横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -24ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

ピンクハート香りを集めて和と洋の

 ポプリや香袋作りましょう 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

5月なのに朝晩

肌寒い日が続いています

昼間の陽射しはもう夏です。

 

春から夏へと季節は移り変わり

咲く花も次々とバトンタッチ

 

 

河原撫子

 

 

撫子は、秋の七草ですが

春にも夏にも咲いています。

 

気がつくと咲いていたり

四季咲きですね。

 

古名は「常夏」(とこなつ)

「源氏物語」にも登場します。

 

微かに可憐な香りがして・・・

儚げでありながら

真夏の暑さにも耐え

今や絶滅危惧種となりつつある

「大和撫子」

の気質を備えているのです。

 

数少ない薔薇も花開き

目と鼻を愉しませてくれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バラのブルー・ムーンと一緒に

咲き始めたミカンの花は

真っ先に私の嗅覚を刺激します。

 

優雅で華やかな

薔薇の花の香り

とっても好きですハート

 

真っ白な蜜柑の花の香りは

薔薇以上かもしれません。

 

 

 

 

 

今はすっかり散ってしまいました

 

 

香り芍薬も今年は見事に咲いて

 

 

 

 

 

 

 

ハニーサックルとともに

麗しい香りを漂わせていました。

 

 

 

 

 

ヘリオトロープは洋の香り

初めて日本にやって来た香水は

ヘリオトロープの香水なのです。

 

とっても甘~い香り

 

 

咲いた花々を集め

ポプリやサシェにしましょラブラブ

どのお花も咲き始めが

たいへん良く香っています。

 

 

 

これは過去に作ったものです

 

 

見事に咲いているお花を

チョキンとするのは

これって思いっきりがよくないと

切り取れないのですよね。

 

 

もう少し、もう少し

と思っている間に

雨に降られたり、風に吹かれたりして

遅れてしまうのです。

 

 

 

これも以前のシャクヤク

 

 

 

これも以前のバラ

 

 

 

今月のお教室では薫衣香(くのえこう)

を薫きます。

「薫集類抄」中の一つの香ですが

元々は衣に薫きしめていたのです。

やがて、空薫物(そらだきもの)として

ルームフレグランスのように使用しました。

 

 

咲いたお花を使って

創作が出来るようになると

ものすご~~く

心豊かになれるのですルンルン

今回は薫物ですが・・・

 

 

古の女子も美しく咲く花や

麗しく香る花を香にと考えたに違いありません。

きっと薫物にかかわる平安女子は

とても愉しかったでしょうね。

 

 

乾いたお花で

今年は何を作りましょう?

 

日陰に干したお花は

乾いたでしょうか?

これから何日か

干さなければなりません。

 

ハート香りに満ちた季節がやって来ました

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

昨日から5月

やっと春から初夏へと

薫風に相応しい陽気となりました。

 

それでも

朝晩は少し肌寒く

我が家のニャン子には

まだ暖房が必要なのです。

 

 

今年の庭の植物は

花の咲く順番が例年とは少し違って

 

みかんの花は4月中旬に咲き始め

今は散っています。

 

 

 

 

 

今年は2週間ほど早く咲いて

散ってしまったのです。

一般的には

みかんのお花は初夏

ですよね~

 

5月の風に乗って

何とも言えない素晴らしい香りが

庭中に漂うはずなのですが・・・

 

4月に咲いてしまうなんてショボーン

 

 

代わりに

ハニーサックルが咲き始め
甘く優しいパウダリーな香りが

漂い始めました。

アメリカーナは

何度も何度も

鼻を近づけたくなる香りです。

 

 

 

 

 

 

近くを通ると優しく甘い香りを放って

気付かせてくれます

満開ももうすぐです。

 

 

クレマチスが咲き

 

 

 

 

 

そろそろシャクヤクも

 

 

 

 

ブルー・ムーンが咲き

もう散るころとなりました

 

 

 

 

 

ロイヤルジュビリーも咲きましたが

先日の雨で散ってしまいました。

蕾がたくさんあるので

また咲き始めることでしょう。

 

 

 

 

ローブリッダーは

一枝が残り

太い枝は枯れてしまいました。

 

それでも

何とか咲いてくれました

 

この薔薇には香りがありませんが

小さなコロンとしたお花が可愛いのです。

 

 

 

 

 

 

お天気になり、少し気温が上がると

5月の花たちが

次々と咲き始めます。

 

 

庭に佇むと

初夏の風が様々な香りを

運んでくれます。

 

毎年5月の連休には

とっても幸せな時が訪れるのです。

 

 

今年の連休には

例年通り

お片づけと庭仕事。

 

一息入れるときは

好みの薫物を薫いて

ゆったりと過ごしております。

 

 

 

 

皆様もどうか

愉しい連休をお過ごし下さい。

 

 

