今回の【駅】コーナーは、
東京都千代田区北東部の神田川沿いの崖にある駅で、中央線快速電車と中央・総武緩行線電車の乗換駅である、
御茶ノ水駅 (おちゃのみずえき。Ochanomizu Station) です。
尚、現在、御茶ノ水駅は駅舎の移設を伴う駅改良工事中です。
そのため私の訪問時(2018年12月)と現在では駅の状況が少なからず変化しています。ご了承下さい。
また、東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅の記事につきましては後日機会がありましたらUPいたします。
⇒記事はこちら。
駅名
御茶ノ水駅 (中央快速線…JC03、中央・総武緩行線…JB18)
所在地
東京都千代田区
乗車可能路線・系統
JR東日本:中央線快速(中央本線、中央東線)、中央・総武緩行線(三鷹方面…中央本線、千葉方面…総武本線支線)
隣の駅
中央線快速
東京方…………………神田駅
高尾方・名古屋方……四ツ谷駅
中央・総武緩行線
千葉方……秋葉原駅
三鷹方……水道橋駅
乗換可能駅
東京メトロ:丸ノ内線……御茶ノ水駅まで徒歩3分
東京メトロ:千代田線……新御茶ノ水駅まで徒歩8分
訪問・撮影時
2018年12月
御茶ノ水駅の西口に相当する御茶ノ水橋口駅舎です。西側と南側に出入口があります。
駅舎は南側(写真右側)の一部を除き線路直上にある橋上駅舎です。駅舎は年季が入っている印象です。
写真左側にJR線と神田川を渡る御茶ノ水橋があり、その対岸(北側)には東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅があります。
尚、駅舎前に小さな駅前広場がありますが、自動車の乗り入れはできません。
御茶ノ水橋口駅前(南側)の様子です。駅前はビル街になっています。
この付近の町名は「神田駿河台」で、明治大学や日本大学(日本大学病院・日本大学歯学部付属歯科病院を併設)など、複数の大学が立地する学生街でもあります。
そして駅西側には大手予備校の「駿台予備学校」の本校であるお茶の水校があります。
また、東京メトロの駅がある神田川北側には東京医科歯科大学や順天堂大学があり、それぞれ東京医科歯科大学医学部附属病院・東京医科歯科大学歯学部付属病院、順天堂大学医学部付属順天堂病院といった大学病院が併設されています。
御茶ノ水は大規模病院も多く立地しています。
御茶ノ水橋口の改札口の様子です。地形の関係(地理的制約)もあり駅舎内は手狭な印象です。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が並んでいて、一番左側に有人改札があります。
改札口の左手前には『みどりの窓口』と指定席券売機があり、右手前には自動券売機があります。
トイレは改札内にありますが、2018年12月現在、多機能トイレの設備はありません。
2019年1月にホーム階とを結ぶエレベーターとエスカレーターが設置され、ようやくバリアフリー化されました。
また、改札の右手前(改札外)にはJR東日本系のコンビニ『ニューデイズ』があります。
こちらは東口に相当する聖橋口駅舎です(2018年12月撮影)。南側に出入口があります。
一部2階建ての橋上駅舎となっています。
入口のすぐ先に自動改札機が並んでいて、右側に有人改札があります。
改札口の右手前には指定席券売機と自動券売機があります。『みどりの窓口』は設置されておらず、御茶ノ水橋口へ回るように促す案内看板があります。
トイレは改札内にありますが、多機能トイレはありません。
現在、聖橋口側にはエレベーターの設備はなく、エレベーターを利用する場合は御茶ノ水橋口へ回る必要があります。
尚、現在は聖橋駅口駅舎の移設工事中で、完成の暁には駅舎が線路上の人工地盤に移設され、現・駅舎付近は駅前広場として整備される予定です。
また、聖橋駅の東側を南北に通る本郷通りの東側には平日朝ラッシュ時のみ営業すると思われる臨時出口があります。
聖橋口駅前(北側)の様子です。
JR線と神田川を渡る聖橋があり、その対岸(北側)には湯島聖堂や東京医科歯科大学、東京医科歯科大学病院などがあります。
尚、東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅へは御茶ノ水橋口からの方が近いです。
また、聖橋口の南側には東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅への出入口があります。
南側駅前はビル街で、御茶の水サンクレールやお茶ノ水ソラシティなどの高層ビルがあり、
キリスト教・正教会の大聖堂「ニコライ堂(東京復活大聖堂)」が駅近くにあります。
聖橋より御茶ノ水駅東方を望む。
写真右側にJRの御茶ノ水駅があり、写真奥に向けて神田川を渡り国道17号線と外堀通り(都道405号線)の昌平橋交差点をアーチ橋(松住町架道橋)でオーバーパスする中央・総武緩行線の線路が延びています。そして中央快速線は駅の先で右へカーブして中央・総武緩行線をアンダークロスして神田駅、東京駅へ向かいます。
そして左手前には神田川を渡るために地上へ出る東京メトロ丸ノ内線の線路が見えます。
中央線快速の駅名標です。電照式ですが照明はLEDではなさそうです。
