宝塚駅【兵庫県】(阪急宝塚線、今津線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県宝塚市の中心市街地に位置する阪急宝塚本線(阪急宝塚線)の終着駅かつ阪急今津線の起点駅で、駅近くには宝塚大劇場など宝塚歌劇団関連の施設が立ち並ぶ、
宝塚駅 (たからづかえき。Takarazuka Station) です。
 
尚、宝塚駅や宝塚市の「塚」の正式な表記は「(宝)」ですが、当記事では「」を使用させていただきます。ご了承下さい。
また、JR福知山線の宝塚駅の記事につきましては後日UP予定です。
 
 
駅名  
宝塚駅 【副駅名:宝塚大劇場・宝塚ホテル前】 (HK 56)
 
所在地  
兵庫県宝塚市
 
乗車可能路線  
阪急電鉄:宝塚本線今津線【今津北線】   
  
隣の駅  
阪急宝塚本線 (HK 56。駅番号の囲み円は宝塚線の橙色)   
大阪梅田方……清荒神駅  
 
阪急今津線 (HK 56。駅番号の囲み円は神戸線の青色)   
今津方…………宝塚南口駅  
 
乗換可能駅  
JR西日本:福知山線 【愛称:JR宝塚線】……宝塚駅まで徒歩5分
  
訪問・撮影時  
2018年1月
 
 

阪急の宝塚駅は高架駅で、3階にホームが、2階に駅舎・改札口があります。
2階東側は小型百貨店の「宝塚阪急」が、1階東側は専門店街「G・コレクション宝塚阪急」があります。
南北に出入口があり、1階部分は南北自由通路を兼ねています(バリアフリー対応)。
 
写真は北口です。南を望む。
北口はJR宝塚駅に面しており、手前を左右方向に延びる国道176号線(本道は地下を通過)の右後方にJR線・宝塚駅があります。両駅間はペデストリアンデッキで結ばれています(バリアフリー対応)。
また、北口は駅の中2階相当の高さにあるため、駅1階フロアとは高低差があります。南口方面へ通り抜けるには階段・エスカレーター(上下方向とも設置)・エレベーターを利用する必要があります。
北口には国道176号線の真上に設置された人工地盤にJR線・宝塚駅と共用の駅前広場があります。巨大なロータリーになっており、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
ロータリー内には駐車場があり、また正面右側には楽器に関係した背の高いモニュメントがあります。
 
 

北口駅前です。北を望む。後方に阪急線・宝塚駅が、左前方にJR線・宝塚駅があります。
手前の地下を国道176号が左右方向に延びており、その地上部(人工地盤上)に駅前広場ロータリーが設置されています。
駅北側は住宅街ですが、全体的に道路が狭いです。山の斜面に位置するため北へ向かうほど標高が上がります。駅近くには商店も見られます。
 
 

こちらは南口です。北を望む。
正面に出入口があります。南口は駅外と1階フロアの間に段差がありません。
右側に商業施設「ソリオ宝塚」があり、左側に複合ビル「ソリオ宝塚ソリオ2(SORIO2)」があります。
南口にはロータリーがなく、出入口前に歩行者用の広場(宝塚ゆめ広場)があるのみです。バス停は北口バスターミナルに集約されています。
 
 

 

南口駅前です。南を望む。後方に南口があります。
「宝塚ゆめ広場」には宝塚歌劇100周年を記念したモニュメントが2016年に設置されました。
昭和時代の南口駅前は雑然としていましたが、再開発が実施され、ビルやマンションが立ち並ぶ整然とした市街地へと生まれ変わりました。
約100m南(前方)を武庫川が左方向へ流れており、奥へ延びる県道188号線はS字状の宝来橋で武庫川を渡ります。
武庫川の対岸も住宅街ですが、こちらも全体的に道路が狭いです。山が武庫川まで迫っており、坂道が多いです。約1.1km南西の山腹には甲子園大学があります。
また、武庫川の対岸は以前、宝塚温泉として栄えていましたが、時代の変化に伴い衰退し、現在は「ホテル若水」と「ナチュールスパ宝塚(日帰り温泉施設)」のみとなりました。
 
 

