魚崎駅【兵庫県】(阪神本線。2021年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市東灘区南部、大阪湾にほど近い住宅街に位置する阪神本線の主要駅で、六甲ライナーとの乗換駅、そして駅周辺は灘五郷の「魚崎郷」として、複数の酒蔵が立地している、
魚崎駅 (うおざきえき。Uozaki Station) です。
 
尚、六甲ライナーの魚崎駅の記事につきましては後日UP予定です。
  
 
駅名  
魚崎駅 (HS 23)
 
所在地  
兵庫県神戸市東灘区   
 
乗車可能路線  
阪神電気鉄道:本線  
 
隣の駅  
大阪梅田方……青木駅  
元町方…………住吉駅  
 
乗換可能駅  
神戸新交通:六甲アイランド線【愛称:六甲ライナー】……魚崎駅まで徒歩7分  
 
訪問・撮影時  
2021年5月ほか 
 
 

魚崎駅は地平駅で、元町方(西側)に橋上駅舎を有しています。
ちなみに阪神は高架や地下の駅が非常に多いため地平駅の数自体が少なく、また魚崎駅は阪神唯一の橋上駅となっています。
南北に出入口があり、いずれも階段・上りエスカレーターの設備があります。橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。駅舎直下には南北を結ぶ地下道もあります。
また、エレベーターは南口のみにありますが、エレベーターは橋上階と南口の地平部および地下道を結んでいます。北口出入口はスロープになっていますので、地下道経由で北口側から車いすでエレベーターへアクセス可能です。
そして、橋上階からは北西へペデストリアンデッキが延びており、六甲ライナーの魚崎駅と結ばれています。
尚、魚崎駅に駅前広場は整備されていません。駅前や近くを走るバス路線は存在しません。
 
写真は南口です。東を望む。側道に面して出入口(奥)があります。さらに奥には地下道の出入口があります。
住吉川の橋から撮影していますが、橋梁上にホームを設置する事例が多い阪神にしては珍しくホームが住吉川直上にかかっていません。
 
 

南口駅前です。南を望む。後方に南口があります。
右側(西側)には住吉川が南へ流れていて、川岸に六甲ライナーが並行しています。
住吉川は天井川であるため、川沿いにある駅周辺は斜面になっています。
また、南北の側道には橋が架かっているため、駅西側から魚崎駅へのアクセスは容易です。
 
駅周辺は閑静な住宅街が広がっています。駅前に商店は少ないです。
前方には阪神高速3号神戸線の高架橋が見えます。阪神高速の地平部には国道43号線が通っています。
また、駅南側は酒造地・灘五郷の中央部に位置する「魚崎郷」で、複数の酒蔵が現在も残っています。
駅近くには「櫻正宗記念館 櫻宴」「浜福鶴吟醸工房」「菊正宗酒造記念館」があり、酒蔵巡りを楽しめます。
 
 

 

こちらは北口です。上写真は南東を、下写真は西を望む。
橋上駅舎から北西方向には六甲ライナー・魚崎駅とを結ぶペデストリアンデッキが延びています。
北口も側道沿いに出入口があります。
橋上駅舎の東側、有料駐輪場の場所に地下道出入口(スロープ)があります。
 
 

北口駅前です。東を望む。右後方に北口があります。
こちらの北口駅前も商店は少ないです。
駅北側も住宅街が広がっています。閑静な住宅街で、敷地が広い邸宅も散見されます。
約500m北東には神戸市立魚崎小学校があります。
 
 

こちらは北口の西側、住吉川の橋より北を望む。右後方に北口があります。
北口から延びるペデストリアンデッキは、頭上で住吉川を渡ってから左側を通る六甲ライナーの高架下を北へ進み、左奥に見える六甲ライナーの魚崎駅へと至ります。
阪神駅の北口にはEVがありませんが、ペデストリアンデッキ経由で六甲ライナー駅のエレベーターを利用可能です(ペデストリアンデッキに段差はありません)。
 
また、住吉川は川沿いを歩く事が可能です。ただし、天気が崩れると鉄砲水が発生する可能性がありますので、すぐに避難して下さい。
また、川と東側の住宅街との間には桜並木があり、春には桜の花が咲き誇ります。
写真奥には六甲山が見えます。六甲山の水が酒どころである灘五郷を生み出し、今はブランド名が変更されたミネラルウォーター「六甲のおいしい水」も当初は近くの灘区で採水していました。
 
 