JR東日本の標準デザインで、下部には中央線快速のラインカラー(オレンジバーミリオン)が表示されています。
駅ナンバリング (JC 03) も表示されています。
高尾方の隣駅は「四ツ谷」と書かれており、実際の隣駅である水道橋駅は快速電車が通過するため表記されていません。
また、特定都区市内制度における東京都区内の駅かつ東京山手線の内側にある駅なので、「区」マークと「山」マークの表示があります。
中央・総武緩行線の駅名標です。
こちらは下部に中央・総武緩行線のラインカラー(黄色)が表示されています。
駅ナンバリング (JB 18) も表示されています。
御茶ノ水駅は島式ホーム2面4線の構造で、神田川と山手台地に挟まれた断崖にホームがあります。
左から
1番線(中央線快速下り高尾方面。早朝・深夜に運転の各駅停車も発着)、
2番線(中央・総武緩行線西行三鷹方面)、
3番線(中央・総武緩行線東行千葉方面)、
4番線(中央線快速上り東京行き。早朝・深夜に運転の各駅停車も発着)、
の順です。方向別複々線の構造なので外側の快速線と内側の緩行線との乗換は便利です。
東側(写真手前側)すぐの場所で快速線(上り線)と緩行線が立体交差する関係で、緩行線ホーム東寄り(千葉方)は勾配になっていて快速線ホームと段差が発生しています。
ホーム東寄りには臨時出口へ向かう跨線橋が、中央部には聖橋へ向かう階段が、西寄りには御茶ノ水橋口へ向かう階段、エスカレーター、エレベーターが設置されています。
ホーム上屋は全10両分設置されていますが、今後、ホーム大半の上空が人工地盤に覆われる予定です、
尚、現状は全番線とも10両対応ですが、2020年代前半をめどに中央線快速電車にグリーン車が導入される予定で、それに伴い10両編成から12両編成になる予定です。ゆえに今後、1番線と4番線のホームを12両分に延伸する工事が実施され、高尾方に2両分延伸される予定です。
そして発車メロディーは全ホームで五感工房製のJR-SHシリーズが使用されていて、
1番線…JR-SH1-1、2番線…JR-SH9-3(当駅のみで使用)、3番線…JR-SH6-1、4番線…JR-SH2-1です。
余談ですが、私はJR-SHシリーズの発車メロディが大好きですww 近年減少傾向にあるのは寂しいですね…。
写真は高尾方・三鷹方を望む。
東京方(中央線快速)、千葉方(中央・総武緩行線)を望む。
写真中央の緩行線と両端の快速線との間は相当な高低差になっています。
両ホーム端には業務用の建屋があり、右側の1、2番線の建物には「お忘れ物承り所」があります。
緩行線は御茶ノ水駅を境に東側が総武本線支線、西側が中央本線になりますが実際は中間駅の様相です(早朝・深夜に当駅始発・終着の電車はありますが)。
この先、快速線は右へカーブして平地へと出て、大昔のターミナル駅だった万世橋駅跡(跡地は交通博物館時代を経て現在はJR東日本系の商業施設「マーチエキュート神田万世橋」)を通過して山手線、京浜東北線と合流して神田駅へと至ります。
また、緩行線は左へカーブしながら中央線快速上り線をオーバークロスした後に神田川を渡り、前述の昌平橋交差点をアーチ橋でオーバーパスしてから3階レベルの高い高架橋で秋葉原電気街の中を東へ進み、山手線・京浜東北線などとの乗換駅である秋葉原駅へと至ります。
高尾方(中央線快速)、三鷹方(中央・総武緩行線)を望む。ホーム端で御茶ノ水橋をアンダーパスします。
御茶ノ水駅を発車すると神田川の崖を西へ進みますが、駅を出てすぐの場所に同方面の快速線と緩行線をつなぐ渡り線があり、早朝・深夜に運転の東京駅発着の各駅停車はここで転線し、東側は快速線、西側は緩行線を走行します。
渡り線の先で緩行線が快速線上り線をオーバーパスして、方向別複々線から線路別複々線(南側が快速線、北側が緩行線)になり、平地へ出て水道橋駅へと至ります。尚、快速線は水道橋駅、飯田橋駅、市ケ谷駅にホームは設置されておらず、次の停車駅は四ツ谷駅となります。
あとがき
私が御茶ノ水駅で駅の外へ出たのは少なくとも1997年、2016年、2018年の3度はあります。1997年は乗りつぶし開始前でしたが乗り鉄時に、2016年はJRと東京メトロ丸ノ内線との乗換のために、そして2018年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅改良工事中で駅構内は雑然としていました。駅前も比較的手狭な上に人通りが多く、雑然とした雰囲気を感じました。
新宿からですと新宿駅から中央線快速の東京行きにご乗車になり、当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線で東京駅まで行き、中央線快速に乗り継いで2駅目です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
食料・飲料について、聖橋口改札内にキオスク、御茶ノ水橋口改札外にコンビニ「ニューデイズ」が、そして駅前には複数の飲食店があります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。中央線、総武線にご乗車の際は、ぜひ一度は御茶ノ水駅でも途中下車されてみて下さい!
(参考:JR東日本のHP、「鉄道ファン」2019年6月号、Google地図、Wikipedia)