原宿駅 【東京都】 (山手線。2020年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

今回の【駅】コーナーは、東京都渋谷区北部に位置する山手線の駅で、文化・流行の発信地である原宿にある駅、JR線における明治神宮への最寄駅、そして、2020年に表参道口に橋上駅舎が完成し、歴史ある木造駅舎がこの記事の投稿日(2020年8月24日)より解体される運命にある、
原宿駅 (はらじゅくえき。Harajuku Station) です。
 
尚、新駅舎完成前にも原宿駅の記事をUPしています⇒記事はこちら
 
 
駅名
原宿駅 (JY 19)
 
所在地
東京都渋谷区
 
乗車可能路線・系統
JR東日本:山手線
(※) 埼京線湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線の列車は停車しません。
 
隣の駅
池袋方・田端方……代々木駅
大崎方・品川方……渋谷駅 
 
乗換可能駅
東京メトロ:千代田線副都心線……明治神宮前〈原宿〉駅まで徒歩6分 (千代田線)~12分 (副都心線)
 
訪問・撮影時
2020年3月、6月
 
 

原宿駅の南東側に位置する東口です。北西を望む。
東口と西口のある表参道駅舎は2020年に新しい2階建ての橋上駅舎が完成しました。
2階部分に駅舎機能があり、駅外1階と2階の間は階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれています。
表参道駅舎の右手(北)には新駅舎完成により使用停止となった表参道口旧駅舎が残っていますが、遠くないうちに解体の運命にあります。
また、東口出入口の左手前(南)には東京メトロ千代田線・副都心線の明治神宮前〈原宿〉駅の2番出入口があり、乗換は雨に濡れる事なく便利です。
左側には前後方向に表参道(道路)が延びていて、駅舎の左側でJR線を陸橋(神宮橋)で跨いだ先に明治神宮と代々木公園があります。
尚、原宿駅には駅前広場が整備されておらず、バス停留所は駅周辺の幹線道路沿いに分散して設けられています。
 
 

東口の南に位置する神宮橋交差点より南東を望む。
左手に表参道駅舎(東口)があり、後方に神宮橋(明治神宮方面、代々木公園方面)が、右後方に五輪橋(国立代々木競技場、NHK方面。代々木第一体育館など)があります。
駅南東側へ延びる表参道(都道413号線)はこの先約300m、明治通りとの神宮前交差点まで下り坂となっています。
そして街路樹が生い茂る表参道沿いはビル街になっていて、マンションや商店などが立ち並んでいます。
原宿という土地柄もあり、沿道にはいわゆるブランドショップも多数立地しています。
 
 

東口の東側、原宿駅前交差点より北を望む。2020年3月撮影。
手前(南)から奥(北)へ延びる道路の後方には前述の神宮橋交差点(表参道、明治神宮、代々木公園方面)があり、前方は竹下口、竹下通り方面です。
左後方に東口があり、左手に表参道口旧駅舎があります。
交差点の右前方には2020年6月にオープンした複合施設「ウィズ原宿 (WITH HARAJUKU)」があり、「IKEA(イケア)」や「ユニクロ」が入居しています。
 
 

こちらは表参道駅舎の西側、明治神宮方面に開口している西口です。東を望む。
旧駅舎時代は駅を出て神宮橋を迂回しないと明治神宮へ行けませんでしたが、西口が設置された事により駅舎内から直接明治神宮方面へ行く事ができるようになった一方、これまで外回り線用臨時ホームに面して設置されていた臨時改札は廃止されました。
西口の駅外(1階)と改札階(2階)の間は階段、エレベーターで結ばれています。
左側には明治神宮の参道入口の鳥居(原宿口)があります。
また、西口の右には神宮橋があり、表参道に通じています。後方には代々木公園があり、右側には国立代々木競技場やNHKがあります。
 
 

西口前より北を望む。右手に西口があり、右後方に神宮橋があります。
左前方には明治神宮の参道入口(原宿口)があります。初詣時は相当混雑します。
ちなみに、かつては右前方へ伸びる道路沿いに臨時改札がありました。
左手には代々木公園があり、後方には国立代々木競技場やNHKがあります。
 
 

こちらは新しい橋上駅舎の2階にあり、原宿駅の南口に相当する表参道改札です。西を望む。
後方に東口(表参道方面)への階段・上下方向ES・EVが、左前方に西口(明治神宮、代々木公園、国立代々木競技場方面)への階段・EVがあります。
尚、後述の竹下口とは改札外で直接繋がっていません。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が多数並んでいます(一番左が幅広通路)。右端には多客時のみ稼働させると思われる出場用簡易Suica改札機が2台あります。
左端にはカウンター形式の窓口兼有人通路があります。
改札口の左手前には自動券売機、ICカードチャージ機、指定席券売機がありますが、『みどりの窓口』はありません。
そして改札を入って右へ曲がると1階の2番線外回りホームとの間を結ぶ上下ESがあり、その先にトイレ・多機能トイレと2番線行きEVがあります。通路突き当たりには2番線行き階段があり、その手前で右へ曲がった先の左右に1番線内回りホーム行きの階段が、左手の階段の先に1番線行き上下ESとEVがあります。
また、左手(改札外)にJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」とカフェがあります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらは原宿駅の北口に相当する竹下口です。西を望む。
地形の関係で、この付近の線路・ホームの東側は築堤上にあり、築堤下の東側に竹下口駅舎・竹下改札があります。
後方には竹下通りが延びています。左(南)は前述の表参道駅舎(東口)方面、右(北)は皇室専用ホーム方面です。
かなり手狭な構造になっていて、特に土休日は混雑が激しいです。
 
