日本人女性で、初めてエベレスト登頂を果たした田部井淳子さんの人生の映画化を吉永小百合さん主演で放映されていました。夫が久しぶりに映画に誘ってくれたので、近隣の映画館に見に行って来ました。
最近の映画館は初めてで、チケットを買うところから、飲み物を買うことまで、すべてパネルをタッチして手に入れることに慣れず、面倒な思いをしました。普段、レストランでのパネルでメニューを申し込む時も、仲間内だと、スタッフさんに声をかけてお願いしてしまうことが多い私たちですから、これから映画を見るのも苦労しそうです。
当日券で、一番前の席を並んで取ることができましたが、前過ぎて画面の顔が歪んで見えるような気がして残念でした。
キャストは、
田部井淳子(多部純子・吉永小百合)、 青年期の純子(のん)、 北村節子(北山悦子・天海祐希)
娘(教惠・木村文乃)、息子(真太郎・若葉竜也)、夫(正明・佐藤浩市)が中心メンバーでした。
田部井さんの親友役で出ていたのが、天海祐希さんでしたが、モデルは、元読売新聞記者の北村節子さんという方で、田部井さんが、エベレストを目指した時から、ずっと寄り添っていたことがわかりました。若いころの田部井さんは、のんさんが演じました。
エベレストを目指した仲間たちが、資金援助を求めて各会社を訪問したこと、物資を調達して送る様子など、しっかり映像にされていて、その困難さとチームのエネルギーがよくわかりました。
しかし、いろいろな事情で、エベレストの登頂できたのは田部井さんと、チベット人のシェルパだけ、特に最後に、あきらめざるを得なかった仲間の一人の辛さが印象に残りました。
その後、田部井さんは、エベレスト登頂を一緒に目指して努力していた仲間から、一人だけマスコミに注目されたことで見放されて孤立していきます。その場面はのんさんが演じていました。
そういう苦しみの中、ご主人が支え続けた姿は心に響きました。
エベレスト登頂の後に生まれ、「田部井の息子」と呼ばれることに反発していた息子さんが最後には、田部井さんの支援者になっていく様子も描かれていました。
後年になってから、吉永さん演じる多部純子の癌闘病の様子も丁寧に演じられていて、一度寛解となった後、高校生たちを富士山に登らせるプロジェクトにもご主人、息子さんと励む様子も、そのエネルギーに打たれました。
ご自分を犠牲にして奥様のサポートを続けてご主人は、「てっぺんの向こうにあなたがいる」という題名に表されていると思いました。
また、記者として、共に歩んで支え続けた天海祐希さんが演じた親友は、映画全体の語り手でもあったと思いました。
元読売新聞記者 北村節子さんのご本も出版されていることがわかりました。読んでみたいと思います。
「ピッケルと口紅 地球あちこち登った笑った考えた」ヤマケイ文庫