nurié/晴天に吠える。
1. 晴天に吠える。
配信収益音源化計画の第四弾、nuriéの4thデジタルシングル。
配信ライブの収益を元手にレコーディングした4曲のうち、最後にリリースされたのがこの「晴天に吠える。」でした。
計画は第二章に突入し、新たな楽曲のレコーディングに取り組む等、歩みを止めない彼らですが、ひとつの区切りではあるようで、MVも公開されていますね。
ライブの定番曲であった「愛を歌わせろ人生」を押しのけて、節目に抜擢されたのは鮮やかなアッパーチューン。
アレンジはシンプルである一方で、色彩まではっきりと浮かび上がらせる爽やかさを帯びていて、なるほど、これは確かにパワーを感じます。
イントロダクションから歌が入るというデジタルミュージック時代のセオリーを押さえつつ、軽やかに紡がれるギターの清涼感と、突き抜けたメロディラインが、流れるように青空の向こうまで引っ張っていってくれるよう。
Vo.大角龍太朗さんの歌唱は、他の楽曲と比較して、丁寧にメロディをなぞっている印象があり、その分、メロディアスさが際立ったのではないでしょうか。
煽動的に感情を吐き出すだけでなく、同じ目線でメッセージを伝えるアプローチも出来るのか、と武器が増えた点でも頼もしさが増したな、と。
こんな時代だからこそ、自分が自分でいることについて背中を押してくれるような等身大の言葉は刺さるはず。
コンスタントに音源を残して、コロナ禍でも止まっていたイメージをまったく与えなかったnurié。
想定していた活動が出来ない中で、何かしらやってくれそうな雰囲気を強めたのでは。
CD化こそされていませんが、色々な手段で聴くことができる環境が用意されている1曲。
配信収益音源化計画の他3曲とともに、ヘビロテしたいものです。
<過去のnuriéに関するレビュー>