横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -56ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●紫陽花には雨が似合います

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

今週中には

関東地方も梅雨入りしそうですね

 

ジメジメした蒸し暑い梅雨の時季

一服の清涼剤は紫陽花なのではないでしょうか

 

陽に照らされたアジサイも美しいのですが

なお美しさを増すのは

雨に打たれたアジサイです。

 

 

この山紫陽花は 「瀬戸の夕紅」だったと思うのですが・・・

処分される寸前の小さな苗でした

 

 

とても生き生きとして艶めいています

 

 

過去に行った北鎌倉の名月院のアジサイ

 

 

鬱々とした気分を吹き飛ばし

乾いた心も潤してくれます

 

 

その上香りがあれば・・・

 

そのようなことは望みませんが

紫陽花がアジサイらしくいられるのって

雨がシトシトと降るこの時期なのではないでしょうか

 

 

 

2018年 円覚寺の紫陽花 

 

 

 

 

北鎌倉 東慶寺(2015年) 

 

 

 

北鎌倉 名月院(2015年) 

 

 

 

コロナ禍の中でも行こうと思えば

行けるのですが

 

 

百年前のスペイン風邪は

終息するまでに3年かかったそうです。

 

その時にはワクチンもなく、為す術もなし

手洗いとマスク、そして外出制限

これで乗り越えたそうですから

 

古いとお思いでしょうが

もう少しだけ耐えることといたします。

 

 

紫陽花には雨が似合う

その時季はこれからなのですよね

 

今年の北鎌倉の紫陽花には

逢えそうもありませんが

逢えた時には

耐えた分喜びも大きいかも知れませんハート

 

 

●6月のお稽古は「源氏合わせ」で

  「花散里」です

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

そろそろ梅雨入りとは思うのですが・・・

 

 

紫陽花が雨を待っています

 

 

山アジサイ 富士の滝

 

 

 

 

 

山紫陽花 藍姫

 

 

 

 

紫陽花には雨が似合います

 

梅雨は歓迎しませんが

日本の四季にはなくてはならない季節です

 

 

今月末は梅雨の最中になりそうですね

お稽古は

「源氏物語」より「花散里」です

 

今月のお稽古は

お稽古者の皆様が

とても楽しみにしていらっしゃる

「源氏合わせ」です。

 

年に3回「源氏物語」の1帖より順に

皆様独自の香を創作して頂いております。

 

これまでのお稽古の

小さな集大成と言えるでしょう。

 

縛られることなく

思い思いの薫物が作れるのですから

これほど嬉しいことは・・・

(でも一定の法則はございます)

 

 

「源氏合わせ」は

頭と心の運動とも言えるのではないでしょうか。

皆様、創意工夫なさって創作され

薫物をご持参くださいます。

 

コロナ禍のため2月の「源氏合わせ」を

6月に延ばしましたので

何としても行なわなくてはなりません。

 

湿気があって薫物を聞くには最良の季節です。

 

 

 

 

6月23日(水)午後3時30分より

6月25日(金)午後5時より

6月26日(土)午後1時30分より

お稽古を行います

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

※こちらからどうぞ。

ダウン

お問い合わせ

 

※ご入会希望の場合は下記からどうぞ

ダウン

平安朝香道・和の香りマイスター講座に入会する

●再び「花橘・はなたちばな」を聞いてみました

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

昨年の5月のお稽古の課題は

「花橘」でした。

 

 

 

昨年もコロナ禍で止むを得ず

生徒の皆様は「ひとりお稽古」となりました。

 

残念ながら1年経った5月も

また、「ひとりお稽古」となってしまいました。

 

通常でしたら、違う薫物が課題となるはずでしたが

コロナ禍がいつまで続くか判断できず

次々と課題を増やしてしまってはと考えたのです。

 

 

 

これは蜜柑の花  柑橘系の花はとても良く似ています

 

 

橘の花はまだどこかで咲いているでしょうか?。

何よりもオーソドックスな庭木ではありませんので

咲いているお花の香りを知る方も少ないかもしれません。

 

 

遺伝子分析に因ると

柑橘系の日本原産種は

橘(ヤマトタチバナ、ニホンタチバナ)と

沖縄のシークワーサーだけなのです。

 

 

野生のタチバナは

環境省の定める絶滅危惧Ⅱ類に指定され

タチバナ群落がある高知県室戸市(旧安芸郡)の

室戸岬亜熱帯性樹林や

土佐市の甲原松尾山は

天然記念物となっています。 

 

現在は

全国の数カ所で

橘を存続させる努力が実っています。

 

 

 

雛祭りで左右にお飾りする橘

と言えばよく分かりますよね。

 

紫宸殿の前庭に平安時代から

「左近の桜」「右近の橘」

として植えられてきました。 

 

 

そのような橘ですが

「花橘」の薫物は

袖から香った花の香りがするでしょうか?

