パリーニューヨーク便心がほっこりした体験 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

先週パリからニューヨークへ戻る機内は初めて経験するお祭り騒ぎでした。

 

 

これまでも、パリから乗ると必ず何かあるんですよね。

 

便が突然キャンセルになったり、空港が突然変更になったり、大幅に遅れたり、通関でめちゃくちゃ並ばされたり。

 

それは全て、なぜかエアフランスに乗るときに起こるんです。笑い泣き

なぜか運が悪いことが重なります。

 

 

そこで今回は、いつも乗っていて優待アクセスもあるアメリカンにしました。

 

そのおかげでちょっとユニークな体験ができました。

ずっと思い出に残るフライトとなりました。

 

東京タワーもいいけれど。
エッフェル塔はやっぱり美しい。
8時から5分間の「キラキラ」を見に行きました。
 

 

 

 

 

 

このパンがあまりに美味しく
パン好きな夫はニューヨークまで持ち帰りました。
それが唯一のお土産。笑

 

 

 

 

今回の飛行機には、50名ほどの超正統派ユダヤ人ぼくちゃんたちが飛行機に乗り込んで来ました。

みんな、あの特徴ある黒いお帽子をかぶり、中世時代から変わらないんじゃね?って感じの黒のスーツを着ています。

それがひとりか二人ならいいのですが、そのユニフォームで五十人も揃うと正直すごい異様な空気感が漂います。

 

Netflix[アンオーソドックス]より

ニューヨーク、ブルックリンの閉鎖的な超正統派コミュニティから脱出した女性を描くお話。

 

 

 

けれど、彼らは、その空気感を打ち破るかのように、飛行機までのバスの中で、ヘブライ語の歌を大合唱始めました。

 

フランスまで修学旅行(?)に行けてやっと帰途に着くのです。

大好きなお母ちゃんにもやっと会える。

 

そんな安堵感で、気持ちがふっと抜けてはしゃぎたくなったのでしょうね。

 

 

ただ、飛行機に乗る直前、体を前面に揺らしながら何やらお祈りしている子もいます。

コロナは信じてないから怖くなくても、やっぱり飛行機は怖いのでしょうね。

 

 

 

ところで、今回わたしは夫の配慮で、ビジネスクラスに乗せてもらえました。

ニューヨークに戻ってすぐストレスフルで忙殺されるスケジュールが待っているため、可哀想だと思ったみたいです。

 

 

しかし彼はエコノミーを選択しました。

マイレッジだって使えるんだから彼もビジネスクラスでいいのに。

 

まだまだエコノミーでも大丈夫なタフな自分であることを証明したいと思ったんだそうです。

 

ただ真ん中の席は空いていて、一つ飛ばした窓際にはそのユダヤ人団体の一人が座っていたそうですが、飛んでいる間中、突っ伏すようにして寝ていたようです。

 

 

さて、こうして珍道中の機内、ニューヨークのJFK空港に到着する直前になると、機長さん自らアナウンスメントがありました。

 

 

ロングアイランドが見えてきました。
 
 
 

 

「今日もアメリカン航空をご利用くださいましてありがとうございます。わたしは機長の〇〇です。38年間パイロットをしてきましたが、この便を最後にリタイアします」

というものでした。

 

ビジネスクラスはし〜んとしていましたが、エコノミークラスから大きな拍手が聞こえてきました。

 

それからJFK空港に到着し、機体が滑走路でスムーズな着陸を果たすとまた拍手です。

 

そして空港ではなんと2台の消防車が待ち構えていました。

機体が近づくと、突然我々の飛行機に向かって、両方向からホースで水を浴びせ始めました。

 

 

 

 

この風景を見たのは実は2度目なんですが。

 

パイロットがリタイアする最後の便が到着すると、消防車で飛行機にお水をかけて労う習慣があるのです。

 

最後には機長さんがコックピットから出てきてみんなに挨拶にまわる場面もありました。

 

米軍のパイロットから始め、アメリカン航空のパイロットとしては34年勤務されただそうです。

その間、当然ですが無事故無違反だったわけですよね。

 

だって、自動車と違い、事故があれば、即刻全員死亡。

違反があっても免許取上げでしょう。

 

そう考えてみると、本当にすごい達成だなと思います。

 

わたしと同じ年ぐらいに見える機長さんを見ながら、感慨深い想いに駆られました。

 

リタイアした後、これからどうされるのでしょうね。

これからもお元気で、有意義で悠々自適の素晴らしい人生を歩んでいただきたいなと思いました。

 

 

 

 

さて、この土曜日はユダヤ教の新年にあたるRosh Hashanaでした。

(ラシャシャナと発音しているように聞こえます)

 

ユダヤ人のぼくちゃんたちは、この新年に合わせて帰国したのですね。

 

 

 

ニューヨークのユダヤ人口はイスラエル以外の国では世界で一番と言われています。

アッパーイーストでも、たくさんユダヤ教の教会にあたるシナゴグがあり、土曜日は、着飾ってシナゴグに行くご家族が街に溢れていました。

 

 

娘が2002年に13年一貫教育の学校に入学した当時、すでにラシャシャナの日は祭日になっていて、ユダヤ人でなくても全員がこの祭日について学び、学校はお休みでした。

 

けれど、80年代までは、学校は通常通りあり、お休みにならないため、彼らは新年を家族でお祝いすることはできませんでした。

 

一方、クリスチャンのクリスマスはお休みなのに、ラシャシャナはお休みでない。

これは不公平と言えば不公平です。

 

結局90年代ぐらいからユダヤ人が多い私立校では晴れてお休みとして扱ってもらえるようになったのです。

 

今、公立の学校はどうなんでしょう。

多分まだまだクリスチャンの祭日以外はお休みでないかもしれません。

 

 

ニューヨークに在住されている日本人の方の中には、ユダヤ人の伴侶を持つ方がとても多いです。

きっと教育熱心なところ、家族の結束が固いところなどが似ているのかもしれませんね。

 

 

もちろん、ユダヤ人で、異教徒と結婚するのは一部リフォームの方たちです。

 

中には、ガチガチにユダヤ人で、日常生活はヘブライ語で会話、女性は膝が隠れる黒いスカートにカツラ。

男性はもみあげがクルクルとカールされたヘアスタイルで独特の帽子をかぶり、黒いスーツを着ていて、決して他の宗教の人たちとは交わらない超正統派の人たちもいます。

(これで合っているでしょうか?)

 

 

けれど、そんな人たちも含めてサラダボールのように大勢の「異」なる人が混在するのがニューヨークです。

 

サラダボールの中には、ニンジン、レタス、トマト、きゅうり、その他の具がたくさん入っています。

同じボールの中で溶け合ったりすることはありませんが、お行儀よく喧嘩はせず一緒に並んでいます。

 

ニューヨークもまさにそんな感じです。

 

最近はそこにメキシコからの違法移民たちがまたどどっと押し寄せてきています。

 

この件については色々な声が聞こえてきますが。

 

ニューヨークならきっとなんとかする。

 

というかなんとかなる。

 

そんな気がしてならないのは、このニューヨークが持つポジティブさの魔法に、長く住んでいるうちにわたしもかかっちゃったのかもしれません。

 

かくいうわたしもまた最初は英語が下手くそな移民だったわけですものね。

 

 

 

9月も半ばとなり、ニューヨークはまたこれまで以上に動き始めています。

 

日本はまだまだ暑いみたいですね。

どうぞご自愛を!

 

みなさま、暑さでお疲れが出ませんように。

 

 

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