いつぞやの国立科学博物館「大哺乳類展2」でコラボイベントやってた時から若干気になってたんだけど、そのまま結局観損なってた「海獣の子供」がネトフリにアップされてたんで、ようやく観てみました。
『海獣の子供』 渡辺歩監督
ぱっと見の期待感を大きく上回る作品でした！
先日の細田監督祭りでもどうにも埋まりきらなかったオレの中の何かを、この作品がパッと埋めてくれたような気がします、ジャパニメーションもまだまだやってくれる感をビシバシ感じました。
初見後に即原作漫画を全巻購入（笑、読破後、答え合わせ的に本日二回目の鑑賞。
初見の印象では、手塚治虫の名作「火の鳥」を彷彿とさせる素晴らしい秀作だけども、とびきり斬新な訳でもないな、という印象だったんですが、そういう意味では原作の方が良かったです、海と宇宙と命との関係性の描き方があまり見た事のないアプローチだなぁ、と。
SF的なアプローチと旧い宗教の創生神話などを絡めたファンタジー要素とのバランスもなかなか絶妙だったんですが、映画ではその辺の説明思いっきり削ってむしろアート方面に振っているのもなるほどぉ、感ありました。
そういう意味で、この映画は原作漫画の長い目の美しいプロモーションビデオだと思えば良いのかもしれません、原作ファンにとっては若干荒いし、原作未読の人にとってはまぁ難解でしょうし。
っていうか、主人公・琉花のお母さんの血筋ネタを映画版でオミットしたのはむしろ凄いなぁ、と思いました。
後から原作読んで「おー！なるほど！」と衝撃受けましたもん、コレわざとやってたらすごいなぁ…
これだけの内容の原作を、一本の映画としてここまでハイクオリティでまとめるのは凄いと思いました。
褐色ショタの海くんもびっくりするほどかわいいですしね…
ちゃんと観た中では、個人的にこの10年でベストの日本アニメ映画だと思います。
そういえば、その前の10年で印象に残ったのは『マインド・ゲーム』だったんで、結局はSTUDIO4℃が好きなだけ？感もあって、『ジーニアス・パーティ』やら『ムタフカズ』やら何本か拾って観てみたんですが、単純にそういう訳でもないんですよね～
いつだったか、映画の芸術性というのは、どちらかというと「ホンの文学性」みたいな線に重心が置かれるコトが多いんじゃね？的なコト書きましたけど、その辺のアート系ジャパニメーション作品観てると逆にヴィジュアルの芸術性は素晴らしいんですが、意外と「ホン」の方が追っついてない事が多いような…
で、芸術映画として成立するには、文学性か、むしろエンタメ性でもいいんでもうちょい「ホン」しっかりして！みたいな？
そういう意味でこの作品はやっぱ原作がしっかりとエンタメしてたんで、良いバランスの作品にまとまったんじゃないかなぁ、みたいな…まぁ、趣味の部分も大きいとは思いますけど。
流れでうっかり『えんとつ町のプペル』観に行きかけちゃったけど、さすがにそこは踏みとどまりました…（苦笑
それにしても、円盤買おうかな、って思って調べてみたんですが、日本の映画ってまだ4K ULTRA HD版って同時発売されてないことが多いんですねぇ…（汗
ネトフリで観た限り暗いシーンなんかで結構色飛びしてたんで、どうせならキレイなのが欲しいなぁ、って思ったんですけど…4KよりHDRの範疇なんですけどね。
PS5あたりが行き届く頃には、もうちょい拡まるでしょうか、4K UHDも…
■休日
【サウナ好き？嫌い？】
割と好きですねぇ、サウナ、個人的には高温のドライサウナが一番好きです。
でも健康により良いのはミストサウナみたいですね、ドライサウナだと、乾燥しすぎているので呼吸器系に問題がある人には良くないんだそうです。
コロナ明けたらジム再開でもしようかなぁ、と思ってるんですが、ジムの楽しみの中でもサウナに通える点は、地味に大きいかもしれませんね。
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