魚崎駅【兵庫県】(六甲ライナー。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市東灘区南部、大阪湾にほど近い住宅街に位置する新交通システム・六甲ライナーのサブターミナル駅で、阪神電車との乗換駅、そして駅周辺は灘五郷の「魚崎郷」として、複数の酒蔵が立地している、
魚崎駅 (うおざきえき。Uozaki Station) です。
  
 
駅名  
魚崎駅 (R 02)
 
所在地  
兵庫県神戸市東灘区 
 
乗車可能路線  
神戸新交通:六甲アイランド線【愛称:六甲ライナー】   
 
隣の駅  
住吉方………………住吉駅  
マリンパーク方……南魚崎駅  
 
乗換可能駅  
阪神電気鉄道:本線……魚崎駅まで徒歩7分  
 
訪問・撮影時  
2019年1月、2021年3月 
 
 

六甲ライナーの魚崎駅は高架駅で、天井川である住吉川の西岸に駅があります。3階にホームがあり、2階に駅舎・改札口があります。
出入口は西側と南側にあります。西口は住吉川の西岸を通る道路(住吉川右岸線)沿いに設けられており、南口は阪神の魚崎駅とを結ぶ2階連絡通路の途中に設けられています。
尚、東側には住吉川が流れている関係で出入口は設置されていません。駅のすぐ北(写真右奥)にある橋を渡って西側へ回る必要があります。
写真は住吉川の河川敷より北を望む。水量の少ない日は河川敷を歩くことができます。
 
 

こちらは西口です。南を望む。
住吉川右岸線を挟んで西側歩道に出入口があります。手前に階段出入口があり、奥にエレベーター出入口があります。魚崎駅はバリアフリーに対応しています。
左側の高架下は駐輪場になっています。有料なのか無料なのか不明です。
また、駅前広場はありませんが、出入口付近においては「花の広場」として歩道が拡幅されていて、花壇があります。
ロータリーは隣接する阪神の魚崎駅を含めて存在しません。駅前や近くを走るバス路線は存在しません。
また、写真奥(南)へ進むと200mほどで阪神電車・魚崎駅に到達します。
 
 

西口駅前です。北を望む。後方に出入口があります。
すぐ前方には交差点があり、その先の左側には明治時代に設置された石造りの村境碑があります。ここを境に北が住吉地区、南が魚崎地区です。
村境碑の周りにも歩道を拡幅する形で広場が設けられています。
右側には住吉川が手前方向に流れていて、六甲ライナーが西岸(右岸)を並行しています。
 
 

西口駅前です。西を望む。右手には前述の村境碑があります。
左側に西口があり、後方を左右方向に六甲ライナーと住吉川が通っています。
駅西側は閑静な住宅街が広がっています。戸建住宅が中心です。商店は少ないです。
住吉川は天井川であるため、川から遠ざかると標高が低くなります。
尚、灘五郷・魚崎郷の酒蔵は西口周辺には存在せず、後述の南口(約120m南)からの方が近いです。
 
 

西口駅前です。東を望む。
右側に西口があり、上方を左右方向に六甲ライナーが通っています。
正面には住吉川の橋(自動車通行不可)があり、東岸である左岸へ渡れます。橋を渡った先には住吉川の河川敷へ下りられる階段があります。
住吉川の東側も一戸建て住宅主体の住宅街が広がっていますが、立派な邸宅も見られます。商店は少ないです。
こちらも川から離れるごとに標高が下がります。
約500m東には神戸市立魚崎小学校があります。
 
 

こちらは六甲ライナー・魚崎駅と阪神電車・魚崎駅を結ぶ高架下2階の連絡通路の途中に設置されている南口出入口です。北を望む。
南口は川岸に設けられており、階段のみが設置されています。EVをご利用の場合は前方(北)約120mにある西口または阪神駅南口の設備へお回りください。特に阪神線の南側からEVをご利用の場合は阪神駅の設備が便利です。
階段の右側には駐輪場へ続く通路があり、その右側を住吉川が流れています。
こちら側にも駅前広場はありません。
後方を左右方向に阪神本線が通っています。阪神本線に踏切はありませんので、南北間の移動は住吉川両岸道路のアンダーパス、阪神の橋上駅舎、阪神駅にある改札外地下道を通る事になります。
 
 

南口駅前です。東を望む。左手に南口出入口があります。
正面には住吉川を渡る橋があり、その先の右手に阪神電車・魚崎駅の橋上駅舎があり、側道に沿って北口出入口があります(EVは南口のみに設置)。
写真左手前から右奥にかけて、六甲ライナー・魚崎駅と阪神電車・魚崎駅を結ぶ連絡通路が延びています。
また、右手を前後方向に阪神本線が通っています。
阪神本線の向こう側、駅南側にも閑静な住宅街が広がっています。商店は少ないです。
また、駅南側一帯は酒造地・灘五郷の中央部に位置する「魚崎郷」で、複数の酒蔵が現在も残っています。
魚崎郷には「櫻正宗記念館 櫻宴」「浜福鶴吟醸工房」「菊正宗酒造記念館」があり、酒蔵巡りを楽しめます。
尚、これらの酒蔵は魚崎駅からも徒歩圏内ではありますが、南魚崎駅からの方が近いです。
 
 

 