 

竹下口駅前の様子です。東を望む。
駅前から竹下通りが東へ延びています。竹下通りは以前より流行の発信地として全国的に有名です。
竹下通り沿道にはファッションブティックやクレープ・タピオカミルクティーなどのスイーツ店など若者向けの店舗が多く、土休日昼間を中心に多くの通行人で混雑します。
また、約300m先の左側には東郷神社があります。
そして、駅から離れると住宅街になります。明治通りを渡った先には一戸建て住宅も多く見られます。
 
 

こちらは原宿駅の北口に相当する竹下改札です。西を望む。地平階ですが、地下1階扱いです。
尚、竹下口はバリアフリーに対応していません。車いすでご乗車の場合は東口または西口へ回る必要があります。
後方(東)に交差点があり、そこから竹下通りが東へ延びています。左(南)は表参道駅舎(東口)方面、右(北)は皇室専用ホーム(通称:宮廷ホーム)方面です。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が5通路あります(幅広通路なし)。右端には有人通路があり、車いす対応の幅となっていますが、改札内にエレベーターはありません。
改札口の右手前には指定席券売機、自動券売機、ICカードチャージ機がありますが、『みどりの窓口』はありません。
そして改札を入って通路を進むと、途中で1階の1番線内回りホームへ上がる階段が左右に分かれています。さらに通路を進むと、突き当たりから2番線外回りホームへ上がる階段が左右に分かれています。こちらの改札内コンコースにエレベーターは存在せず、トイレ・多機能トイレもありません。
尚、竹下口の改札内外に売店・コンビニはありません。
 
 

1番線内回りホーム西側(旧・外回り2番線側)に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
かつては外回り用の駅名標でしたが(矢印が代々木側)、新2番線ホーム供用開始翌日の2020年3月22日に訪問した際は内回り用(矢印が渋谷側)に取り替えられていました。
横長のタイプで、下部には山手線のラインカラー(黄緑)が表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JY 19)。
また、特定都区市内制度における東京都区内の駅かつ東京山手線の内側にある駅なので、「区」マークと「山」マークの表示があります。
 
 

原宿駅は単式ホーム2面2線の地平構造(地形の関係で一部が掘割と高架)で、南北方向にホームが延びています。
左(東)から埼京線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線の列車が走行する山手貨物線の複線(ホームなし。但し、内回り線には皇室専用ホームあり)、1番線内回り線、1番線ホーム、2番線外回り線、2番線ホームの順です。
2020年3月20日までは現在の1番線ホームを内外共用で使用しており、内回り線側(左)が1番線、外回り線側(右)が2番線でした。現在の1番線右側(旧・2番線側)にあるホームドアがその名残です。このホームドアは今後撤去されるのか、非常時や明治神宮の初詣客対応のために残しておくのか、不明です。まぁ内外でホームが分離された以上、1番線右側を外回り用に使用する理由がないため、撤去されると思われますが…。
 
有効長は11両分です。現在の1番線、2番線ともにホームドアが設置されています。ホーム幅ですが、1番線については島式ホーム時代は狭い印象でしたが、単式ホームになってからは幾分広く感じます。但し両端は狭いですが…。2番線については臨時ホームを転用した関係で、用地の制約もあり広くありません。田端方の先端(右後方)は幅が狭くなっています。
上屋は両ホームとも全11両分に設置されています。各ホームの品川方(写真奥)は表参道口橋上駅舎(東口、西口)に覆われています。
1番線にはベンチ、飲料自動販売機が設置されていますが、2020年3月時点で2番線にベンチ・飲料自動販売機はありませんでした。今後設置されるかもしれませんが…。
そして各ホームの田端寄り(手前側)には竹下改札へ下る階段が、品川寄り(写真奥)には橋上階(2階)の表参道改札とを結ぶ階段・上下方向ES・EVが、それぞれ設置されています。
 
ちなみに発車メロディは両番線とも当駅オリジナル曲で、1番線が「原宿a」、2番線が「原宿b」です。
 
写真は1番線ホームより品川方(南)を望む。
 
 