 

 

 

何度も「花橘」を聞いておりますが

今年は奈良の明日香村にある橘寺を思い

芳しい香りを放つ橘の花を思い描いて聞きました

(橘寺は聖徳太子生誕の地とされています)

 

 

 

 

門前の橘の木は

今は生長し、大きくなっていることでしょう

訪れたのが晩秋でしたのでお花はありませんでした

 

 

 

 

何度訪れても明日香村は心落ち着く場所です。

早くコロナが終息しますように

心ばかりが急いてしまいます。

 

このような時に薫物を取り出して

じっくりと聞くと

 

心身を落ち着かせ

心豊かになり

 

元気を取り戻し

次の行動へと導いてくれるのです。

 

 

「花橘」の薫物は

平安時代に創作された薫物ではありません。

室町時代に作られた薫物です。

 

平安朝香道では

年に何度か

室町時代や江戸時代に

創作された薫物を課題として取り上げます。

●猫だって香りが好き

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

このところお天気の日が多いです。

 

過ごし易い5月らしい爽やかな日。

お天気になると気持ちも晴々としてきます音譜

 

昨日は夏が来たような暑さでした。

 

 

 

梅花ウツギ ベルエトワール

 

 

 

外出を控える日が多くなって

また家の中や庭の片づけ

調度や香料の見直しをしたりして

過ごす日が多くなりました。

 

香料の箱を開けて

一つ一つの量や香りを確かめたり

過去に作った薫物を焚いたり

 

 

香料の箱を開けると

どこからともなく

我が家のニャン子が現れます

 

 

クンクン

何の匂いニャ?

 

(あわてて撮ったのでブレブレです。お許しください)

 

 

 

香料の箱を目指して跳ぶように

走って来て

箱にスリスリ

(箱にスリスリの映像が見つからず・・・)

 

薫物の入れ物にスリスリです

 

 

ヌヌッ

これは?

鰹節?

 

イヤイヤ違うニャ

時々嗅ぐ匂いニャ

 

 

 

 

ウ~~ン

何なのニャ?

大好きな匂いとは

ちょっと違うニャ~~

 

時々出るんだけどニャニコニコ

 

 

 

 

いい匂いだけど

大好きな香りじゃないニャショボーン

 

 

何度かスリスリして

匂いのことを忘れたように

また家のどこかへ偵察に出かけます

 

 

何分かするとまた戻ってきて

同じように

スリスリをして

またその場を離れてしまいます。

 

大好きな香りだと

いつまでも、いつまでも

 

   スリスリ

           スリスリ

 

飽くことなく口髭の生えている場所を

擦りつけています

 

 

猫の好きな香りに違いないのですが

合わせてある香料によって

反応の仕方に強弱が出るようです。

 

 

私が今回出してきた薫物には共通して

合わせていない香があります。

 

たぶんその香を合わせていない薫物だから?

 

 

初めて個々の香を取り出して並べた時

我が家のニャン子が駆け寄って

異常にスリスリする行動を取りました。

 

何点かの香料に示す行動だと思いますが

一点ずつ試しておりませんので

これとこれと、これ!

