お疲れ様です。 学童保育生活向上研究所SAT所長のさとさんです。
子どもと遊ぶことによって、遊びをコントロールする方法を知らない支援員さんが多いです。
だから、遊ぶと見守れないなんて見当違いなことを真剣に信じてしまっている。
そこで、さとさん流遊びのコントロール術を解説します。
目次
・支援員のスタンス
・一緒に遊ぶ場合
・一緒に遊ばない場合
・リスクとハザードとは?
支援員のスタンス
一緒に遊ぶ場合
支援員が子どもと遊ぶときに、どの立ち位置で入るか?
リーダーとして
子どもの集団が荒っぽかったり、人間関係に強く介入したいときには、リーダー的スタンスで集団に入ります。集団にトラブル・課題がある場合のスタンス。
仲間として
自分の意見も程よく遊びに反映させたいときは、仲間スタンスで入ります。集団の様子を観察する場合のスタンス。
下っ端として
集団に任せれば大丈夫と思えるときは下っ端スタンスで入ります。立場の弱い子が本当に楽しんでいるかを確かめつつ、割と集団に安心している場合のスタンス。
遊びの中で、常に流動的にスタンスを変えることは当然あります。
もう一つ、集団の接点としてのスタンスがあります。
接点になる
子どもだけでは新しい関りが生まれない場合もあります。その時に、集団をかき混ぜるような意味合いのスタンスです。
一緒に遊ばない場合
「見守る」と「見張る」があります。
見守るは、集団の中から見ていることが多いので、一緒に遊んでいるカテゴリーにも当てはまります。
環境を整える
もう一つ、「環境を整える」もあります。これは、遊びの中でリスクとハザードを察知し、ハザードを取り除く作業です。
リスクとハザードとは?
リスクとハザードは、分野で捉え方がちょっとずつ違って、それを読むのも面白いですよ。
小学生が遊ぶと、ケガがゼロとはいきません。その時に、リスクとハザードという概念を知っていると、ハザードを取り除く選択ができるようになります。
児童クラブの場合、物理的な環境だけでなく、保護者との関係や支援員との関係でリスクにもハザードにもなる要因があるのが難しいところ。
保護者に伝えなかったことで、その保護者との関係が悪かった場合は、ハザードになりうる。
これをリスクの範囲にとどめるには2つ考えられる。
1.ケガのことを報告する
2.その保護者との関係をよくする
支援員間でもハザードが発生することがある。
ドッチボールのような、動きのある遊びなのに、ドッチボールコートの取り方に問題があったとしてね。
それに気づいている支援員がいても、それを言えないのはハザードになりうる。
コチラの対応も2つ。
1.切り株のことを指摘し、コートを動かす
2.指摘ができるような支援員の関係を作る
リスクとハザードの違いを知るのは、経験することと話し合うこと以外に確認することができない。
経験値(EXP)が高ければ「違いを知る」支援員になれる。
すぐにEXPが上がることは難しいけど、今からリスクとハザードを意識して、自分の中に経験値をためれば、必ず違いが見えるようになります。
子どもの遊びをコントロールする場合、ハザードを取り除きつつ、リスクを可能な限り残していくことで危険が回避されるようになります。
子ども同士の関係でも、ハザードになりうることはありますよね。
ふざけ合っているか、いじめているか。
その見極めは、重要です。
まとめ
遊びをコントロールすることは、ハザードを見極めて取り除くことを意味します。
・環境のハザードは?
・子ども同士の関係にハザードは?
・保護者との関係にハザードは?
・支援員間にハザードは?
遊びに関わらないで、ハザードを取り除くことは、正直無理です。
遊び関わらないとハザードが見えない可能性が高く、それこそハザードなわけです。
支援員同士でコミュケーションを取りながら、子どもの遊びに入り込んで、ハザードを見極められる支援員になっていきましょう!
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