新大阪駅【大阪府】(東海道新幹線、山陽新幹線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


  

今回の【駅】コーナーは、
大阪府大阪市淀川区東部、東淀川区との境界に位置する東海道新幹線と山陽新幹線の接続駅で、鉄道交通における大阪の玄関口であり、在来線や地下鉄との乗換駅である、
新大阪駅 (しんおおさかえき。Shin-Osaka Station) です。
 
尚、当記事ではJR新幹線の新大阪駅のみ取り上げます。ご了承下さい。
 
  
駅名  
新大阪駅 (駅番号なし)    
 
所在地  
大阪府大阪市淀川区  
(※) 東口は東淀川区に所在。    
 
乗車可能路線  
JR東海:東海道新幹線、JR西日本:山陽新幹線   
  
隣の駅  
東海道新幹線  
東京方……京都駅 (京都府)  
 
山陽新幹線      
博多方……新神戸駅 (兵庫県)     
   
乗換可能駅   
JR西日本:東海道本線 【愛称:JR京都線】梅田貨物線 (東海道本線貨物支線)おおさか東線

……………新大阪駅まで徒歩8分  
Osaka Metro:御堂筋線……新大阪駅まで徒歩12分
 
訪問・撮影時   
2018年8月、2021年1月、6月  
 
 

 

南口に相当する正面口です。上写真は在来線歩道橋より北西を望む。下写真は3階出入口にて撮影。
新大阪駅は新幹線が高架駅で、在来線が地平駅です(右側の新幹線高架下にあります)。
駅舎は新幹線高架下3階にあり、新幹線ホームに沿って東西に長くなっています。在来線から見ると橋上駅舎の形になります。バリアフリー対応です。
3階にはタクシー用ロータリーに面した出入口があります。
高架下1階には路線バス・一般車用ロータリーに面した出入口があり、動輪が展示されています。1階ロータリーには20分間無料の自動車整理場があります。
また、左端の新御堂筋沿いには西口(御堂筋口。1階)もあります。
1階はJR西日本系の飲食店街「味の小路」が、2階は商業施設「アルデ新大阪」が入居していて、2階西端にはOsaka Metro御堂筋線の新大阪駅中改札口があります。
尚、新幹線の新大阪駅はJR東海が管理していますが、駅構内改札外の商業施設はJR西日本系が幅を利かせています。
 
 

正面口前歩道橋より南西を望む。右に正面口があります。
駅前は市街地で、新大阪駅開業後に発展しました。
商店は少なく、オフィスやホテルが多いです。マンションも見られます。
写真中央には大阪駅と網干総合車両所宮原支所を結ぶ在来線の連絡線(盛土高架)が左右方向に通っています。
 
 

こちらは3階出入口前より南西を望む。
高架式のタクシー用ロータリーがあり、ロータリー内側はタクシープールになっていますが、一般車も入出場可能です。
3階ロータリーは新御堂筋梅田方面から直接入ることができます。
写真右手前~奥に向けて、その新御堂筋(国道423号。信号がない無料高規格道路)が延びていて、その中央分離帯をOsaka Metro御堂筋線が通っています。新幹線高架下には御堂筋線の新大阪駅があります。
 
 

こちらは北口側にある新大阪阪急ビルです。東を望む。
新幹線ホームの北隣にこの新大阪阪急ビルがありますが、ビルの出入口が北口出入口を兼ねています。
ビル3階と3階コンコースの間には連絡通路があります。バリアフリールートは確保されています。
また、新大阪阪急ビル3階には手前を通る新御堂筋東側歩道(高架)や御堂筋線新大阪駅への連絡口(写真右)もあります。
尚、北口には駅前広場がありません。
 
 

北口駅前です。西を望む。左に新大阪阪急ビルと北口があります。
正面を左右方向に延びる新御堂筋が駅前道路を跨いでいます。
北口駅前はオフィス街で、商店は少ないです。
駅から北へ離れると住宅街が広がっていて、戸建住宅も見られるのですが、これは新大阪駅の開業が1964年と遅かったことによります。
 
 

