第5798回「夜行観覧車 第4話、完全崩壊した高橋家、比奈子の視点 ストーリー、ネタバレ」 | 新稀少堂日記

第5798回「夜行観覧車 第4話、完全崩壊した高橋家、比奈子の視点 ストーリー、ネタバレ」

 第5798回は、「夜行観覧車 第4話、完全崩壊した高橋家 湊かなえ原作 ストーリー、ネタバレ」です。前回のラスト部分を再掲します。


 『 ・・・・ 「11時過ぎだったと思います。ただ、暗くって人相は分かりませんでした」と真弓(鈴木京香さん)は証言します。結城刑事(高橋克典さん)は、コンビニの防犯カメラをチェック済みでした。「何か思い出したら、連絡してください。ところで、御主人は亡くなった高橋さんから一千万円借りていますね」、真弓にとっては寝耳に水の話でした。


  さらに追い打ちをかけるような話をしたのは、小島さと子(夏木マリさん)でした。「御宅の御主人(啓介、宮迫博之さん)、救急車が到着する直前、高橋さんの家から出てきたのを見たわよ」 真弓はストレートに答えます。「警察に話していただいて結構です。主人を信じていますから」 』


 ドラマとしては、多数の登場人物のそれぞれの視点で、何度も何度も同じ事象を追っていく手法を取っています。今回は、遠藤比奈子(宮崎香蓮さん)の供述から始まります。「仮に私と弟が同時に溺れているとしたら、母は迷わず弟を選ぶと思います」、母親の淳子(石田ゆり子さん)は後妻でした・・・・。


 結城刑事は、遠藤啓介が殺された高橋弘幸から一千万円借りている旨を記した借用書を発見していました。「この線からも追ってみるか」


 一方、偶然出会った比奈子から、真弓は母親の淳子と弟の慎司(中川大志さん)が失踪していることを知ります・・・・。比奈子は、真弓のパート仲間の叔母の家に身を寄せていたのです。比奈子は、事件当夜は、友人の家に泊まっていたとも話しています。


 その頃、さと子は自らのサロンで主婦たちに話していました。「家族が犯人とは限らないわよ」、遠藤啓介が犯人だと暗に指摘しているのです。落ち着かないのは真弓でした。夫の啓介に会うために会社に行きますが、不在でした。その帰り道、真弓は結城刑事と会います。彼らは以前からの知り合いだったのです。結城は離婚したことを話します・・・・。


 真弓は家に帰っても平和はありませんでした。娘の彩花(杉咲花ちゃん)が、露骨に母親に反抗していたからです。夫の啓介は、仕事の関係で帰れないと連絡してきます…・。ネットでは、高橋弘幸殺人事件が書き込まれていました。比奈子は心を傷めます。「これからも同じ人生が送れるでしょうか。こんなはずじゃなかったのに」


 そんな比奈子に接触したのが彩花でした。「行きましょう。坂の下へ」、彩花の意地悪でした。比奈子をいたぶります。カラオケに入り、あの夜のことを話します。慎司が暴れ、母親の淳子と争っていたと・・・・。部活(バスケ)の件で言い争っていたようです。そんな彩花を、真弓が叱責します。ふたたび、彩花が荒れます・・・・。湊節全開です。


 比奈子は、兄の良幸(安田章大さん)にメールを入れていました。兄の元に行くために高速バスに乗ります・・・・。その頃、遠藤家でも動きがありました。会社に泊まるはずだった啓介を、出かけようとする彩花を引き留めようとしていた真弓が、自動車の中で見つけたのです。当然、真弓は啓介を問い詰めます。啓介は、独立資金だと説明します。「会社を辞める気はない。落ち着いたら全額返す」


 さらに真弓は問い詰めます。「きのう、喫茶店から出てくる淳子さんを見たの。その後、お父さんが出てきた。小島さと子さんが、事件直後に出てきているお父さんを見ているのよ」、啓介は出てきたのは小島さと子だったと反論します・・・・。


 さと子は独白します。「一個でも傷物があれば、全体を腐らす。いかなる犠牲を払おうとも、私は見逃すわけにはいかない」(要旨)、実に重たい展開です。ですが、面白いドラマであることは間違いありません。


(追記) 前話につきましても、ブログに取り上げています。

「第1話」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11451806855.html

「第2話」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11456693681.html

「第3話」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11461654206.html