INFECTION / DIAURA

INFECTION/DIAURA

1. INFECTION

「DIAURA 2015～2016 ONEMAN TOUR 『Route of Infection』」のライブ会場、およびAins通販限定でリリースされたシングル。

表題曲１曲を収録しています。

ベストアルバムと同時期にリリースされた本作。

ある種、１曲だけで過去の総括と対等な作品に仕上げなければいけないわけで、王道を踏襲しつつも、がっつり攻めてきた印象ですね。

Aメロ部分は、シャウトの応酬で攻撃的に。

エフェクトをかけてボリュームを抑え、演奏の一部としてシャウトを溶け込ませるイメージ。

イントロのダークなリフからの流れで、前面に攻め気を感じられるでしょう。

サビとのブリッジ的なBメロは、クラシカルなメロディ運び。

様式美を意識したリズムチェンジとともに、ボーカルパートがクリアになるので、スイッチの切り替わりとしてわかりやすい展開です。

攻めて、溜めて、攻めて、の溜める部分。

このパートがあるのとないのとでは、楽曲の雰囲気はガラっと変わるはず。

そして、王道一直線のサビへ。

良くも悪くも、安心安定のDIAURA節なのだが、シングルの位置づけを勘案すれば、必要不可欠なベタといったところか。

これによって１曲の中でDIAURAの強みを断片的に示す構成となり、集大成としてはアヴァンギャルドすぎるけれど、らしさを存分に発揮することはできていました。

とにかくライブ映えしそうなナンバーですよ。

純粋に暴れやすい要素もありますし、ドラマティックな演出をしても盛り上がりそう。

ライブとともに完結する、という意味では、リリースの形式にも納得です。

ただし、アルバム未収録の限定音源ということで、ファンアイテムになってしまっているのはもったいない気もしますけれど。

＜過去のDIAURA（ディオーラ）に関するレビュー＞

安眠妨害水族館