尾崎豊 Forget-me-not

尾崎裕哉 サムデイ・スマイル

 

 

前編13

後編13


尾崎繁美さんがアメリカで鍛えられて、

どんどんたくましく肝っ玉のすわった母さんに

変貌する姿が想像できて頼もしかった。

 

メキシコとテキサス州国境付近というと危険が多い。

 

拳銃や薬物の密売人たちが横行していたり、

テロリスト育成のために幼い子供達を誘拐して

西アフリカに送り込み麻薬漬けにして戦闘訓練させ、

テロリスト特殊部隊を育てるというようなことを

この国境付近で行われていることが報じられていた。

 

尾崎さん親子が、そんな危険な地域に入り込んでまで

裕哉さんの将来のために、大げさでなく命がけで

ビザを取得したというのが本当にすごい勇気で、

バイタリティと行動力があり、手記を読んでいて

ドキドキハラハラとした。

 

豊さんを亡くされてアメリカに渡った頃は

戸惑いの多かった物静かな尾崎繁美さんが、

アメリカ社会とお子さんに育てられたのか、

読み終わる頃には、なんて強い女性なんだろう!

 

印象が変わっていた。

 

でも、尾崎豊さんと結婚してお子さんが誕生した事で

波乱万丈の人生が待ち受けていたと思うし、それを

周囲に流されず、お子さんとご自身の心と向き合って、

しっかりとアートの勉強をしながら、アメリカで

着実に何かを取得して社会に貢献できるところまで、

努力をしてきたのが、本当に凄い。

 

なかなか、、ご主人を失くしてしまうと

どう生きていけばいいのかわからなくなり、

それだけで落ち込んで前に進むのが難しく

誰かに寄りかかりたくなりそうなものなのに、、

どんどん前に進んでいく尾崎繁美さんて

行動力があって、生き生きと輝いている。

 

日本は、語らないのが美徳のようなところがある。

アメリカは、主張しなければ何もわかってもらえない。

そういう違いがすごく伝わってきた。

 

 

番外 生誕59回目の尾崎豊さん

前後編12

前後編11

前後編10

前後編9

前後編8

前後編7

 

前後編6