桜「遅桜」の「をそさくら」の香り

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

肌寒い日が続いて

今日は雨

 

 黄色い花ハチ春は名のみ~の

    風の寒さや~

 

5月が近いというのに

この唱歌がピッタリの日が続いて

未だに朝晩は暖房が必要です。

 

 

 

お花見の陽気な気分も

すっかり忘れてしまいました。

 

 

 

 

桜が咲き終わったなど

とても信じられません。

 

匂桜のなかでも

特に香りの強い「駿河台匂」

その香りもずっと遠くへ

寒さが運び去った気がします。

 

 

 

 

4月の課題が

「をそさくら」

でしたので、その香りを聞けば

ほんの少しの間香った

匂桜の「駿河台匂」の香りを

思い起こすことが出来ます。

 

 

今月の課題の薫物を聞いた時

「駿河台匂の香りがする」

直ぐにそう感じました。

 

 

神田駿河台まで

匂桜の香りを求めて出かけたので

脳に刷り込まれた香りが

似た香りに感じたのでしょうか?

 

 

いいえ

確かに「駿河台匂」の

甘く優しく

ほんのりと薔薇の香りを

漂わせていたのです。

 

 

初めて薫物の表現をなさる時

多くの方は

「お線香の香り」とか

「漢方薬の香りとか

表現なさいます。

 

どちらも正解ではあるのですが

古の人々は

 

香材を合わせることで

自身の心情を表現する

心写しの薫物としたり

花の香りを写す

香り写しの薫物などとして

香を合わせました。

 

 

 

 

心情も花の香りも

その人それぞれの感じ方

表現の仕方

一つとして同じものは

ないのです。

 

「をそさくら」は

鎌倉から室町の薫物ですが

平安朝香道では

令和に生きる

私たちの薫物を目指し

古書を頼りに

創り、聞き、感じて

心豊かに日々を過ごすことを

目指しております。

 

 

 

 

冬の日も雨の日も

桜の香りを聞きたい時

いつでも香を薫いて

風に乗り漂う桜の香りを

再体験出来るのです。

 

いつか平安朝香道で

「桜の香り」の

薫物合わせが出来ることを願っております

桜桜前線異常あり 

  遅咲きの桜を観に

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

2023年の桜前線

異常な早さで

北方に移動しています。

 

津軽海峡を渡ったのですね桜

 

3月15日の東京で開花から

約1カ月

北海道では14日

函館の五稜郭公園で開花(ソメイヨシノ)

を観測

札幌では15日に開花したとのこと。

 

例年4月下旬から5月とのことですが

今年は2週間ほど開花が早いのです。

 

一般的なソメイヨシノの標本木だけでなく

沖縄では寒緋桜

北海道では蝦夷山桜も

標本木となります。

 

統計開始以来

もっとも早い開花なのだとか。

 

 

先週の後半

東京のソメイヨシノは

すっかり散ってしまい

 

とても会いたかった

香りの強い匂い桜を求めて

神田駿河台へ行ってまいりました。

 

 

先ずこの地域を護る

太田姫稲荷神社へ参拝。

お茶の水駅から直ぐの場所です。

 

 

 

 

 

太田姫稲荷神社は

病気平癒、学業成就、商売繁盛などの

御利益があるそうです。

 

 

 

 

 

10分ほどの間にも

神社に次々と参拝者が訪れておりました。

 

 

 

 

見まわせば

お茶の水周辺には

大病院がいくつもあり

それに伴うように薬局も・・・

 

 

 

 

 

大学の数も多いことびっくり

 

 

 

 

 

ビジネス街でもあり学生街でもあり

様々な顔があるようです。

 

 

この駿河台に

匂い桜の

「駿河台匂」の並木があるのです。

 

例年なら4月下旬が満開ですが

今年は早まっているようですので

中旬を狙ってまいりました。

 

 

 

 

JRお茶の水駅から歩いて

道灌通りに入ると

見えました桜

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながら満開を過ぎ

散り始めていました。

 

 

 

 

この通りには飲食店が多く

お昼時の

カレーの香り

お肉を焼く香ばしい香り

様々な香りが交じり合い

桜の香りにはほど遠い

強烈な匂いで満たされていたのです。

 

 

 

 

これでは桜の香りなど

感じることは難しいでしょう。

 

匂い桜の中でも

特に香りの強い桜なのですが

お昼時の匂いに消されて

感じることができません。

 

 

 

 

休日を狙った方がよかったのでしょうか?

ビジネスマンや学生がお休みなら

飲食店もお休みが多いかもしれません。

 

 

 

 

桜の香りが降るように

香って来るはずなのですが・・・

 

 

でもでも

奇跡的だったかもしれません

 

道灌通りを風が吹き抜けて行くとき

2度桜の香りを感じることができました。

風上にいたら感じることが

出来なかったはず拍手

 

オオシマザクラの香りとは

かなり違って

桜餅の香りではなく

どこからともなく香る

フレグランスを思わせました。

 

お花の優しい香り

薔薇?

