕事場以外のコミュニケーション場提供

■システム:2chぐらい自由にモノを言えるシステム場の作成。無言の賛意を含めたシステム構築。

をそれぞれ本気で取り組みたい。

(これがまた、権限なければ難しいし、そもそもその権限を認可するのが誰かさえ定かでない

ことが多々あったりするわけですが。。。)



つまりは環境=組織力学なんですが、それを巧みに捉えた名著は、

クレイトン・クリステンセン, マイケル・レイナー, 玉田 俊平太, 櫻井 祐子
イノベーションへの解―利益ある成長に向けて
これはマジお勧めです。

おとついあたりに、会社の同僚と自社とSAPとの業績について話してた。

で、最初はSAPの売り上げがどれだけか、という話で、同僚が納得いかず

自分で調べてデータ送ってきて、それに対して自分でも調べてみると、ついつい

面白くて1,2時間ほど調べてしまった。


(ちなみに、SAPとは企業業務システムのソフトウェアを開発販売しているドイツ本社の

業界トップのグローバルカンパニー。顧客管理(CRM)、生産管理(SCM)、人事・会計(ERP)、

経営情報支援(今はインテリジェンスシステムかな?)など基本業務となるものすべて。)



SAPは1972年に出来ている。マイクロソフトより3年前、うちの会社より25年も前。

全世界で36000人。


SAPの損益計算書を見てみると、
http://www30.sap.com/company/investor/reports/annualreport/2005/en/financials/guv.html
Software revenue 2,782,751
Maintenance revenue 3,175,642
Consulting revenue 2,138,941
Training revenue    342,466
(1000ユーロ単位)
で、ここがすごいんだけど、Maintenance revenue =保守料ですでに30億ユーロ=4200億円!!

保守料売り上げが37%!


たとえば、似たような事業やってるOBIC(業務ソフトだけでなく、システムインテグレート=顧客の

システムをソフト以外もすべて含めて構築する、もやってる)だと、

システムインテグレーション 29,653

システムサポート     10,209

オフィスオートメーション 5,886

(百万単位)

で、システムサポート=保守が22%。でも各社特別仕様のシステムも多く存在すると思われる。

(ただ、純利益率は2006年3月で約20%と結構高い優良企業なんですけどね。

ちなみに設立年は1968年。SAPとは売り上げで25倍の差。。)


システムの保守は顧客が業務変えたり、新システム入れたり、トラブル対応したり

とそれなりに大変何だけど、それでも工数は劇的に低い。

うちの会社の感覚でいえば、コンサルだけで3分の1~5分の1ぐらいか。

開発の工数考えると、次の年には開発が何も作らなければ100人月が

0になったりするわけだから、SAPのように一つの開発物で複数社導入できれば

(現実はそんなに簡単なものではない。絶対追加開発色々しているはずだ)、

理論的にはかさむのは営業と導入費用だけである。


動くように保守してあげるだけで一人当たり売り上げが約1200万なんだから、

ある意味NTTの電話利用料みたいなものだ。

(ちなみにソフトウェア業界では一般的に初期の売り上げの10%~20%を保守料としている。)

SAPが37%も保守料で取れているのは、結局製品の積み重ねが可能な製品を

作ってきたからだろう。中心製品を作り続けて改善・改良していくことが保守であり、

新製品となる。



出来る限り、保守すべきは一つに対して、を実践するのがシステム業界での

セオリーである。それが一番出来る業界。

グーグルは全部自社サーバーにシステム持ってるから、メンテナンスするのも

自社サーバーに対してのみでいいので、非常にメンテ効率が良かったりする。

ただ、企業向けソフトはセキュリティの問題から物理的にデータベースサーバーを

外部から隔離したいニーズはあるため、その壁を越えるのは難しいんですけどね。



4月13日ごろ?にベータ版リリースされた、 

  Google Calendar


これが、非常に使いやすい!(少なくとも私にとって)。


今までカレンダーで予定を管理したくて、

●時間単位で登録したい

●登録した情報を、週や月、1日で見たい。

●予定と実績の比較のためにも、両方かける欄がほしい

●登録は簡単に。ほとんどはやることと、それの時間指定だけでいい。

と、こういったことを思ってたわけですけど、


ex1.あるカレンダーソフトA

×入力するときは別フォーム。そこに、

×時間を入力しないといけない! 10::00 ~ 12:00 

さらに、×他にも色々入力する場所が一緒に表示される

×時間を変更するときは、データ消去→書き直し、もしくは時間の再入力

自分の中では、時間を入力するのも結構めんどくさいし、

いらない情報が表示されるのは書き込め、と言われれているようで

かすかなストレスを感じるわけです。


ex2. 手帳

×1日単位の情報を入力しても、週別、月別で表示はできない。

一覧性は高くていいんだけどね。




で、職業システム開発者としては、PCの前に座っていることがかなりの時間占める

ので(今も座ってるし。。。)、WEBで管理するカレンダーで結構問題ないわけです。

(ウィルコムの W-ZERO3だったらWEBも見れるから重宝するかも)



で、上記のような要求をすべて満たしてくれているわけです!

1日、1週間、1ヶ月など自由に表示。今から後ろ4日、といった設定もあり

(1週間単位までは時間を縦列で表示)。当然データ入力は一度でOK。

日時にあわせてクリックでイベント作成

イベント日時を時間引き延ばしたり、時間を10時→12時に変えるのに

ドラッグ&ドロップでOK

ひとつの画面で複数のタイプのカレンダーを表示可能

(仕事用とプライベート、予定と実績など)

calendar_aa

(一応人が関係するような内容とかを消してます。でも小さいですね。。)


これで無料なんて、おかしい!

と思える内容です。


そもそもビジネスモデルとして、プラットフォームを抑えて、そこから稼ぎ出す

(唯一成功しているのが広告事業ではありますが)だから、無料でいいとはいえ、

ちょっと個人向けに他のソフト提供しようとしている会社としてはショックを受けそうですね w



完全宣伝ですが、非常にGood Itemだったので、blog書いてみました。