これからも自分ファーストで生きていく~レディー・バード➉~ | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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【読む心のフィニッシングスクール】

 

①リーディング小説

 

結婚は女から若さとおしゃれ心を奪う~②

 

愛人のわたしが「妻」を彼に与えている③

 

わたしの本音が、見えた!!④

 

子を宿す事を否定され、子種に拒否された⑤

 

被害者と加害者の世界からの脱出⑥

 

女は、イミテーションで満足しない⑦

 

欲しいのは「私をファースト」の男⑧

 

幸せは、幸せを呼ぶ⑨~

 

 

それからも早映子は、スポーツジムに通っていた。

ある時、自分と同じトレーナーにレッスンを受けている男性と前後して、よく顔を合わせるようになった。

メガネをかけ、細くて背の高い優しそうな男性だった。

早映子を見て、少しはにかんだ笑顔が少年っぽい感じだった。

「ああ、家族は休みの日に家にいて、パパはジムに身体をトレーニングに来ているんだな~。

やさしそうなパパだわ。」

と、早映子は思った。

彼は早映子の前にレッスンを受けていたり、早映子の後にレッスンを受けていたりしているようだった。

自然と二人は、挨拶を交わすようになった。

しばらくして早映子がレッスンを終え、着替えてフロントに出たら彼がソファーに座っていた。

早映子が

「あら、珍しいですね。誰かと待ち合わせですか?」

と、尋ねると彼が言った。

「あの・・・これから何かご予定はありますか?」

「えっ、わたし?別に何もありませんけど?」

「もし、よければお茶でも一緒に行きませんか?」

「だけど、お家で奥さんやお子さんが待っているんでしょう?」

「えっ、僕は独身ですが?結婚もしたことありません。

で、決して怪しいものではありません・・・」

「いや、怪しい人は自分から怪しいって、言わないし・・・」

「いえ、本当に。あ、僕はこういうものです。」

と、彼が名刺を差し出した。

こうして二人は、お茶に行くことになった。

 

彼は研究職についているため、仕事の終わる時間も遅く、出会いも少なかったようだ。

そんな中、貴重な出会いでできた彼女とも

「休みの日にも研究室に行く用事ができて、デートをキャンセルしたり、デート中にうたた寝をして結局ふられてしまいました。」

と頭をかきながら言う素朴な彼に、早映子は好感を持った。

「早映子さん、レッスンが終わるといつもスッキリしたお顔で出てくるんです。

なんだかとても楽しそうで、そんな早映子さんに会えるのがうれしくて、いつもトレーナーに早映子さんの予約を聞いて、その前後に僕の予約を入れていたんです。実は。」

彼は、早映子より5歳年下だった。

二人はその日にラインを交換し、それから毎日ラインでメールをしたり電話をして、デートを重ねていた半年後、彼からプロポーズされた。

それは、ごく自然な流れだった。

早映子はそのプロポーズを、素直に受けた。

彼との愛情は、これまでのような激しさや強いトキメキとは正反対の、陽だまりのような穏やかな愛情だった。

二つに分かれていた川の流れが自然に一つになって海に流れ込むように、早映子と彼はそうやって結婚した。

由希子はもちろん、早映子の結婚をあきらめていた両親、特に父親が涙を流して喜んでくれたのが、早映子の心に染みてじんわりとうれしかった。

入籍と、内輪だけの食事会、そしてウェディングドレスを着た写真撮影だけをした。

新居は早映子のマンションをリフォームし、そこに彼が引っ越してきて一緒に住み始めた。

こうやって早映子はダーリンとの生活をスタートされた。

 

早映子は今も思う。

「結婚、てこんなに簡単にできるもんだったんだ・・・」

だけど、それを手にするまで48年もかかってしまった。

一緒に生活を始めるとダーリンは意外に頑固なところもあり、喧嘩もよくする。

だけど、お互いにすぐ歩み寄って仲直りする。

彼とのセックスは、あたたかいお湯の中で身体を洗うように、ゆるゆると身体が潤びて、快感が全身を覆っていく。

終わっても、そのまま裸で朝まで眠ることもできる。

好きな時に抱きついたり、肩にもたれることができる。

二人の縁を取りもってくれたスポーツジムはもう止めて、休みの日は二人でウォーキングをする。

平日の食事は早映子が作るけど、休みの日は彼が食事を作ってくれることもある。

一緒にスーパーに行って、ダーリンがカートをひいてくれる。

ビールや重い荷物は彼が持って車まで運んでくれる。

電気製品の不具合があれば、ダーリンがすぐに見てくれるし、蛍光灯も変えてくれる。

そんなささいなことが、早映子はうれしい。

 