橋上駅舎2階にある改札口です。東を望む。
右手に南口が、左手に北口があり、左後方には六甲ライナー・魚崎駅とを結ぶペデストリアンデッキが延びています。
魚崎駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外に乗車券確認用カメラ付きインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路あり、一番左の自動改札通路が幅広通路です。左端には有人通路があり、窓口に面しています。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
改札内にはトイレ・多機能トイレ(こうべ・だれでもトイレ)があります。また改札内コンコースにはAEDが設置されています。
そして地平部1階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
改札口の右手前(改札外)には阪急系のコンビニ「アズナスエクスプレス」が写っていますが(2021年3月撮影)、今は「ローソン」に転換していると思われます。
また、写真左の自動券売機横には洋菓子店があります。
改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

下り2番線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
阪神の新デザインで、独特の書体です。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 23)。
下部は広告欄になっています。
 
 

阪神の魚崎駅は全列車停車駅ながら相対式ホーム2面2線のシンプルな配線です。
地平構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
左ホーム(北)が1番線で上り大阪梅田方面、右ホーム(南)が2番線で下り神戸三宮・元町方面です。
ホーム有効長は約170mで、21m級の近鉄車8両編成も停車可能です。元々は19m級の阪神車6連対応でしたが、2008年に近鉄車6連が停車できるように少し梅田方(奥)へ延伸され、後に土休日の快速急行が一部8連化される事から2020年にさらに大阪梅田方へと延伸されました。
2021年3月現在、ホームドアは未設置です。19m級3ドアの阪神車・山陽車(直通特急のみで運用)と21m級4ドアの近鉄車(快速急行のみで運用)では車体長やドアの位置が異なるため、ホームドア設置は遅れると思われます。
ホーム幅は全体的に狭いです。営業列車の通過列車はありませんが、回送や試運転列車が通過する場合がありますので、通行の際はご注意下さい。
上屋は元町寄り(手前側)の近鉄車6両分のみに設置されており、2020年に延伸された部分は未設置です。元町方の端は橋上駅舎に覆われていて薄暗いです。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
写真は1番線より大阪梅田方を望む。
 
 

 

こちらは2番線(左)より元町方を望む。右が1番線です。
前述の通り、2020年に延伸された部分には上屋が設置されていません。
また、橋上駅舎とを結ぶ階段・上りES・EVが元町方(奥)に偏っているため、乗降客が元町方に集中する傾向が見られます。
 
 

 

2番線より大阪梅田方を望む。
ホーム端は幅が非常に狭くなっています。
また、深江駅の先まで高架区間が続きますが、最近まで地平を走っていました。
この先、左手に六甲山地を見ながら高架区間で住宅街の中を東北東へと走ります。そして左へカーブして進路を北東に変え、小さな川を渡ると2面4線の難読駅である青木駅(おおぎえき)へと至ります。
 
 

2番線より元町方を望む。
この先、すぐに住吉川を渡り、六甲ライナーをアンダークロスしますが、六甲ライナーはすぐ南側(左)で阪神高速3号神戸線をくぐる関係で急な下り勾配になっており、その関係で阪神本線を跨ぐ橋梁は薄っぺらいです。六甲ライナーをくぐると高架区間になり、右手や正面に六甲山地を見ながら右カーブで住宅街の中を走ります。そして進路を西北西に変えるとレトロな雰囲気が残る高架駅である住吉駅へと至ります。JR線の住吉駅とは全く別の駅で、乗換には適しません。
 
 
あとがき  
私が阪神の魚崎駅で下車(乗車)したのは2019年、2020年、2021年の計3度です。2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。しかし、当時はホームの延伸工事中だったので2020年にリベンジ訪問しました。2021年は優等列車と普通の乗換(改札を出ず)、阪神電車と六甲ライナーの乗換で利用しました。全列車停車駅ながら2面2線と構内の規模は小さいです。橋上駅舎を有しており、改札外連絡通路で六甲ライナーの魚崎駅と繋がっています。駅前は阪神沿線では珍しく(?)、閑静な住宅街が広がっていました。酒造会社は駅南側に見られます。菊正宗酒造や櫻正宗が駅の近くにあります。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下の種別)に乗り換えて大阪駅で下車します。そして阪神本線の大阪梅田駅から特急or直通特急に乗車して乗換なしで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと阪神なんば線の快速急行に乗り、乗換なしで当駅下車です。また、下位種別に乗って尼崎駅まで行き、特急or直通特急or快速急行に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内および南口駅前にコンビニがあります。一方、駅周辺には気軽に入れる飲食店が少なく、最寄りのチェーン店は約400m南西、国道43号線沿いにある「大起水産」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪神本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は魚崎駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪神電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)