3階西側にある新幹線中央口改札です。東を望む。
右手に正面口、新幹線南口改札、東口、在来線東改札口方面への通路があり、右後方に2階御堂筋線改札口や西口方面への上下方向エスカレーターが、左手に北口(新大阪阪急ビル)への連絡口があります。
ICカード『EX-IC』『スマートEX』に対応の自動改札機が11通路あり、左から8通路目が幅広通路です。窓口に面した右端は点字ブロック設置の有人通路です。
改札口の右手前には指定席券売機と同等の機能を有する自動券売機があり、さらに右には旅行代理店「JR東海ツアーズ」があります(新幹線チケット購入窓口あり)。
また、改札口の後方にはJR東海の『JR全線きっぷうりば(みどりの窓口)』があります。尚、JR東海のきっぷうりばではJR西日本の企画乗車券のほとんどが購入できませんので、これらのチケットをお求めの場合は東側にあるJR西日本の『みどりの窓口』へお回り下さい。
トイレ・多機能トイレは改札内外にありますが、改札外にはオストメイト設備がありませんのでご注意下さい。
改札内コンコースは駅ナカ商業施設「アスティ新大阪」になっています。土産物店もあります。そして4階にある新幹線各ホームとの間は階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれています。20番線のみ中4階を経由する形になります(EVは21・22番線のEVを中4階まで利用して、20番線専用のEVに乗り継ぐ形になります)。
また、改札を通って右側には南口改札があり、正面には在来線乗換口があります。
コンビニは改札内外にあり、一部ホームにもミニコンビニがあります。また、27番線を除く各ホームにはキヨスクがあります(27番線には駅弁販売店あり)。
 
 

 

こちらは3階南側にある新幹線南口改札です。上写真は北を、下写真は北東を望む。
左手が新幹線中央口改札、大阪メトロ御堂筋線、西口方面、右手が在来線東改札口、東口方面です。
後方に正面口(3階)があり、後方~左手には正面口(1階)とを結ぶ階段・上下ES・EVがあります(いずれも2階の商業施設「アルデ新大阪」経由)。
かつては中央口が入口専用、南口が出口専用でしたが、利便性向上のため、どちらの改札口も入場・出場兼用になりました。
ICカード『EX-IC』『スマートEX』に対応の自動改札機が8通路あり、左から6通路目が幅広通路です。窓口に面した右端は点字ブロック設置の有人通路です。
改札口の右手前にはウォークイン式の小規模な『JR全線きっぷうりば』があり、その中に窓口と自動券売機があります。きっぷうりばが中央口と比較して小規模なのは、元が出口専用改札だった名残と言えます。
改札内コンコースは中央口と共用です。
また、改札口右後方には、お土産も販売しているコンビニがあります。
 
 

 

在来線~新幹線の乗換改札です。3階新幹線コンコース東端部にあります。在来線コンコースより西(新幹線側)を望む。
在来線側(JR西日本)は「新幹線のりば(のりかえ口)」、新幹線側(JR東海)は「JR線のりかえ口」の名称です。
『EX-ICカード』『スマートEX』などのICカードに対応した自動改札機が数多く並んでおり、右から4通路目の自動改札通路が幅広通路です。窓口に面した右端は点字ブロック設置の有人通路です。
尚、新幹線から在来線へ乗り換える場合、新幹線において『EX-IC』『スマートEX』の利用時を除き『ICOCA』など乗車券ICカードを使えませんので(駅構内などの店舗で電子マネーとしては利用可能)、もし新大阪駅(大阪市内駅)より先の運賃部分でICカードを利用したい場合は、下車駅の自動精算機または精算窓口で新幹線のきっぷとICカードを併用して精算処理が可能です(但し、『ICOCA』のエリア内で、200km以内に限る)。
改札口の右側(在来線側)には『EXサービス』のきっぷ受取と入場券の自動券売機およびJR東海の精算窓口(新幹線の特急券を発売、EX予約とスマートEXのきっぷ受取も可能)があり、改札口の先の右側(新幹線側)にもJR東海の精算窓口があります。その右側には在来線の北口に相当する「アルデ新大阪改札口」があります。
また、改札口の左手前にはJR西日本の精算窓口(新幹線の特急券を発売、EX予約とスマートEXのきっぷ受取も可能)があります。
そして「JR線のりかえ口」の先は新幹線コンコースで、奥には中央口改札が、少し進んで左へ曲がると南口改札があります。
トイレ・多機能トイレとコンビニは在来線・新幹線ともコンコース内に設置されています。
 
