第６３２９回「逆噴射家族　その１、感想、連ドラ版家族ゲームと夜行観覧車　石井聰互監督」

　第６３２９回は、「逆噴射家族　その１、感想、連ドラ版家族ゲームと夜行観覧車　石井聰互監督」（１９８４年）です。

　日本映画専門チャンネルでは、本編上映の前後に、工藤夕貴さんのインタビューが放送されていました。インタビューに応じながら、工藤さんは、涙を流されていました。かなりのいじめに遭ったようです。そして、工藤さんは、ハリウッドでの苦労も語っています・・・・。

　この映画の原案は、小林よしのりさんの不発に終わった漫画です。

　『　小林よしのりが漫画化しよーとしたが、バカでアホでノータリンのクソッタレ編集者のブタどもが、主人公が『親父』とゆーのは読者の感情移入がしにくいとゆークソつまらん理由で、やらしてくれなかった。

　石井聰互なら殺気のあるスゴイ作品にしてくれるものと思う。どえらく笑えて、ぞっとする映画になるはずなので、ぜひ観てほしい。　』（ウィキペディア）

　小林さんと言えば、時事漫画で有名ですが、当時は「東大一直線」とか「おぼっちゃまくん」などギャグ漫画を得意としていました。この映画に登場する長男は、"東大通"を連想させるキャラクターになっています。

　ある意味、この映画は後世に大きな影響力を与えました。新興住宅地に引っ越した家族の苦悩という意味では湊かなえさんの「夜行観覧車」ですし、昨日完結した「家族ゲーム」の原作はどちらかと言いますと、むしろ「逆噴射家族」だと言えます。

　本作では、小林家は戦争状態に突入します・・・・。そして、新築の家を破壊します。次回、ストーリーについて書く予定です。小林ギャグ漫画と石井バイオレンス・ワールドの摩訶不思議なコラボ映画に仕上がっています。

（追記１）　「夜行観覧車」について書いたブログは次のとおりです。

≪原作（湊かなえ著）≫

≪連続ドラマ≫

（追記２）　「家族ゲーム」について書いたブログは次のとおりです。

≪松田優作主演映画版≫

≪連続ドラマ≫

新稀少堂日記