横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -57ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●今月のお稽古は

 一人静かに行ないます

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

香りシャクヤク

 

 

 

今月のお稽古は「花橘」でしたが

横浜市の感染者増加を考えますと

中止せざるを得ません。

 

 

緊急事態宣言は4都府県(東京、大阪、兵庫、京都)

新たに愛知と福岡が追加され

6都府県となっています。

 

 

コロナウイルスも変異して

強力になっているそうですから

とても案じております。

 

東京を経由して来られる方もいらっしゃいます

生徒さんやそのご家族の安全を考え

5月も中止といたしました。

 

お休みにいたしました月のお稽古代は

お返しいたしております。

 

 

 

百年前のスペイン風邪の流行は

日本では、1918年8月に始まり

第一波は1918年12月に

第二波は1919年9月~1920年7月

第三波は1920年8月~1921年7月

終息するまで3年とは・・・

 

 

終息するには

集団の中の一定数が感染するか

ワ クチン接種で免疫を獲得するか

いずれかでなければ終息しないということです。

 

感染して免疫力をつけますか?

安全なワクチン接種で対抗しますか?

 

百年前より殆ど全てが発展している現代ですが・・・

 

 

感染はしたくありませんので

安全(?)なワクチン接種となるでしょう

速やかに終息に向かってもらいたいものです。

 

 

●これでアウトドアー気分

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

ゴールデンウィークは

寒くもなく暑くもなく

とても過ごしやすい陽気でした

 

たちまち日が過ぎ

今日でお終いです

 

 

遠くには行けないので

ほんの少しアウトドアー気分を愉しみました

 

 

昨日は我が家は夫とふたりで

お出かけ気分になってみました音譜

 

 

開きかけていたブルームーン

 

 

 

 

 

すっかり開いています

 

 

 

 

優しい香りの

モッティマー・サックラー

 

 

 

 

カワラナデシコ

 

 

 

 

芍薬のつぼみ

 

 

 

少しずつ

香りの花たちが咲き始めています

 

 

お花に囲まれて

久しぶりに夫が七輪を持ち出して

火をおこしました

 

 

久しぶりなので

 

「なかなか火がつないよ~」

と奮闘

 

 

やっとついて

 

夕飯のご飯を焚きました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だんだんと火力を増して

 

 

 

 

 

やがて湯気が勢い良く立ち上り

ご飯の焚ける

美味しい香りが・・・

 

 

 

吹き出している

湯気が見えますか?

 

 

 

出来上がり~

 

 

 

お焦げも出来ました

 

 

おこげって香ばしくて

美味しいですよね

 

 

 

 

 

とっても幸せ~~ラブラブラブラブ

 

 

お花の香りが

炊きたてご飯の香りで

吹き飛んでしまいました

 

 

これは夜に頂きました。

 

 

炭火が残って

もったいないので

 

 

お餅を焼いて

 

 

 

 

海苔も焼いて

 

 

 

遅いお昼となりました

 

久しぶりに

アウトドアー気分を味わいました。

 

 

コロナ禍で余り出歩くこともなく

楽しみは美味しいものを頂くことニコニコ

 

 

体重増加を心配しながら

シンプルながら

お腹いっぱい頂く連休となりました。

 

 

今日は子供たちや孫

総勢11人が勢ぞろいして

 

もうくたくた~~

 

連休は疲れます

連休疲れのお休みがほしいのです

 

 

●疑問に思うこと

 芥子(けし)と罌粟(けし)③

 カラシナを育ててみました

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

芥子と罌粟について疑問に思うこと①、②

 

の続きです。

 

 

「源氏物語」には

「生霊(いきりょう)」「死霊(しりょう)」

として「もののけ」が何度も登場します。

 

 

その一つに

「源氏物語」「葵」の巻で

光源氏の正妻の葵上が

もののけに苦しめられます。

 

 

もののけを追い払うために

加持祈祷をするのですが

その時焚かれた物は

芥子(けし)と書かれています。

 

 

でも、芥子(けし)で本当に

もののけを退散させたのでしょうか?

 

芥子粒(ポピーシード)を焚いてみることにしました。

 

焚く前にまず香りを聞いてみると・・

ナッツのような香りがします。

 

焚くとより香ばしく香りが立ちますが

驚くほどの香りはないビックリマーク

 

なのになぜ?

もののけを追い払えるのか?

