春から初夏、そして夏へ香りの波が押し寄せてきます | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●春から初夏そして夏へ

 香りの波が押し寄せてきます

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

花が咲き乱れる百花繚乱の季節は

毎年4月から入梅前にかけてなのですが

今年は4月がとても肌寒く

朝晩は暖房が必要でした。

 

草木の花の開花も遅れるのでは

と思っていましたが

桜の咲く時季は例年よりも早く

たちまち散ってしまいました。

 

 

我が家の薔薇ブルームーンも

去年は5月の今頃が満開でしたが

今年は4月の終わりに咲き始め

今は全て散ってしまいました。

 

2度の雨が散る時機を早めたのかもしれません

 

 

 

 

「青い薔薇」

の言葉に惹かれて植えたのですが

いわゆる空の青や、海の青ではありません。

 

薄い藤色に近いピンクで

10㎝以上のとても大きな花を咲かせ

トゲも少なく丈夫です

 

強い香りと言われていますが

爽やかな5月に相応しい

ダマスクローズの香りに

スッキリとした清々しい香り

 

それでブルームーンなのでしょうか?

 

 

ブルームーンと同じころに咲き始めた

淡いピンクに半世紀前の薔薇の香りを漂わせた

モッティーマサックラー

 

可憐で優しい香りは少女を思わせます。

 

 

 

 

 

香りはありませんがコロンとした

ローブリッターが満開となり

雨にも風にも負けず

長い間愉しめます。

 

少し色褪せてきましたが

今も咲き続けています

 

 

 

 

 

それに続いて

ロイヤルジュビリーが

次から次へと花開きました。

 

香りは強香

クロフサスグリ(カシス)の香りが混じった

フルーツ香とされています。

元の香りがわからなければ

とても伝わりませんね。

 

甘く濃厚な香りといわれますが

決して強く主張せず

 

その名のように

優雅でウットリする香りです

 

 

過去に流行った

口紅の色を思わせる

ショッキング・ピンクの花色も

古語風に表現すれば

 

 

いと艶なり

しっとりと美しい 優美で風情がある(全訳学研古語辞典)

 

となりそうです。

 

 

 

 

香りの表現て

とても難しいですよね。

 

 

 

優しい黄色の

ソレイユ・ヴェルティカル

 

 

 

 

たくさんの花を咲かせてくれました

ポツッポツッとまだまだ咲きそうです。

 

 

バラの香りをかき消すように

どこからともなく漂う香り

 

ハッと立ち止まって

その在り処を捜すと

 

 

 

 

 

 

ハニーサックルです

別名

吸葛(すいかずら)

忍冬(にんどう)

金銀花

とも呼ばれます。

 

 

どこからともなく漂う香りに

必ず足を止めてしまいます

 

 

 

私の大好きな香りです。

 

甘い香りなのですが

柑橘系の混じった清々しい香りで

香りが空から舞ってくるようで

パウダリーなのです。

 

 

初夏の庭を弾んだ香りで

満たしてくれています。

 

それも満開を過ぎました

忘れたように咲いていますが・・・

 

ローズ色の蕾から

白へ

そして黄色へと

花色の変化も見事です

 

 

 

 

 

蜜柑の白い花もかなりの芳香なので

毎年、お花が咲いたことに気付くのですが

 

剪定しすぎてしまって

今年はほんの僅かの花しか咲きませんでした

今年の蜜柑はきっと不作ですね。

 

 

 

 

 

裏庭から

梅花ウツギのベルエトワールの香りがしてきます

離れていても香りが届きます

 

そろそろ満開かな?

 

 

雨に濡れると、とても美しいのです。

 

 

沖縄の梅雨入りも例年より5日早かったとか

 

そろそろ関東も梅雨入りなのでしょうか?

 

今年も紫陽花の季節が訪れます

香りはしませんが

もしかすると

雨の香りがするのでは?

 

香道なのに花ばかり

 

ではありませんよ

 

次回は猫と一緒に

聞いた薫物をお送りいたします。