室内楽等の演奏会では
ピアニストのために
楽譜をめくる係の人がいます。
近頃は、iPad等を使って
ピアニスト自らがめくっていることも多いですね。
さて、この譜めくり係の方の行動が
オランダでは日本と違う点がありますので
ご紹介します!
■譜めくり係とは
ピアニストの両手がふさがっている時、
代わって楽譜をめくる人。
別名:フメクラー、譜めくリスト
英語ではPage turner。
こんな場所に座っています。
で、こんな感じでめくります。
さっと立ち上がってめくる!
テレビに出演した時は、
出演者の音楽家の方がめくってくれた!
この譜めくりさんの
演奏が終わった後の行動が日本とオランダで全く違うんです。
■ピアノの陰に隠れる日本の譜めくり係
日本では、奏者が立ち上がって聴衆にお辞儀する際
譜めくり係はさっと立ち上がってピアノのふたの陰に隠れます。
忍者みたいだよ!
また、ステージから退場する際は、
奏者がいなくなった後にピアノの陰からサササッと退場します。
■聴衆と一緒にヤンヤヤンヤするオランダの譜めくり係
一方、オランダはというと、
演奏後にはその場で
ヤンヤヤンヤと拍手をします。
隠れないのよね。座りっぱなし。
退場する際も奏者と一緒に話ながら、肩を組みながら一緒に退場します。
譜めくり係が女性で演奏者が男性の場合はレディー・ファーストで道を譲り譜めくり係を先に舞台袖へ帰してくれます。
■私の譜めくり経験
20代の頃、プロのフルート奏者の方に頼まれて初台のオペラシティのリサイタルホールで譜めくりをしたことがあります。フルートとピアノのためのソナタ作品でした。
私の指先はサラサラタイプで紙がうまく引っかからずに焦った場面が多かったです。
ことなきを得て終了したのですが、
「私の指は譜めくりには向いていない」
と以降はやらない様にしました。
そこから10年以上。
オランダ留学中になんとデニソフ(Edison Denisov)のアルト・サキソフォーン・ソナタの
譜めくりをすることになってしまいました。
しかも、修士卒業試験コンサートの舞台で!
こんな曲
もう、楽譜もどこをどう見ていいやら。
コレペティとのリハーサルに数回お邪魔して譜めくりの練習もしました。
本番では手が震えました。
指にサックを付けて挑みましたよ
オランダで演奏会を聴く機会があったら、譜めくり係にも注目してみてくださいね!
↑の譜めくりは、なんとクラリネット科の先生です。
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