 

と疑問に思ったのです。

 

 

疑問に思うこと 芥子(けし)と罌粟(けし)①

 

 

疑問に思うこと 芥子(けし)と罌粟(けし)②

 

の二つのブログで疑問点を書いてみました。

 

で、答え探しの旅を始めてみました。

 

まず気になったのは、

 

芥子と罌粟。

 

この二つの語が

芥子の読み方で 全く違うものになってしまうことです。

 

芥子をケシと読めば

一般的にはポピーのことになります。

(漢名では罌粟(おうぞく)とも表記され、モルヒネやアヘン

を抽出する、現代では育成が禁じられている種類のポピーになります)

 

芥子をカイシ(漢名)と読めば

日本には弥生時代に伝来したとされる

加良之(芥・からし・和名)の種子のことです。

 

芥子(ケシ)=罌粟(おうぞく)と芥子(からし)。

これら2種類の植物には

実は何の関連もないことになります。

 

あるとすれば

どちらも種は小さな球状と言う共通点。

そして日本での呼び方が同じになっていて、

とても紛らわしい・・・ということに。

 

ただどちらも

種子を焚いても焼いても

付着したら取ることの出来ない香りだとは

微塵も感じられませんでした。

 

香りはしたのですが、ともに心地よいそれだったのです。

 

そこで改めて2種類の種子について調べ直してみました。

 

[けしについて」

罌粟(オウゾク・けし))はポピーといった方が

わかり易いですね。

ポピーの種はお菓子作りに

まぶしたり混ぜたりして

使われています。

 

あんパンの上にのっているあの粒が

ボピーシード(けし粒・けしの種)です

けしが入っている七味唐辛子もあります。

(種子が発芽しないように加熱処理してあります)

 

ポピーシードは

噛むとナッツの香りがします

焼くと香ばしい香りで

決して刺激臭ではありません。

 

 

[からしについて]

カラシナの種は

マスタードシードと言った方が

イメージできます。

 

カラシにも多くの種類があり

手に入った

 

葉からし菜

レッドアジアンマスタード(赤からし菜?)

ブラウンマスタード

白芥子(シロカラシ・ハクガイシ)

粉からし

 

・分かったこと追加の試み

 

やはりどれを焚いても焼いても

刺激臭はありません

粉からしは

ぬるま湯で溶いて練ると

やっとカラシの辛さのツーンとした

刺激が現れます

 

でもこれを祈禱に使ったとは思われません

参考として

和カラシや洋カラシの成分はシニグリン

白芥子(しろからし・はくがいし)の成分はシナルビン

です。

中国では白芥子(ハクガイシ)と呼び

これを薬用として漢方に使います。

日本では現在真言密教で祈禱に使っています。

白芥子が一番可能性があると思っていたのですが

 

 

日本の古代には、カラシナの種ではなく

葉を食したので

ひょっとすると乾燥した葉なのでは?

と考え

 

その後春まで待ちきれず

葉からし菜の種を

寒さ真只中の1月に蒔きました。

 

育たないかもしれないと思いながら・・・

 

 

 

1月の末

芽が出ました

 

 

その後

か弱いながら成長して

大きくなりきらない葉を収穫。

 

収穫というほどの物ではありませんが

葉の香りは菜の花でした

口にすると

辛~い

アブラナ科ですから当たり前?

 

乾燥させて焚いてみましたが

草の焼けた香りがするだけ

目が痛いとか皮膚に刺激があるとか

付いたら取れない香りだとか

特に何もありませんでした。

 

寒くて寒くて写真が撮れていませんえーん

 

その後観察を怠って

気がついたときには

 

 

 

お花が咲いていました

可憐な菜の花ですね

 

寒かったから葉っぱが大きく成長出来なかったのでしょう

真冬に蒔くなんて~

 

 

 

以上の結果から

 

祈禱に使われたのは

罌粟(けし)の種子でもなく

からし菜の種子でも葉でもない。

 

これらでは、

「もののけ」を退治なんて出来ませんショボーン

 

 

ですが

「源氏物語」の「葵」では

光源氏の正妻葵の上の出産の場に   

愛人である六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)が

生霊(いきりょう)となって現れるのです。

そのために加持祈祷が行なわれ

芥子(けし)が焚かれたのです。

 

その時焚かれた芥子(けし)の香りが

衣に染み付いて洗っても何をしても

消すことができなかったのです。

 

この点はどうなるの?ですよね。

 

この時焚かれた芥子は果して

芥子(カラシナの種子)なのか?

それとも罌粟(けし)なのか?