南口駅前です。東を望む。左手に南口があります。
南口の東側には再開発ビル「ソリオ宝塚1」があり、低層階には商業施設「ソリオ宝塚」と「宝塚阪急」が入居しています。高層階は住居棟になっています。
「ソリオ宝塚」を通り抜けると、その先には遊歩道「花のみち」があります。
「花のみち」の沿道には2020年に宝塚南口駅前から移転した「宝塚ホテル」や、商業施設「花のみちセルカ」があります。
その先の右手には、宝塚歌劇団の「宝塚バウホール」「宝塚大劇場」があり、今津線の高架橋をくぐった先には宝塚音楽学校などがあります。反対側の左手は2003年に閉園した阪急系の遊園地「宝塚ファミリーランド」の跡地で、現在は宝塚音楽学校や宝塚歌劇団の生徒寮「すみれ寮」(Wikipediaより)、関西学院初等部、「ベビーザらス」「ニトリ」などの店舗、マンションなどに転用されています。
そして今津線の高架橋をくぐった先の左手には「宝塚市立手塚治虫記念館」があります。
 
 

2階にある改札口です。西を望む。
後方に1階への階段・上りがあり(EVは右後方)、右手にJR線・宝塚駅方面へのペデストリアンデッキがあります(途中に階段あり。EV併設)。右側には再開発ビル「ソリオ宝塚ソリオ2」への連絡通路があり、後方高架下は「宝塚阪急」のフロアの一部です。
宝塚駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が9通路あり、右から4通路目が幅広通路です。左端にはカウンター形式の有人通路があります。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
トイレ・多機能トイレは改札内コンコースにあります。
そして3階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
また、改札口の右手前には2018年当時、ミニコンビニ「アズナスエクスプレス」がありましたが、現在は「ローソン」に転換されていると思われます。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

2018年撮影。
3号線ホームに設置されている、換気設備と一体の駅名標です。電照式です。
阪急の標準デザインで、新書体が使用されています。尚、「塚」の字は新字体が使用されています。
3号線は宝塚線と今津線の電車が発着するため、両路線の隣駅が書かれています。
宝塚駅の駅ナンバリングは「HK 56」です。3・4号線は駅番号を宝塚線のラインカラーであるオレンジ色の「○」で囲んでいます。
また、括弧書きで副駅名「宝塚大劇場前」が書かれていますが、2020年に宝塚ホテルが当駅近くに移転した事から、副駅名が「宝塚大劇場・宝塚ホテル前」に変更されました。
 
 

こちらも2018年撮影。
1号線ホームに設置されている駅名標です。
1号線と2号線は今津線電車しか発着しないため、隣駅は今津線の宝塚南口駅しか書かれていません。
そして駅ナンバリングは宝塚線優先で「HK 56」ですが、駅番号を囲む「○」は、神戸線のラインカラーである青色です。
 
 

 

宝塚駅は頭端式ホーム2面4線の高架構造(3階)で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
右ホーム(南)が右から1号線・2号線の順でともに今津線上り西宮北口・今津方面のみが使用します。
左ホーム(北)が右から3号線・4号線の順でともに宝塚本線上り大阪梅田方面ですが、データイムは宝塚本線電車が1号線に、今津線電車が2番線に発着し、同一ホームに発着する事で両路線の乗換の利便性を確保しています。
ホーム有効長は全号線とも10両分ありますが、現在は当駅を発着する10両編成の電車が設定されていません。そのため、1・2号線の今津方(奥)3両分(柵なし。ラッシュ時に8両編成が乗り入れるため)、終端方(手前)1両分(柵あり)と3・4号線の大阪梅田方(奥)2両分(柵なし)は未使用状態です(立入は可能)。
2018年1月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は全体的に広いですが、3・4号線の大阪梅田方は狭くなっています。
ホーム全体をはじめ線路部分も屋根に覆われていて、雨に濡れる心配がありません。屋上は駐車場になっています。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。2018年当時は3・4号線ホーム中ほどに売店がありましたが、現在は閉店している模様です。
各ホーム中ほどに2階とを結ぶ階段・上りES(ホームからは利用不可)・EVが設置されています。また、両ホームは終端部で繋がっており、2階を経由せずに1・2号線と3・4号線の間を移動可能です(段差なし)。
上写真は終端部の通路より、下写真は3号線より、いずれも宝塚本線・大阪梅田方、今津線・今津方を望む。
 