はっきりとした香りです。

優しく美しさのある香り?

 

成熟した大人の女性ではなく

少女から大人へと変身途中の

少し幼さを感じる香りでした。

 

私にはとても素敵な香りだと・・・

 

これが匂い桜の「駿河台匂」

と命名された桜の香りキラキラ

 

もう少し早く訪れていたなら

飲食街の香りにかき消されず

存分に堪能できたのでは?

 

来年は植物園へ出向くことにいたしましょう。

 

香りの桜を並木にしたのですから

香りを感じる空間となってほしいものです。

飲食店街なのですから

香りの管理は難しいことと思いますが・・・。

 

4月の

平安朝香道のお稽古の課題

「をそさくら」は

もしかして

カレーの香りに似ていたり

焼き鳥の香りに似てたり

魔法を掛けられているかもしれません宝石赤

 

「埋み」後の熟成が今から愉しみです。

      「埋み」とは薫物を熟成させることで

      5日から10日必要です

桜桜吹雪の中

   相模国分寺跡で奈良気分

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

一昨日、昨日と嵐のように

風が吹き荒れていました。

昨日は、北海道では

黄砂が飛来して

視界が悪くなったそうです。

 

 

まだ4月の初旬

ところが

日中の陽射しの強いこと晴れ

 

朝晩は肌寒く

我が家のリビングでは

未だに暖房が必要なのです。

 

半分冬で半分夏

この先、突然

真夏がやって来るかもしれませんカキ氷

 

 

 

今回は

先日の海老名行きの続きです。

 

 

17、8年前には

海老名に年2、3回は

足を運びました。

 

女性ならどなたもご存じの

ストッキングと言えば

「アツギ」

の本社があるからでした。

年2回の展示会に出向いていました。

 

その時に比べたら

街の様子が激変ですびっくり

 

郊外の最寄り駅は

どこも同じような構造なのでしょう。

大型のショッピングセンターが並び

多くの人が行き交って

大都会に変身。

 

 

 

 

 

国分寺近くまで歩くと

樹木の幹が空洞化した

大ケヤキが目に入って

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて舟繋ぎ用に打った杭が発芽して

大きく成長したのだそうです。

と言うことは

この辺りはかつて海だったのでしょう。

 

 

 

 

 

駅から歩いてほど近く

大ケヤキから直ぐの場所に

古の国分寺から移転した

現在の国分寺がありました。

 

 

 

国分寺と国文尼寺は

聖武天皇の勅願で国ごとに建立され

僧尼の監督に当たりました。

 

奈良の東大寺が総国分寺となります。

 

 

 

 

 

元々の国分寺は少し離れた場所に

国分寺跡として遺構が残っています。

火災により消失し

この場所に移転したのが

室町時代と言われています。

 

 

階段の向こうに桜の木が見えます

まだ咲いています桜

 

 

 

 

 

 

﨔の緑を通して

青空がとっても清々しかったキラキラ

 

 

 

 

 

これから日ごとに緑を増していくのでしょう

 

 

 

 

 

人の姿の見えない境内は

微かな風の音と鳥のさえずり

時が止まっているようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

散らずに耐えている

ほんのり紅差す桜と

一重の山吹の鮮やかな黄色が

絶妙なコントラストで

目に飛び込んできました。

 

 

日頃は味わえない

空間です。

 

 

 

 

 

この梵鐘は

重要文化財に指定されていて

鎌倉の円覚寺の国宝の鐘を鋳造した

物部国光(もののべのくにみつ)が

鋳造したのだそうです。

 

 

住宅が建ち

奈良時代に国分寺があったとは

とても思えませんでした。

 

少し歩くと

最初に国分寺があった場所に到着

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発掘された礎石を残すのみとなっています。

 

 

 

塔跡

 

 

 

 

 

 

十個の礎石は当時の石だそうです。

 

海老名駅に建つ復元された塔

 

奈良時代にはこのような

七重塔が建っていたのです

 

 

 

 

 

 

法隆寺に似た建物配置を取っています。

 

 

現在は海老名市民の

憩いの場所です。

 

 

とても広大な敷地で

奈良の遺跡には及びませんが

奈良の藤原宮跡や飛鳥板蓋宮跡にいるような

優しく懐かしい感覚がしました。

 

 

行ってみたいと思っていた

相模の国分寺跡が

私には広大な場所でした。

訪れてみないとわからないものですね~

 

 

ここから北へ五百メートルの場所に

国分尼寺があるそうです。

今回は時間がなく、ここまでにしました。

 

又の日に訪れてみたいと思います。

 

散りゆく桜を惜しみ

古の奈良を感じる一日でした。