NIGHTMARE SWAP / sleepyhead | 安眠妨害水族館

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NIGHTMARE SWAP/sleepyhead

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1. 1 2 3 for hype sex heaven feat.SKY-HI,TeddyLoid,Katsuma(coldrain)

2. INSIDE OUT KISS feat.MOMIKEN(SPYAIR)

3. BACK TO FIRST DAY feat.SHIROSE(WHITE JAM)

4. DON’T YOU LET ME GO feat.AISHA

5. Neverending Dream feat.SHO ASAKAWA(PLASTICZOOMS)

 

sleepyheadの1stEP。

すべての作詞・作曲を 武瑠さん本人が手掛けたフルアルバム「DRIPPING」に対して、様々なアーティストとのコラボレーションによって制作された作品となっています。

 

コンセプト的にも、ダンスビートを中心とした作風にしても、過去のソロ活動、浮気者の延長線上といったところ。

一方で、「DRIPPING」で示した"闇"の要素も色濃く残しており、ダークなパーティーチューンという、一見して両立しそうにない聴き心地になっているのが個性的ではないかと。

音源上でハロウィンパーティーを開催する、という意図が込められているというのも納得の音楽性ですよ。

 

SKY-HIによるラップ、TeddyLoidによるDJ、Katsumaによるドラムという布陣で、ストリートゴシックを表現した「1 2 3 for hype sex heaven」がリードトラック。

2分台の短いナンバーですが、メッセージもサウンドもカオティックとすら言えるぐらいに詰め込まれており、とても濃厚。

なかなかV系ではお目にかかれない音楽性ながら、ズバっとリスナーに突き刺さるインパクトを放っており、これは格好良いぞ、と。

スリリングでナイーブ、それでいてスタイリッシュでもあり、まさにsleepyheadを象徴しているようですね。

 

「INSIDE OUT KISS」は、SPYAIRのMOMIKENさんとのコラボレーション。

トラックはシンプルですが、鍵盤の音色がロマンティックな雰囲気を出しつつ、サビで一気に爆発するメロディアスさがたまらない。

WHITE JAMのSHIROSEさんとのツインボーカルが映える「BACK TO FIRST DAY」は、どちらかと言えば白のイメージがある楽曲なのだけれど、やはりどこかに物憂げな印象があって、余韻に浸ってしまいます。

 

「DON’T YOU LET ME GO」は、AISHAさんのパワフルな歌唱に圧倒される。

yujiさんが作曲で参加しているのもポイントで、久しぶりにSuGの作詞者・作曲者コンビが揃った形に。

といっても、SuGとはまた異なった雰囲気になっているので、面白いものです。

単純に女声ボーカルがメインになったから、というだけではなく、ゲストアーティストによる癖を、あえてそのまま活かすアプローチをとっているから、普段は出てこない引き出しが表面化されたということなのでしょう。

ラストは、PLASTICZOOMSのSHO ASAKAWAさんを迎えての「Neverending Dream」。

個の強さをスムースに収束させる楽曲にもなっていて、上手くハマったものだなぁ。

 

この"なんでもアリ"感と、シーンの流行を無視したスタイルこそ、武瑠さんの真骨頂。

ある意味、「DRIPPING」よりも武瑠さんっぽさが出ているのではなかろうか、と思えるぐらいです。

こういう音楽と出会うのも良いものだな、と純粋な刺激を得られる良質な1枚。

 

<過去のsleepyheadに関するレビュー>

DRIPPING

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