本日は、アルバム編です。
相変わらず、激戦でした。
新人も、ベテランも、更には復活バンドまでもが参入するカテゴリーですので、候補作品を洗い出すだけでも大変。
個人ブログである安眠妨害水族館において、1位に選ばれたからバンドの将来が華やぐかと言えば、まったくそんな権威も名誉も持ち合わせてはいないのですが、何かのご参考にしていただければ。
第5位
- CREATURE 初回限定盤/DEATHGAZE
- ¥3,675
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詳細なレビューは<こちら>
DEATHGAZEにとって5枚目のフルアルバム。
バラードを排除し、攻撃性の高いナンバーで固めてきたところに、攻めの姿勢を感じました。
だからと言って、彼らの持ち味である、混沌とした音楽の中にあるメロディアスなボーカルラインはしっかりと健在。
バンドとしての円熟と、それ以上のパッションを同時に示した意欲作ですね。
藍さんがボーカルにコンバートされてからは、常に成長を見せている彼らなので、ランクインの常連になっているのも必然でしょう。
第4位
- “9”(初回限定盤)/Alice Nine
- ¥3,780
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前作「GEMINI」が、かなりの名盤だったのですが、本作でも、それはまぐれじゃないのだという成長を見せてくれました。
結成当初の段階で、音楽的な面やスキル面で、ここまで化けるとは、誰もが想像できなかったのではなかろうか。
徐々に難解になっていきそうな音楽性の中で、キャッチーな部分への回帰的なアプローチも見られ、非常にバランスも良い。
ゲームミュージックからの盗作疑惑でケチがついてしまった感はありますが、この位置にランクインするのは妥当かと思います。
新人賞
- ¥3,500
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優等生すぎて怖いくらいの1stフルアルバム。
対抗馬として注目されていたMEJIBRAYには申し訳ないけれど、即決で選ばせていただきました。
とにかく完成度が高い。
歌も上手いし、楽曲も、90年代好きのツボを突いた王道チューンの目白押し。
そのうえで、現代のシーンでも古臭さを感じさせない展開力まで持っているのだから、末恐ろしい。
間違いなく、ゆくゆくはシーンの中心にいるバンドだと信じています。
第3位
- 情景ならびに喉、指先。(通常盤)/葵 & 涼平
- ¥3,150
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実質的には、初期アヤビエの復活と言えなくもない、スペシャルコンビの1stフルアルバム。
ジャケットデザイン、難解なタイトルに歌詞、癖のある曲構成。・・・
当時のアヤビエを知る世代からしてみたら、これほど心が躍ったアルバムはない。
主観的なお気に入り度だけを見れば、1位に選ばれてもおかしくないくらい聴きかえした作品です。
通常盤では、過去のレア音源も再録されていて、これまたおいしい。
葵さんの新プロジェクトも気になるものの、このユニットに続きがあるのかも注目したいですね。
第2位
- YELLOW FRIED CHICKENz I/YELLOW FRIED CHICKENz
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GACKTさんが中心となって結成されたプロジェクト。
そもそもメンツが反則なんですけれど、この内容だったら選ばざるを得ない。
ガツガツ、男らしく硬派に攻め立てるエネルギッシュなフルアルバムに仕上がっています。
ツインボーカルを活かしたコーラスワークや、パフォーマンスも魅力的。
ソロでも十分にアピールポイントが多いGACKTさんが、ここまで貪欲にエンターテインメント性にこだわったからこそ、面白く、楽しく、だけどめちゃくちゃ格好良い、そんな作品になっているのではないかと。
第1位
- 11(初回限定盤)(DVD付)/cali≠gari
- ¥4,200
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一度聴いただけで、上半期はこれかな?という予感があった。
繰り返し聴いて、それは確信に変わった。
復活商法に、賛否両論があったとしても、ここまで成長して帰ってきたのだったら、文句のつけようがありません。
活動休止前よりも、圧倒的にパワーアップしている。
ここに来て、石井さんと青さんの共存の在り方が、確立されましたね。
cali≠gariに期待するすべてが詰まっていると言っても過言ではない、至極のアルバム。
候補作品としては、かなり数が多かったのですが、顔ぶれは、比較的スムーズに決めることができた印象。
トップ10まで選んでいたら、かなり迷っていたと思いますが。
次点候補は、Megaromaniaや、摩天楼オペラと言った、耽美メタル勢。
どちらも、自己最高のアルバムを送り込んできていたし、十分に上位に食い込む力はあったのですが、この辺は主観的な好みもあったりなので、ご了承ください。
ラルクや、ABCといった、大御所のアルバムもリリースされ、この辺をノミネートするかは、かなり悩みました。
代表として、GACKTさんだけランクインさせていますが、当然ながら、クオリティ的に遜色なかったことを記しておきます。
そんなわけで、上半期のご愛読、ありがとうございました。
下半期も、どうぞよしなに。