 

「源氏物語」の原文から可能性を探ると、

罌粟(けし)にります。

 

「源氏物語」は全文ひらがな、漢字まじり文の2説があり、

はっきりしたことはわかりません。

 

それなのに紫式部が「罌粟(けし)」と書いた可能性が髙いのは、

(といってもひらがなでけしと書いたか、

漢字で芥子、もしくは罌粟と書いたかははっきりしませんが)

 

ただ一つはっきり言えることは

当時カラシナは、加良之と表記されていたのです。

平安時代の薬草辞典である本草和名に、

はっきりとそう書かれているのです。

 

紫式部ほどの才媛が、それを知らないはずがなく、

加持祈祷にカラシナの種や葉などがつかわれていたのなら、

はっきりと、「からしな」とか「加良之」と書いたと考えるのが自然です。

 

でも、紫式部はそんな文字は使っていないのです。

 

実際には「けし」、「芥子」、「罌粟」のいずれかの書き方をした、

としか考えられません。

 

ところで・・・、

 

ごく最近ガーデニングをしていて

気付いたことがあります

 

 

植えたはずのない

罌粟(けし)が花開いていたのです

(危険なけしではないのですが)

ポピーと言った方が良いですね。

 

ナガミヒナゲシでした

 

 

 

 

今や雑草として扱われるくらい

どんどん増えているので

ご存じかもしれません

 

花が散るとさっ果(種が出来ます)が見えました

 

 

 

 

最近買った苗の土に

ポピーの種が混じっていたのでは

 

そう考えました

 

それから導き出された答えは

 

平安時代に海外から入ってきた植物と一緒に

罌粟(けし)の種が入って来た

または何かに付着して来た

植えるつもりはなくとも芽が出て

知識を持った者でしたら

それが何なのかわかっていたかもしれません。

それが香りに詳しい僧侶なら・・・

 

(アヘンを採るけしは葉や茎を揉むと

 二度と嗅ぎたくないような、とても嫌な匂いがするそうです)

 

私の小さな経験でも、

お庭で思いがけない種子が発芽し、

茎を伸ばし、花が咲くのですから、

平安時代でも同様のことが起きたことは十分あること。

 

そのため、意図的であったのか

自然にそうなったのかはわかりませんが、

けしが案外身近にあって、

呼び方のまぎらわしさから、

けしもからし菜もはっきりした区別を失い、

からし菜がけしにすり代わっていた

 

このような推理が出来るのです。

 

以上をまとめますと、

私は初めは芥子はケシではなく

漢字の意味通りのカラシ菜の種か

カラシ菜の葉ではと思いましたが

カラシ菜の葉や茎は嫌な香りではありません

 

危険なケシの葉や茎の香りは

実際には確かめられませんが

調べた結果「とても嫌な匂い」だそうですから

こちらが「源氏物語」に登場したケシの可能性が高くなりました。

 

まだまだ、様々に推理できますが

この辺でお終いにしましょう

 

庭に咲いたヒナゲシが答えを出してくれたと

そう思っています。

 

 

様々な想像ができて

とっても楽しい音譜

 

長い時間のお付き合い

ありがとうございました。

 

●香りも春から初夏の花へと移り変わります

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

朝夕は冷えますが

日中はとても過ごし易くなっています。

 

どこかへお出かけしたくなる陽気ですが

 

 

4月25日から5月11日まで

東京、大阪、京都、兵庫に

3回目の緊急事態宣言が発せられました。

 

愛媛、埼玉、千葉、神奈川、愛知、宮城、沖縄は

まん延防止等重点措置の対象となっています。

 

近くなら大丈夫だろう

人の思いは同じ

行きたい場所には

大勢の人出に違いありません

 

夜のニュースを聞くと

「やはりね」と毎回思うのです。

 

昨日も渋谷は通常の人出だったとか・・・

 

 

神奈川とはいえ10分電車に乗れば

東京です

 

4月23日には

近くの慶応義塾大学の部活でもクラスターが発生

その後25日のニュースでは感染者75人

と発表されています。

 

出かけたいのは山々ですが

 

ここはまだ堪えていなければなりません。

 

 

緊急事態宣言区域ではなくとも

5月の解除まで

必要不可欠以外は

控えることと心得ます

我が家とほんの近辺で

過ごしましょう。

 

 

息が詰まるような思いですが

 

香を創り、香を聞き

季節の移り変わりを愛で

百年に一度あるかないかの希少な時を

困った忌むような時にしないように

楽しい日々に変えられるように過ごしたいものです。

 

 

春から初夏へと緑も日に日に増し

咲く花も移り変わっています

 

