学童保育で死ね、殺す、くそばばあ、あっちいけ、黙れ、 中指を立てる、性的フレーズを連発する子 | 低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

学童保育18年ベテラン指導員さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

お疲れ様です。 学童保育生活向上研究所SAT所長のさとさんです。

 

 

メルマガで質問をいただきました。
 
働き始めて半年の支援員さんの切実な悩みです。
 

放課後児童支援員として
初めて働き出してからあと少しで半年となります。
私にとっては日々、全く同じ日はないというくらい、
色々な経験が新鮮で
子ども達の成長を見守るのは大変、興味深く、
やりがいある仕事と思いながら過ごしてきました。

ただ今、いちばん難しさを感じるのは、
わずか1、2年生でも
死ね、殺す、くそばばあ、あっちいけ、黙れ、
中指を立てる、性的フレーズを連発する、、といった
子ども達の想像以上の暴言です。
お互いがキレやすく、話し合うことなく、すぐに取っ組み合いのケンカもしばしば。

言葉で表現できないからのやむを得ない行動と理解するものの、どうしてこれだけの語彙なのか。。。?
そのくらい強烈な言葉を発しないと周りから構われないからそう言うのか?
自分の気持ち、やりたいこと、伝えたいこと、
これについて話し合うというところまで、持っていくには
私に何ができるのだろうか。。。
毎日、悩んでしまいます。
周りの支援員の先輩からは、優しいから子どもに舐められている。ちゃんと抑えないと…と言われますが、
どうしても私は、子ども達に高圧的、威圧感を与えて怒鳴るだけなのは違うと思っています。

気持ちを言語化できない、ネガティブなことばしか知らない?彼らに私は何から話していけばよいのでしょうか。

 

こういうケースは、新しく入った支援員さんに起きうるなーと思います。

 

大変だなって思います。

 

実際の学童保育の様子を見ていないので、細かくこうした方がいいということはかけないんだけど、さとさんの思うことを書きますね。

 

いくつか見方はあります。

 

・まだまだ半年の経験

・まだまだ1、2年は小さい

・「怒鳴らない」と「叱らない」は違う

・児童クラブがつまらないのでは

 

 

 まだ半年の経験

 

こう片づけては身もふたもないかもしれないが、まだ半年。

 

子どもからすれば、学童保育では子どもの方が先輩になるからね。

 

子どもとの関係を作るのは一日ではできない。

 

この記事にも書いたけどね。

 

 

小学生との信頼関係を作るのは簡単ではないのです。その信頼関係を作っていくためにできることを、日々やっていくしか方法はないですよね。

 

 まだまだ1、2年は小さい

 

学童保育という箱に入ることなく、子どもたちが過ごすことができたら…って、考えてみますね。
 
そこに、支援員とか大人が居ないのなら、この暴言は何も問題にならないかもですよね。
 
社会を見渡してみて、最近は大人の暴言もよく見ます。
 
困ったもんだなって。
 
でね、1年・2年生。
 
まだまだ、小さくて幼い。
 
さとさんの感覚で言うと、3年生以上は「小さな大人」。
 
1年生はまだまだ自己中心的で、卒園仕立ての子。
 
2年生は、そこにたくましさが加わって、ずいぶん成長を感じられる存在。
 
だけど、まだまだ小さい。
 
でも、言葉は大人が使うようなことを使います。
 
じゃ、どうしたらいいのか?
 
まずは、「まだまだ小さい子たちなんだ」ということを認識することが重要です。
 
これが、いいおっさんだったら、どうにもならないかもしれないけどね。
 
これからの毎日の生活の中で、変わっていく存在です。
 

 

 「怒鳴らない」と「叱らない」は違う

 

まだまだ小さい子どもたちだけど、ダメなことはやっぱりダメだと伝えることも大切です。

 

子育てコーチング協会では「叱る」を次のように定義しています。

 

・具体的に教える

・伝える

・考えさせる

・選択肢を与える

・見守る、任せる

 

状況に応じて使い分けることも必要です。

 

ちなみに、さとさん的には、子どもが「怒られた」と思ったらもうそれは「怒る」と捉えてます。

 

この記事も書いてるけどね。

 

 

と、ここまで書いても、叱るのは苦手という人もいるよね。

 

そこで、一つ違った方法をお伝えしますね。
 
 
それはダメです → 私は嫌です
 
と、私の気持ちを伝える方法もありますよ。
 
まだまだ小さい子どもたちは、相手がどんな感情を抱いているかはまだ分かりにくい時期。
 
だからこそ、言われると嫌だということを真正面から伝える方法もあります。
 
気持ちを伝える方法を教えるよりも、私の気持ちを伝えることでわかっていく方法です。
 

 児童クラブがつまらないのでは

 

さとさんが一番伝えたいのはこれ。
 
児童クラブがつまらないんじゃない?
 
子どもが児童クラブでイライラしているのなら、ほぼ間違いなく児童クラブがつまらないといっていい。
 
子どもが面白いと思える場所なら、イライラしている暇がない。
 
つまらないから、憂さを晴らすために、誰かを攻撃している。
 
島根県内の児童クラブに訪問させてもらってるんだけど、ルービックキューブ子どもが食いつきます。
そして、とても真剣にやります。
 
イライラしている暇なんてないんです。
 
楽しい遊びを増やしていけば、子どもの荒れは間違いなく減っていきます。
 
その際、遊びのリスク管理は必須だけどね。
 
暴言に悩む支援員は、多いようです。
 
この背景には、支援員の高齢化もあるのが現実。
 
現場の努力だけでは解決できない側面がある。
 
行政の方は、本当に考えていただきたい。
 
今のままでは、取り返しのつかないことが起きても仕方がない児童クラブがあるんです。
 
 

 


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