 

こちらは2号線より終端方を望む。
左ホームが左から今津線の1号線・2号線、右ホームが左から宝塚線の3号線・4号線の順です(3番線はデータイムに今津線が使用)。
こちらの大阪梅田・今津方はホーム中心部から離れており、この地点に電車が発着しないため、閑散としています。
 
 

 

上の写真は3号線より、下の写真は2号線より、いずれも宝塚本線・大阪梅田方、今津線・今津方を望む。右から1号線~4号線の順です。
すぐ先で宝塚本線が左へ、今津線が右へ、それぞれ分岐します。手前には3号線~今津線の片渡り線があります。
そして、分岐地点に宝塚線、今津線とも両渡り線が設置されています。今津線の両渡り線は3号線からの片渡り線が今津線に合流した先にあります。
配線の関係で、今津線は1号線~3号線に入線可能ですが、宝塚本線は3号線と4号線にしか入線できません。
また、現状は宝塚線と今津線を直通する営業列車は運転されていません。
 
宝塚本線はこの先、すぐに左へカーブして国道176号線とJR宝塚線をオーバークロスします。その後は右へカーブしながら地平区間になり、やや起伏に富み、農地もわずかに残る住宅街の中を東へ走ると清荒神駅へと至ります。
 
一方、今津線はこの先直進します。右手に「花のみちセルカ」を見ながら宝塚ファミリーランドの跡地を高架区間のまま東南東へ走ります。やがて右へカーブすると右手に宝塚大劇場を見ながら走り、進路を南寄りに変えると武庫川を渡ります。この付近が今津線の車窓風景のハイライトになります。そして武庫川を渡り終えると、高架区間のまま左へカーブしながら市街地の中を南下し、宝塚南口駅へと至ります。
 
 

3号線より終端方を望む。左から1号線~4号線の順です。
前述の通り、内側2・3号線の車止めの先に両ホームを結ぶ連絡通路があります。
通路の先には壁があり、ホームから駅の先を見る事はできません。
阪急の前身である箕面有馬電気軌道時代は、社名にもあるように有馬温泉がある現・神戸市北区の有馬地区まで延伸する予定でしたが、駅の西側には六甲山地が広がっており当時の技術では線路の敷設が困難だったため、延伸を断念しています。今後も延伸される事はないでしょう…。
 
 
あとがき  
私が阪急の宝塚駅で下車(乗車)したのは1998年以降何度もあります。乗り鉄時に下車した事も複数回ありますが、中でも2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。高架駅で2面4線を有しており構内は広いですが、南側の1号線と2号線は日中時間帯には使用していません。駅舎は阪急や宝塚のイメージ通りのデザインで、宝塚の玄関口としてふさわしい雰囲気でした。駅周辺は市街地で、南東側にかけての一帯、「花のみち」沿いは阪急系の施設が目白押しです。「花のみち」の終点近くには宝塚大劇場があります。また、北口のすぐ北側にはJR線の宝塚駅があります。
  
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線(新快速、快速、普通)に乗り換えて大阪駅で下車。隣接する大阪梅田駅から阪急宝塚本線の急行・宝塚行きに乗り当駅下車です(急行は豊中駅から先の各駅に停車します)。あるいは新大阪駅からJR宝塚線(福知山線)直通の普通電車に乗車して、宝塚駅で下車すぐです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問できます。
  
食料・飲料について、駅構内にミニコンビニがあり、JR駅に売店が、JR線の北側にはコンビニがあります。一方、飲食店は都市の規模の割にはさほど多くない印象で、それに比例して気軽に入れるチェーン店も少なく、「ミスタードーナツ」「サブウェイ」「杵屋」「ポポラマーマ」「ロッテリア」「タリーズコーヒー」くらいでしょうか。また、宝塚という土地柄もあるのか男性向けの店舗が少ない印象です。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、
阪急宝塚本線および今津線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は宝塚駅でも下車されてみて下さい!
そして宝塚歌劇を観劇の際は親会社の阪急宝塚線または阪急今津線をご利用になり、宝塚駅も観察されてみて下さい!
  
(参考:阪急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)