 

と明示出来ないのですが・・・

 

一つ心当たりがあるのは

当時はお稽古にも麝香を使用することがありました。

 

一つは天然麝香では

と思っております。(現在は人工麝香)

 

 

スリスリの度合いがかなり強く

執拗に行なっておりました。

決して嫌な香りではなく

むしろ好きな香りなのではないかと思います。

 

猫にとっても芳香があるのです。

 

 

先代猫も

フリージアや芳香のするお花が好きでした

フレグランスも大好きで

私が着けていると髪の中に潜って嗅いできました。

 

猫にも芳香を判断する能力がある

 

二十数年の間に3匹の猫と暮らしましたが

1匹はお花にも香料にも全く反応せず

2匹は香りに敏感に反応を示しました。

 

猫だって香りが好きルンルンラブラブ

 

猫と香りを共有できるなんてハート

 

 

香料の容器を開けるたびに

感じる嬉しいことなのです音符

●春から初夏そして夏へ

 香りの波が押し寄せてきます

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

花が咲き乱れる百花繚乱の季節は

毎年4月から入梅前にかけてなのですが

今年は4月がとても肌寒く

朝晩は暖房が必要でした。

 

草木の花の開花も遅れるのでは

と思っていましたが

桜の咲く時季は例年よりも早く

たちまち散ってしまいました。

 

 

我が家の薔薇ブルームーンも

去年は5月の今頃が満開でしたが

今年は4月の終わりに咲き始め

今は全て散ってしまいました。

 

2度の雨が散る時機を早めたのかもしれません

 

 

 

 

「青い薔薇」

の言葉に惹かれて植えたのですが

いわゆる空の青や、海の青ではありません。

 

薄い藤色に近いピンクで

10㎝以上のとても大きな花を咲かせ

トゲも少なく丈夫です

 

強い香りと言われていますが

爽やかな5月に相応しい

ダマスクローズの香りに

スッキリとした清々しい香り

 

それでブルームーンなのでしょうか?

 

 

ブルームーンと同じころに咲き始めた

淡いピンクに半世紀前の薔薇の香りを漂わせた

モッティーマサックラー

 

可憐で優しい香りは少女を思わせます。

 

 

 

 

 

香りはありませんがコロンとした

ローブリッターが満開となり

雨にも風にも負けず

長い間愉しめます。

 

少し色褪せてきましたが

今も咲き続けています

 

 

 

 

 

それに続いて

ロイヤルジュビリーが

次から次へと花開きました。

 

香りは強香

クロフサスグリ(カシス)の香りが混じった

フルーツ香とされています。

元の香りがわからなければ

とても伝わりませんね。

 

甘く濃厚な香りといわれますが

決して強く主張せず

 

その名のように

優雅でウットリする香りです

 

 

過去に流行った

口紅の色を思わせる

ショッキング・ピンクの花色も

古語風に表現すれば

 

 

いと艶なり

しっとりと美しい 優美で風情がある(全訳学研古語辞典)

 

となりそうです。

 

 

 

 

香りの表現て

とても難しいですよね。

 

 

 

優しい黄色の

ソレイユ・ヴェルティカル

 

 

 

 

たくさんの花を咲かせてくれました

ポツッポツッとまだまだ咲きそうです。

 

 

バラの香りをかき消すように

どこからともなく漂う香り

 

ハッと立ち止まって

その在り処を捜すと

 

 

 

 

 

 

ハニーサックルです

別名

吸葛(すいかずら)

忍冬(にんどう)

金銀花

とも呼ばれます。

 

 

どこからともなく漂う香りに

必ず足を止めてしまいます

 

 

 

私の大好きな香りです。

 

甘い香りなのですが

柑橘系の混じった清々しい香りで

香りが空から舞ってくるようで

パウダリーなのです。

 

 

初夏の庭を弾んだ香りで

満たしてくれています。

 

それも満開を過ぎました

忘れたように咲いていますが・・・

 

ローズ色の蕾から

白へ

そして黄色へと

花色の変化も見事です

 

 

 

 

 

蜜柑の白い花もかなりの芳香なので

毎年、お花が咲いたことに気付くのですが

 

剪定しすぎてしまって

今年はほんの僅かの花しか咲きませんでした

今年の蜜柑はきっと不作ですね。

 

 

 

 

 

裏庭から

梅花ウツギのベルエトワールの香りがしてきます

離れていても香りが届きます

 

そろそろ満開かな?

 

 

雨に濡れると、とても美しいのです。

 

 

沖縄の梅雨入りも例年より5日早かったとか

 

そろそろ関東も梅雨入りなのでしょうか?

 

今年も紫陽花の季節が訪れます

香りはしませんが

もしかすると

雨の香りがするのでは?

 

香道なのに花ばかり

 

ではありませんよ

 

次回は猫と一緒に

聞いた薫物をお送りいたします。