忙しく過ぎる日常では

目に留まらなかった物や事

スピードを落して見回すと

新しい発見や創意が

生まれてくるかもしれません

 

 

取り敢えず我が家の庭から

 

 

 

 

ツツジももう満開を過ぎました

 

 

 

 

紅ドウダンツツジはなかなか大きくなりませんが

真っ赤な釣り鐘状のお花で可愛らしいです

 

私には、この大きさ(1m)くらいが育て易く

管理し易いのです

 

 

 

 

 

フロックスのブルーパフュームは

名前のようにお花に香りがあります

 

 

 

 

 

フロックスのムーディーブルー

お花の中心が赤くて芝桜のお花みたい

 

これも香りがします

 

 

 

 

 

アジサイも蕾が見えています

もう少しで色づいてくるかな?

 

 

 

 

 

バラのブルームーンも

蕾が少しずつ色づいてきています

 

 

 

 

スペアミントはとても丈夫

冬には枯れたように思えますが

暖かくなると再び伸び始めます

地下茎で増えていきますので

地植えはご用心下さい。

 

シソ科の多年草でヨーロッパ原産です

葉っぱはスペアミントの香り

皆様ご存じの

ペパーミントのス~~ッとした香り

それよりより柔らかで苦みがあり

お料理に使われます。

 

 

 

 

 

これもミントの仲間で

北海道原産の在来種の姫薄荷を

改良に改良を重ねて生まれた北斗です

メントールが最も多い品種だそうです

 

 

 

 

カモミール

 

 

 

パセリ

 

カモミールもパセリも冬を耐えて

生き残っています。

植物って丈夫ですねキラキラ

 

 

 

 

 

秋ではないのに

真っ赤な紅葉

光の当たり方によって

真っ赤にも見えるのです

枯れ葉色に見えたり紫がかったり

 

野村紅葉と呼ばれているようです。

 

 

お花が咲いていたと思ったら

プロペラのような種が

 

 

 

 

 

 

 

竹トンボ?

ドラえもんのタケコプター?

 

 

 

紅葉の下には

 

 

 

どこに行ってしまったのかと思っていた

香り芍薬が・・・

 

大きな蕾がありました

 

3つ位植えたでしょうか?

しばらく咲かなかったのですが

今年は1本だけに大きな蕾が付いています。

 

 

これからの季節が一年で

一番香る庭になるはずです

でも

植物の虫や病気も多くなる季節

忙しさに紛れて怠ることが多いので

マメにお手入れしないとね笑い泣き

 

 

 

今月のお稽古の準備をしましたが・・・

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

肌寒い日が続いています

春はどこへやら・・・

 

天候もそうですが

1年以上経ってもコロナの終息どころか

収束も見えてきません。

 

 

先週から今月のお稽古の

準備を始めていたのですが

悲しいことに

感染者が日ごとに増えています。

 

 

検査数が1年前より増えているから

感染者も増えているとはいえ

安心できることではございません。

今まで以上に強力な

変異型のコロナウイルスだそうです

 

 

人との接触を絶つのが一番なのでしょうが

そのようなわけにもいかないので

増加の一途を辿っているのでしょう。

 

1年経って私も、ウイルスに対する

緊張感も弱まっています。

 

 

 

 

 

今月はお稽古をするつもりで

張り切って準備をしておりましたが

そのようなわけにもいかなくなっております。

 

今朝のニュースでは

「政府は16日午前、新型コロナウイルスの専門家らによる基本的対処方針分科会を開き、特定地域での感染拡大を抑える「まん延防止等重点措置」を埼玉、千葉、神奈川、愛知4県に適用する方針を示し、了承された。」

 

間もなく発表されることでしょう。

 

泣く泣く4月のお稽古は中止といたしました。

5月には再開できることを切に願います。

 

この1年以上

 

医療に従事なさる方や

仕事をセーブしたり

離職や退職の憂き目に合った方たち

好きなことも出来ず、行きたいところへも行けず

じっと耐えていた方たち

殆どの方が

さすがに怒りを覚えておられるのではないでしょうか。

 

せめて収束することを切に願います。

 

お稽古が出来ませんので

各自で香を聞いて頂くようにいたしました。

 

5月には再開できるようになりたいものです。

 

 

 

 

 

私はいつものように一人

薫物を聞いたり創ったりして過ごします。

 

また家中、庭中のお片づけや

書類のお片づけをすることになりそうです。

 

 

どうか皆様もお気をつけてお過ごしくださいませ