高架下2階にある改札口です。北を望む。
左手にEV併設の西口があり、後方に阪神電車・魚崎駅行きの連絡通路が延びています。連絡通路の途中に階段のみの南口があります。
魚崎駅は利用が多い駅ながら私の訪問時は駅員がいませんでした。終日無人駅なのかどうかは不明です。窓口は扉が閉じられていて、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系カード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、中央が幅広通路です。右端に窓口がありますが、私の訪問時は駅員がいなかったので閉鎖されていました。窓口に面して有人通路が設置されていますが、係員がいる場合のみ利用可能となります。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
トイレは改札内に設置されていて、多機能トイレ(こうべ だれでもトイレ)が併設されています。
そして、3階にある各ホームとの間には階段、上りエスカラーター、エレベーターが設置されていて、移動経路はバリアフリーに対応しています。エレベーター乗り場はトイレの奥(写真前方)です。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りの店舗は阪神電車・魚崎駅構内にあり、阪神電車・魚崎駅南口前にも「デイリーヤマザキ」があります。
改札内外コンコースに飲料自動販売機があります。右後方(改札外)には銀行ATMがあり、左前方(改札内)にはAEDがあります。
 
 

また、改札口の南側からは阪神電車・魚崎駅とを結ぶ連絡通路が南へ延びています。
途中まで六甲ライナーの高架下を通り、途中で左へ分かれて阪神の橋上駅舎2階改札口前へと至ります。
高低差はありますが段差はなく、車いすで阪神駅まで移動可能です。
途中には南口(階段のみ)があります。
写真は南を望む。
 
 

吊下式の駅名標です。電照式かどうかは不明です。
六甲ライナーの標準デザインで、おなじ神戸新交通が運営するポートライナーとはデザインが全く異なります。
横長のタイプで、隣駅も含めて多国語表示になっていて、駅ナンバリングも併記されています (R 02)。
そして、駅名の左側には松のシンボルイラストが描かれています。
住吉川沿いに植えられている松並木が由来でしょうか?
 
 

六甲ライナーの魚崎駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、3階にあります。
魚崎駅は六甲ライナーで唯一、相対式ホームを有する駅です。南北方向にホームが延びています。
右ホーム(東)が1番線で下りマリンパーク方面、左ホーム(西)が2番線で上り住吉方面です。
写真は走行中の車内より住吉方(北)を望む。
 
 

下り1番線よりマリンパーク方を望む。線路を挟んで右側に2番線ホームがあります。
ホーム有効長は6両分ありますが、現在運転されているのは4両編成のみで、中央の4両分しか使用されていません。
そしてホーム全体を覆うフルスクリーンタイプのホームドアが設置されていますが、ドアがあるのは中央の4両分のみで、両端の各1両分は準備工事にとどまっています。尚、使用されていない両端の各1両分には立入可能です。
ホーム幅はやや広いですが、階段や待合室の部分は狭くなっています。また、上屋はホーム全体と線路の大半を覆っていますが、完全密室ではなくホームドアと天井の間に一部隙間があるため、超異常気象時は雨が入り込むリスクがあります。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室が設置されています。六甲ライナーで密室型の待合室があるのは当駅のみです。
また、各ホームの住吉方の端(後方)には2階改札階とを結ぶEVが設置されています。
 
 

2番線側、上り電車の車内より住吉方を望む。右下を流れる住吉川に並行して線路が延びています。
この先、正面に六甲山地を眺めながら高架区間のまま住吉川沿いに広がる住宅街の中を北上しますが、緩やかな上り勾配が続きます。その後、沿線にマンションやビルが増えてくると市街地に入り、右手に灘中・灘高を見て国道2号線を跨ぐと左へ急カーブして住吉川を離れます。その直後に右から接近するJR神戸線に沿って西南西へ走るようになり、程なくして終点の住吉駅へと至ります。JR神戸線と乗換可能です。
 
 

1番線ホームよりマリンパーク方を望む。
真下を住吉川が流れており、左前方には連絡通路と阪神電車・魚崎駅が見えます。
この先、住吉川に沿って走りますがすぐに下り勾配になり、阪神本線をオーバークロスして住宅街の中を南下します。その後は阪神高速3号神戸線をくぐると同時に国道43号をオーバーパスして、それ以降も住吉川に沿って住宅街の中を南下します。この付近が酒蔵が多く存在する魚崎郷です。しばらく進むと上り勾配に転じ、海(運河)が近づいてくると右へカーブして南魚崎駅へと至ります。すぐ先で運河を渡るため、線路とホームが非常に高い位置にあります(5階相当)。
 
 
あとがき   
私が六甲ライナーの魚崎駅で下車(乗車)したのは2019年、2020年、2021年の計3度です。2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。しかし、新型車両の3000型に遭遇しなかった事など撮影が不十分だった事から、2年後の2021年3月、用事のついでにリベンジ訪問しました。尚、2020年は六甲ライナーと阪神電車を乗り継ぐために利用しました。六甲ライナーでは唯一となる相対式ホームを有する駅です。阪神電車との乗換駅のため、利用客が多かったです。駅前は住吉川沿いに広がる住宅地で、酒蔵も見られます。また、駅前に商店は少ないです。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の快速電車に乗り換えて住吉駅で下車します(新快速は住吉駅を通過しますので、乗車した場合は手前の芦屋駅で普通にお乗り換え下さい)。そして住吉駅から六甲ライナーにご乗車になり当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の快速電車に乗り住吉駅で下車します(新快速にご乗車の場合は芦屋駅で普通に乗換)。そして六甲ライナーに乗り換えて当駅下車です。あるいは阪神電車の大阪梅田駅から直通特急or特急に乗車して、魚崎駅にて下車すぐです。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、阪神駅構内改札外および阪神駅の南口前にコンビニがあります。一方、駅周辺には気軽に入れる飲食店が少なく、最寄りのチェーン店は500m少々南西、国道43号線沿いにある「大起水産」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
六甲ライナーを乗り鉄される際は、ぜひ一度は魚崎駅でも途中下車されてみて下さい!
そして灘五郷・魚崎郷の酒蔵へお出かけの際はぜひ六甲ライナーをご利用になり、魚崎駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:神戸新交通のHP、Google地図、Wikipedia)