 

27番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは不明です。
新幹線の新大阪駅はJR東海の管理駅ですがJR西日本との境界駅であるため、オレンジ色のJRマークやJR東海の文字は入っていません。
JR東海・新幹線の標準デザインです。在来線とは違い漢字表記が大きいです。
駅ナンバリングは設定されていません。
新大阪駅は特定都区市内制度における大阪市内駅であるため、右側には「阪」マークがあります。
 
 

東海道・山陽新幹線の新大阪駅は島式ホーム3面6線の両外側に単式ホーム1面1線ずつを加えた計5面8線の高架構造(4階)で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
 
右端(南)の単式ホームが20番線で、事実上の山陽新幹線専用ホームです。新大阪駅を始発・終着とする山陽新幹線列車が発着します。
その左の島式ホーム(撮影地点ホーム)が右から21番線、22番線の順で、主に東海道新幹線から直通の山陽新幹線下り博多・鹿児島中央方面ですが、当駅始発列車も使用し、東京方面からの下り当駅終着列車も使用します。
もう1つ左の島式ホームは右から23番線、24番線の順で、主に下りの当駅止まりと東海道新幹線上りの当駅始発列車が使用します。23番線は1本のみ山陽新幹線下り始発列車が使用します。
さらに左の島式ホームは右から25番線、26番線の順で、主に山陽新幹線から直通の東海道新幹線上り東京方面が使用しますが(26番線が中心)、上下線とも当駅止まりの列車が使用し、上りは当駅始発列車も使用します。
そして一番左端(北)の単式ホームは27番線で、主に山陽新幹線から直通の東海道新幹線上り東京方面が使用しますが、20番線とは逆に新大阪駅を始発・終着とする東海道新幹線列車も発着します。
 
ホーム有効長は全番線とも16両分(400m超)で、ホームドアは27番線を皮切りに20番線へ向けて順次設置され、2022年内に全ホームに設置されました。16両編成と山陽新幹線用8両編成の両方に対応しているため開口幅が広い部分がありますが、27番線のみ16両編成専用使用であるため、27番線において8両編成の列車は客扱いができません。
ホーム幅は各ホームとも広いです。東京駅より広々としています。
上屋は各番線とも全長にわたり設置されています。
 
写真は22番線より東海道新幹線・東京方を望む。
 
 

こちらは22番線より山陽新幹線・博多方を望む。列車で見えませんが、左から20番線~27番線の順です。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されており、27番線を除く各ホームにキヨスクが設置されています。23・24番線と25・26番線にはJR東海系のミニコンビニ「ベルマートキヨスク」もあります。また、各ホームに駅弁販売店があり、飲料・食料に関しては売店の機能も有しています。
 
 

各ホームの博多寄り(5号車付近)には謎の階段がありますが、不明です。柵により閉鎖されています。
写真は21番線より山陽新幹線・博多方を望む。
 
 

南端(写真右端)の単式ホーム・20番線は実質的に山陽新幹線専用ホームです。
国鉄末期の1985年に設置されましたが、構造的な問題もあり、コンコースからホームへの通路が他の番線とは違い複雑で、曲がり角もあります(中4階を経由します)。
山陽新幹線は東海道新幹線と比較して輸送量が少ないため、普段は閑散としています。
また普段は8両編成の列車しか発着しないため、両端各4両分は閉鎖されています。
写真は21番線より東京方を望む。
尚、20番線の線路は行き止まり式ではなく、東京方と繋がっています(鳥飼の車両基地からの出庫列車が東京方から入線します)。
 
 

