ALLIVE / lynch. | 安眠妨害水族館

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ALLIVE/lynch.

 

1. ALLIVE

 

アニバーサリー・デジタル・シングルと銘打ってリリースされたlynch.の配信限定シングル。

 

2月3日、lynch.として初の日本武道館公演「15TH ANNIVERSARY "THE FATAL HOUR HAS COME" AT 日本武道館」を開催する彼ら。

今回配信された「ALLIVE」は、かねてより目標として掲げ、"夢の舞台"と公言していた武道館公演を実現するにあたって制作された1曲です。

もちろん、彼らの15周年アニバーサリーの記念碑的な位置づけでもあり、色々と思い入れが深そうな作品に仕上がりましたね。

 

音楽性としては、気持ち良いぐらいのLUNA SEA直系のヴィジュアルロック。

ヘヴィネスの意識は相変わらず高く、硬派で引き締まっており、ブレイクダウンにシャウトの応酬等、ラウドさを押し出す部分も用意。

しかしながら、それ以上に耳を奪うのは、ビートロック由来の疾走感、インパクトに振り切ったツインギターの絡み、そしてシンプルイズベストなVo.葉月さんによるメロディラインなのですよ。

従来の彼らの鈍器で殴りつけるような攻撃性に加え、この「ALLIVE」は鋭利な刃物のソリッドさを兼ね備えている。

15周年というタイミングで、まさかここまでの初期衝動的なサウンドを響かせてくるとは、本当に驚かされました。

 

日増しにメロディアスな要素に重点を移しつつある感がありますかね。

その意味で、歌メロのマンネリ感というか、新鮮味が薄れてきているところはあるのだけれど、本作ではそれを逆手にとって、イントロの切れ味で衝撃を与え、いつも通りのメロディラインで安心感を与えている印象。

作品の立ち位置を見るに、王道的なナンバーであることに納得感はありますし、チャレンジ精神への期待は次回作まで取っておくことにしましょう。

武道館公演に向けたモチベーションづくりにはぴったりなナンバーです。

 

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