こんにちは!
「身近な本格派」
「日本一アマチュアを理解するプロ」
音楽家・クラリネット奏者・管楽器コーチの浅原ルミ子です。
先日、馴染みの小料理屋さんにて独りでご飯をいただいておりました。
後から男性が、こちらも独りで来店。
そのうちお店のマスターも含めて3人でお話するように。
話の流れで、私の職業について尋ねられました。
「音楽家です」
と答えると、いったいどのように就職するのか、どんな仕事があるのか様々に質問を受けました。
知っている範囲でお答えしたのですが、帰って来たコメントがこちら
「芸術でお金取っちゃダメだよ」
絶句。。。。
マスターがちょっと怒り気味で
「じゃぁ、音楽や芸術をなさっている方は、どうやってご飯をたべるんですか?」
とフォローに入ってくれました。
ありがとう、マスター。。。
おまけに初対面なのに、肩に手を乗せたりして来たので、席を離れ、話すのもやめ、お料理を平らげて帰途につきました。
(音楽家にはこういった問題もつきものです)
音楽はカタチが見えません。
ですが、長年の鍛錬、膨大な勉強(練習だけしているわけではない)が必要な、専門性の高い技術者です。
たくさんの方が器楽演奏を愛好していますが、万人ができることではありません。
技術と知識が要るのです。
その技術を駆使して音楽という対価物を世の中に届けています。
演歌歌手にタダで歌えというのでしょうか?
アイドル歌手にタダで歌えというのでしょうか?
ロックグループにタダでライブしろっていうのでしょうか?
クラシック音楽家だって然りです。
音楽はタダではありません。
そこには技術と勉強があるのです。
いったいいつ頃から、どのようなきっかけで、クラシック音楽がお金(ビジネス)から切り離され、虚無な神聖たる職業分野になったんだろう。。。
もしくは「クラシック音楽はお金持ちがやることだ」→「我々はお金がない」→「だったら公的な機関から“世のため人のために”タダで提供されるものだ」とかいう流れがどこかで怒ったのかなぁ。。。
いずれにせよ、何か価値があるものはビジネスになります。
ビジネスは、価値とその対価(今はお金)との対等なコミュニケーションです。
音楽は昔からしっかりとしたお仕事(聖歌隊、宮廷楽士など)でした。
お仕事の仕方は違えど、「お金取っちゃダメ」とは大変失礼な物言いだなぁ、と非常に悔しい気分になりました。
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