こちらは2013年に使用を開始した北端の単式ホーム・27番線です。山陽新幹線・博多方を望む。
輸送力増強のため、阪急の新大阪連絡線用地を利用して設置されました。
山陽新幹線から東海道新幹線への上り直通列車のほか、東海道区間の新大阪始発・終着列車が使用します。
ホームドアの構造が要因で、16両編成しか発着しません。
売店の数は他の番線より少ないです。
こちらも構造的な問題があったのか、他の番線より若干高い位置にホームがありますが、コンコースとホームを結ぶ階段などは他の番線と同じくストレートです。
 
 

 

22番線より東海道新幹線・東京方を望む。
こちらのホーム端付近で在来線の新大阪駅を跨いでいます。
東海道区間は列車本数が一気に増加します。
8線が2線(複線)に収束した直後に両渡り線があります。そのため、新大阪駅は構造的には全番線に上下双方向の列車が発着可能です。
この先、大阪市内の市街地を走ってから、郊外に出ます。摂津市の大阪モノレール線をくぐった直後、左手に鳥飼車両基地を見ながら走ります。そして茨木市、高槻市と郊外を北東へ走ると一時的に左手に阪急京都本線が並走し、島本町内を進みます。阪急と一緒に京都府大山崎町に入ると阪急が離れ、長岡京市、向日市(一部京都市伏見区)と郊外を北上します。その後は京都市に入り、大きく右へカーブして桂川を渡ると京都市内を東へ走り、左手に京都鉄道博物館が見えてくると程なくして京都駅へと至ります。新大阪~京都はJR西日本の在来線・東海道本線【愛称:JR京都線】と競合になりますが、在来線のスピードが速く、新大阪駅の位置が中途半端であるため(大阪駅へは乗換が必要)、新大阪~京都を新幹線で移動する人は少ないと思われます。
 
 

 

22番線より山陽新幹線・博多方を望む。
ホーム端のすぐ先の上下線間には引上線と車庫(大阪仕業検査車両所新大阪支所)があり、新大阪折り返し列車の一部が使用します。また、25番線・26番線の端には保線用の横取線があります。
この先、左下に宮原の在来線車両基地を見ながら市街地を西へ進むと十三筋を乗り越しますが、そのすぐ先でJR東海の管理区間からJR西日本の管理区間へと変わります。その後は右へ急カーブして神崎川を渡ると兵庫県尼崎市に入り、今度は左へカーブしながら住宅街の中を走ります。伊丹市に入って進路を西に変えると尼崎市に戻り、武庫川を渡って西宮市に入ると阪急今津線をオーバーパスして六甲トンネルに入ります。トンネル内で芦屋市、神戸市と変わり、六甲山地南側を西へ走るとトンネルを出て、新神戸駅へと至ります。在来線駅は併設されておらず、神戸駅と同一と見なされます。在来線との乗り継ぎは神戸市営地下鉄西神・山手線経由の連絡となります(地下鉄運賃が別途必要)。
 
 
あとがき  
私が新幹線の新大阪駅で下車(乗車)したのは子供の頃から何度もあります。用事、乗り鉄とも回数が多いです。中でも2018年以降は兵庫県の全駅を訪問する目的に関連して、兵庫県に近い駅なので下車しました。新幹線駅は高架部にあり、広い構内を有しています。駅舎は高架下2階にあります。乗降客、在来線や地下鉄との乗換客が多く、常に賑わっています。一方、駅前は大阪駅と比較して商業施設が少なくオフィスが多い分、土休日はやや閑散とした感じです(それでも土休日は観光客が多いですが)。
 
東京からですと東海道新幹線に乗車して、当駅下車です。新大阪以遠行きにご乗車下さい。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:13時間程度)。
一方、梅田からですとJR京都線の新快速・快速・普通に乗車して1駅、新大阪駅下車すぐです。新幹線の改札内へ入るには新幹線の乗車券・特急券または入場券が必要です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:19時間半程度)。
  
食料・飲料について、駅構内やホームに複数の売店・コンビニがあり、駅前にも複数あります。飲食店も駅構内および駅前にチェーン店を含めて一定数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。東海道・山陽新幹線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新大阪駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東海のHP、JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)