レギュレーションは以下の通り。
① 2018年7月~12月に発売された作品であること
② 誰でも購入できた作品であること(通販限定、配信限定は対象。会場限定や条件付で購入権が手に入るような作品は対象外)
③ V系シーンをメインフィールドとして活動しているバンドの作品であること
まずは前編。
10位~6位までを発表します。
第10位
cloud nine/Sioux
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cloud nine
1,500円
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詳細なレビューは<こちら>
広大な砂漠だったり、無限の星空だったり、サウンドを聴けば脳裏に異国の情景が浮かんでくる。
そして、少しずつ景色を変えて、ゆっくりと成長していく。
Siouxのシングルは、"旅人"というコンセプトにぴったりな1枚に仕上がっていました。
彼らの作品としては聴きやすく、とっつきやすい。
一方で、世界観も濃厚で、雰囲気重視のリスナーには刺さること間違いなし。
これは期待できるぞ、と思わせた矢先の解散発表は、本当に残念ですよ。
第9位
NIGHTMARE SWAP/sleepyhead
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NIGHTMARE SWAP
1,978円
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詳細なレビューは<こちら>
ex-SuGの武瑠さんによるソロプロジェクトの1stEP。
交流のあるアーティストとのコラボレーション作品となっており、オムニバス的な味わいもあるでしょうか。
ただし、雑多と捉えるのではなく、何でもアリを体現する武瑠さんのアンテナの高さ、貪欲な姿勢を1本の軸と捉えてみると、なお深みを増すような。
シーンの流行や、コストパフォーマンスを度外視した内容で、ただひたすら自分自身が思う"格好良さ"を追求するスタイル。
普段聴かないような音楽ジャンルにも触れることができ、次にどんな音楽性に辿り着くのかという興味にも繋がります。
第8位
ニュークラシック/葵-168-
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ニュークラシック (初回限定盤)
2,500円
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詳細なレビューは<こちら>
久しぶりの流通音源となった葵-168-のミニアルバム。
これまでの作品と比較してバンドサウンドの主張が強く、ライブ映えしそうな楽曲が揃いました。
注目すべきは、涼平さん、和矛さん、夢人さんといった過去に葵さんが在籍したバンドの盟友たちが楽曲を提供していること。
それぞれ、あの頃の懐かしさを漂わせつつ、しっかり現代的な新曲として完成されており、当時のファンであれば必聴でしょう。
もちろん、懐古主義的な面白さだけが魅力ではなく、キャッチーでバランスも良く、ボリュームも満点。
もっと新規層にも届けばいいのに、と思わずにはいられない1枚です。
第7位
DARXNESS/DARRELL
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DARXNESS
3,456円
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詳細なレビューは<こちら>
DEATHGAZEのVo.藍さんが中心となって結成されたDARRELL。
藍さんの色が濃く出たモダン名古屋系とも言えるヘヴィー&ラウドな作風で、とにかく激しく迫ります。
もっと新バンドだからこそのチャレンジがあっても良いとは思うものの、ソロ活動からバンドへの流れが経緯としてあることを踏まえれば、1stフルアルバムが集大成的な内容になるのは、セオリーどおりとも言えるでしょうか。
演奏の安定感にしても、メロディのセンスにしても、既に完成されているレベル。
メンバーが馴染んで主張が増えてくれば、新しい扉を開くこともできそうなので、期待値も込めてここに。
第6位
死期折々/マイナス人生オーケストラ
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死期折々
2,727円
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詳細なレビューは<こちら>
突然の解散が発表されたマイナス人生オーケストラのコンセプトアルバム。
半年程度で、フルアルバム2枚、ミニアルバム1枚をリリースしてしまうハイペースっぷりには、度肝を抜かれましたよ。
"四季"と"死期"を掛詞として使い、12曲を1年と見立てる。
これらのインパクトは大きく、メモリアルイアーの終盤に、とんでもないものをぶち込んできたな、と。
再録曲も馴染んでおり、今では手に入りにくくなってしまった「桜ヶ丘革命」、「少女、時々 雨。」、「SHOUJO+ISSUE」などの救済策になっているだけではないのも、本作の強み。
歌詞に、サウンドに、没頭して聴き浸りたい1枚です。
結局、なんだかんだで粒揃いとなった2018年下半期。
レギュレーションの関係で対象外としましたが、 Migimimi sleep tightの「THE STARRY RIFT」も良く聴いていましたね。
冬の季節、時間軸が少しずつ動いていくのがわかる曲順の妙。
まだまだ長く聴けそうです。
そんなわけで、前編は終了。
トップ5は、後編にて発表いたしますよ。