シャープが6個つくパッセージの指まわし
2023年にドボルジャークの交響曲第9番「新世界より」の吹奏楽ヴァージョンを演奏する機会に恵まれました。
こちらの公演で演奏することになったのです。
オーケストラではA管とB♭管の両方を使いますが、今回はメンバーでA管所有者がほとんどおらず、ピッチを合わせやすくする目的を達成するべく、B♭管で全てを吹くことになりました。
つまり、実音のAメイジャーやFシャープマイナーが、B♭管ではシャープ6個がつきます。
初めは面食らったものの
大丈夫
わたしは練習の作戦の立て方をしっています!
戦略を考え、上達のフェーズに沿って練習を細切れにして進めて
ついにスラスラ吹けるようになりました!
・辛い練習なし
・長時間練習なし
・自分への暴言なし
・毎日楽器練習なし
・メトロノームのノルマなし
でできました!
いえーい!!
シャープの多いパッセージでやってはいけない練習
①いきなり吹く
90%の人がこれやっちゃうんです。
頭のなかに音程や運指のイメージないうちにいきなり吹いても脳が混乱するだけで学習しません。
どんな音なのかをまず知りましょう。
ピアノアプリを使ってひとつひとつじっくりと味わいましょう。
他の団体の音源を聴くのはおすすめしません。
②いきなりインテンポ
恐怖と不安を自分でつくりだし失敗するやりかたです。
まずはゆっくりのテンポで音を確認して、どのような技術が必要か目標を明確にしましょう。
③指を動かすだけでなんとかしようとする
どんなに正確に指が動いていても、その音楽が
- どんな拍子で
- どこに向かっていて
- どんな場面を表現していて
- どこで落ち着くのか
が伝わらない演奏は聴き手に苦痛をもらたらします。
演奏していても
- 迷子になる
- 拍子を見失う
- 休符を数えている間に落ちる
- 運指を間違えてしまう
というトラブルが発生します。思い当たることありませんか?
指を動かすことが練習ではありません。
①や②を参考に、まずは音楽を捉えて自分が何を演奏したいのかはっきりさせましょう。
指の練習は最後にやります。
上達のフェーズに沿って練習を進める
人間の脳は学習をするために時間と期間が必要です。シャープが多いパッセージではなおさらです。
始めは脳が段階を踏みながら理解し、そのあと動きとして実現できるようになります。
ここにタイムラグがあり、理解したからとしてすぐにスラスラ吹けるようにはなりません。
理解ていないものを無理やり吹こうとしてもうまくいきません
ここに着目して練習をすすめましょう!
- ただ音を出していれば
- ただ毎日吹いていれば
- ただ何時間も練習していれば
吹けるようになるわけじゃないのです。
意外と知られてない「練習のやりかた」を講座にてお伝えしています。
大いなる秋田を東京で大成功
動画にあげた以外にも、第3楽章のヴァイオリンパートのパッセージなども本番では大成功でした!
これはわたしが音大に行ったから特別にできるというわけではなく、誰でも取り組めるし使えるやり方です。シャープが多い作品も手順をふみ、自分をよく観察しながら練習するとバッチリですよ。
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