こちらは外回り2番線ホームより品川方を望む。
左(東)から山手貨物線の複線、1番線内回り線、1番線ホーム、2番線外回り線、2番線ホームの順です。
2番線は右側(西側)に広がる明治神宮敷地に面していて、元は毎年始の初詣時に3番線臨時ホームとして使用されていました。
その際は、3番線臨時ホームが外回り線専用ホームとなり、従来の1・2番線島式ホームは内回り線専用となっていました。
また、臨時ホーム中ほどの西側(写真右前方)には外回り専用の臨時駅舎・臨時改札があり、初詣時の臨時ホーム使用時に営業していました。当時は臨時ホームと島式ホーム及び表参道口、竹下口と通路が繋がっておらず、臨時ホーム使用時は表参道口、竹下口が内回り専用になっていました。駅改良工事により臨時駅舎・臨時改札は閉鎖・解体となり、現在は明治神宮に面した臨時改札が存在しません。
また、2番線ホームの田端方西側(右後方)には石碑「原宿駅開業七十周年記念碑」があります。
 
 

こちらは内回り1番線ホーム東側(内側)より田端方(北)を望む。
右(東)から山手貨物線の複線、1番線内回り線、1番線ホーム、2番線外回り線、2番線ホームの順です。
左の2番線から後方にかけての上空に表参道駅舎(通路を含む)があり、後方上空で全ての線路を覆っています。
また、右側には解体待ち状態の表参道口旧駅舎があります。その先には島式ホーム(現・1番線)と旧駅舎を結んでいた跨線橋がありますが、新駅舎使用開始に伴い使用停止になっています(ホーム側の階段は橋上階へのアクセス路に転用)。
この付近は南側のホーム端に近いのですが、幅がかなり狭くなっています。
 
 

こちらは内回り1番線ホーム東側(内側)より田端方(北)を望む。
右(東)から山手貨物線の複線、1番線内回り線、1番線ホーム、2番線外回り線、2番線ホームの順です。
2番線の品川方(手前側)の上空は前述の通り表参道駅舎と通路に覆われています。
2番線ホームにかつての臨時ホーム時代の面影はありません。
 
 

内回り1番線より新宿方・田端方を望む。
右(東)から山手貨物線の複線、山手線内回り(1番線)、山手線外回り(2番線)の順です。
また、すぐ先で右端の山手貨物線内回り線から右前方に見える皇室専用ホームへの線路が分岐しています。
この先、左手に明治神宮の森を、右手に皇室専用ホームを見て線路別複々線で北上し、左へカーブしても左側車窓は神宮の杜です(右側は住宅街)。その後は高架区間になり、明治神宮裏参道をオーバーパスして首都高速4号新宿線をアンダーパスすると山手貨物線が地平になり、右から中央・総武緩行線と中央線快速の複々線が寄り添うと代々木駅(高架駅)へと至ります。山手線と中央・総武緩行線のみにホームがあり(千駄ケ谷、信濃町方面は乗換)、中央線快速と地平を走る山手貨物線にはホームがありません。都営大江戸線と乗換可能です。
 
 

写真は原宿駅山手線ホームの北側、離れた位置に存在する皇室専用ホーム(通称:宮廷ホーム)です。単式ホーム1面1線の構造で、ホーム長さは171mです。出入口はホーム東側(右側)にあります。
天皇・皇后両陛下の移動が新幹線や他交通機関主体になった事や、山手貨物線の線路容量がひっ迫してお召列車を設定しづらくなった事もあり、2001年を最後に使用されていません。2020年にはホーム周囲にフェンスが設置されて、今後も使用される可能性はさらに下がったかもしれません。
 
 

内回り1番線より大崎方・品川方を望む。
左(東)から山手貨物線の複線、山手線内回り(1番線)、山手線外回り(2番線)の順です。
すぐ先で2つの陸橋(神宮橋、五輪橋)をくぐります。
この先、右手に代々木第一体育館や岸記念体育会館を、左手に住宅街を見て線路別複々線で南下し、渋谷の市街地へ入って高架区間になり、左側に宮下公園を見て南下を続けると、右手に渋谷のスクランブル交差点やハチ公前広場、「渋谷109」を見て渋谷駅へと至ります。山手貨物線にもホームがあり、埼京線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線と乗換可能です。東急東横線・田園都市線、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、京王井の頭線との乗換駅でもあります。
 
 
あとがき
私が原宿駅で下車したのは2016年、2017年、2020年2度の計2度です。2016年と2017年は表参道口駅舎の解体を見越して訪問しました。そして2020年は表参道口に新駅舎が完成し、臨時ホームが外回りの常設ホームになった事から再訪問しました。ホームが増えて駅舎が新しく大きくなった分、駅が広々と感じられました。一方、竹下口は相変わらずの狭さでしたが…。駅前は新しい商業施設もオープンしましたが、コロナ禍にあり通行人や買物客は少ない印象でした。
 
新宿からですと山手線内回り(渋谷方面)に乗車して2駅目で下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行きます。そして山手線外回り(渋谷・新宿方面)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅や駅周辺にコンビニがあり、飲食店も竹下通り沿いを中心に多数ありますが、特に土休日の昼食時などは混雑するので注意が必要です。基本的には事前に用意しなくても大丈夫ですが、時間が心配な場合は事前に用意しておいた方が良いかもしれません。
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、
山手線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は原宿駅でも下車されてみて下さい!
そして原宿へお出かけの際や明治神宮へご参拝の際は山手線をご利用になり、ぜひ原宿駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)