「それはきっと、わたしが昔の彼が持っていた家庭を羨んでいたからだわ。

欲しくて欲しくてたまらなかったのに、それが手に入れられなかったから、うんと孤独だったんだ。」

早映子は、ようやくわかった。

彼のことがすきだったのは当然だけど、彼が持っていた「家庭」が実は、一番早映子が欲しかったものだった。

そこにつまはじきされていたから、ずっと孤独だった。

早映子が本当に望んでいたものは、彼ではなく彼の妻が作っていた巣だった。

彼はその巣から時々、早映子のところを止まり木にしていただけだった。

その後、彼は妻と離婚して、地方の支社に飛ばされた、という話を聞いた。

彼は安住の地である巣も失ったのだ。

お気の毒様、巣のありがたみをもっとよくわかっていればよかったのにねー、と早映子はお風呂上りの顔に化粧水を塗った。

「わたしは欲しいものを手に入れたわ。

だけど、手に入れただけじゃダメなのね。

これからダーリンと時間をかけて、巣を作っていくの。」

そう鏡を見ながら、早映子は化粧水を塗った顔を両手でやさしく抑えた。

こうすることで化粧水が顔に浸透していくのだ。

 

ダーリンには過去の自分の恋愛のことも、少しだけ話していた。

48歳の自分が何もなかったことの方が、おかしい。

不倫をしていた、という事実だけを淡々と伝えた。

でもすべてを話す必要などないこともわかっていた。

だいたい、女より男の方が嫉妬深いのだ。

ダーリンの気持ちを、過去の恋愛に煩わせたくない。

それに・・・

「例え夫婦でも、何でもかんでも話せばいい、てもんでもないもんね。」

ダーリンだって、わたしに言えない過去の傷もいくつかあるだろう。

それでいいの、お互い様。

これから先、ダーリンとどうなるか誰にもわからない。

だけど、わたしはわたしのやり方で、一緒に泣いたり笑ったりして時間を重ね、わたし達だけのオリジナルの巣を作っていこう。
 

 

結婚は女から何を奪い、何を与えるのか

実は結婚は何も奪わず、何も与えない。

結婚じたい、何も奪われるものも与えるものもない。

結婚が、ではないからだ。

自分が、だ、

自分が結婚していることを口実に、何を自分から奪い、何を自分に与えるか、なのだ。

結婚しても、していなくても、自分から何かを奪い、自分に何かを与えることはできる。

 

そう思った早映子はまた、あの小説のことを思い出した。

寧々さんも言っていた。

傷を愛に変える方法を、あなたも知っている、と。

 

泣いてもいい

怒ってもいい

辛くてもいい

 

その分

 

笑えることがあります

楽しいことがあります

うれしいことがあります。

 

あなたの人生にも、きっと。

 

 

人を愛することは、自分を愛することと同じです。

自分を大切にすることは、相手を大切にすることと同じです。

 

光も闇も、持っていて当然です。

それが人間です。

それがあるからこそ、この世に生まれてきたのです。

 

自分を愛することを、怖れないで下さい。

誰かを愛することを、怖がらないで下さい。

 

あなたの傷は、美しいのです。

その傷を愛に変える方法を、あなたは知っています。

 

自分を被害者にしないことです。

自分を被害者にすることを止めたら、傷は愛に変わります。

 

あなたの傷は、愛です。

 

被害者でいることを止め、自分の心の声に耳を傾けて下さい。

そこにある本心を、しっかり受け入れてみて下さい。

その声を聴いて、どうするかはあなたの自由です。

どうしたいかは、あなたの本心が知っています。

 

 

人を愛することは、自分を愛することと同じ。

自分を大切にすることは、相手を大切にすることと同じ。

「やっぱり自分なのよね。

よし!これからも自分ファーストで生きていくぞ!」

早映子は、そう誓った。

それが、わたしもダーリンも幸せにすることを、知っているから。

 

早映子は潤った肌になって、ダーリンに言った。

「お風呂、お先!あなたもどうぞ!!」

そう声をかける相手がいることが、幸せなことが早映子はうれしかった。

 

終わり

 

 

 

女はしなやかに、濡れて開いて生きるのよ・・・美開女伝説1.リーディング時代小説「お市さ~ん」全話

 

 

美開女伝説2.女はしたたかに翼を開き、生き抜いていく・・・リーディング時代小説「茶々ってば」全話

 

 

美開女伝説3.光も闇も傷も、わたしを美しく輝かせる!・・・リーディング時代小説「寧々ね」全話

 

 

美開女伝説4.愛も豊かさも受け取り、女は花開く・・・リーディング時代小説「千だって」全話

 

 

美開女伝説5.どんなわたしでも、女として堂々と咲き誇る・・リーディング小説時代「篤あっつつ」全話

 

 

 

 

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