横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -18ページ目
香りを感じるこの幸せ~
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
春が訪れた
と思っていたら
真冬に逆戻りしたり
寒暖の差が激しい日々です。
花粉情報も今やあたりまえ
鼻づまりで
憂鬱な方も多いのでは?
苦しいだけでなく
匂いがわからないのは
辛いですよね。
匂いを感じなくなる原因は
風邪を引いて鼻がつまる
これは気道の嗅覚障害
鼻の奥にある嗅粘膜から
脳へと伝わる伝達システムがウイルスや薬などで
障害を受けて匂いを感じなくなる
これは嗅覚性神経障害
脳の何らかの障害で
匂いが伝達されなくなる
中枢の嗅覚障害
この3つなのです。
昨年
家族がコロナ患者になり
全く匂いが感じ取れなくなりました。
何を口にしても
食べているものがわからない
何を食べても美味しくない
そのような症状が長く続きました。
「美味しいでしょ?」
そう問いかけても
「味がわからない」
そのような答えでした。
嗅覚がないと
味も判別しにくくなるのです。
もっと重要なことは
危険を察知できなくなることです。
煙の匂いが
香ばしい香りなのか?
焦げた匂いなのか?
食物が腐っていたとしたら
腐敗臭に気付かない。
時には命の危険に
晒されかねません。
香りを感じるか否かは
とても重要なことなのです。
幸い家族の嗅覚は
しばらくして戻りました。

私は毎日和室に入るたびに
薫物を薫いて暮らしております。
過去の薫物は熟成されて
それはそれは
素晴らしい香りに変身しております。
今日も健康で香りが聞けて
しあわせ~~
と感じながら
薫物を薫いて
ウットリ
しております。
香りが聞ける間は
大丈夫。
余計な
一言申し上げます。
認知症の初期段階は
匂いの有無で
判別できることそうです。

皆様も薫物でなくとも
一日一回
コーヒーや紅茶
緑茶や中国茶など
召し上がる時には
香りを存分に確かめて
召し上がってみて下さい。
認知症にならない
と言うことではなく
嗅覚が最初にダメージを受けることから
早く認知症に気付けるからなのです。
ニャンニャンニャン猫が眠る時
今日はネコの日にゃん
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今日は2が3つ並ぶことから
2ニャン2ニャン2ニャンで
「猫の日」
犬好きの方は
11月までお預け
ですね。
因みに1が3つ並んで
1(one)1(one)1(one)
なのだそうです。

猫が幸せそうに眠っている姿は
観ていてこちらも
幸せ~
な気分になります。
世の中が平和だと
猫はぐっすり眠っているのです。
チビ軍団がやって来ると
パッと飛び起きて
見つからないどこかへ
隠れてしまいます。
家の中の平和が壊されてしまう
そうなることを察知して
隠れてしまうのです
日光東照宮の猫の彫刻も
眠り猫ですね~
眠ったふりをして
いざ何か起きたら
飛び起きられるように
眠ったふりをして
徳川家康を守っている。
長い間そのような解釈だったようです。
でも今では
世の中が平和だから
眠っている。
私もそう思います。
世界中の猫が
安心して眠れる日が
早く来ますように

もう一つ
わが家の猫が飛び起きる時は
平和が乱された時
そして
香料を出した時
ナノデス。
春ですね~ でも2月なのですが・・・
明日は令和六年の雨水
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
もう一度雪が降るのでは
そう思っておりましたが
どうやら春の萌しですね。

明日は
零和六年の暦では「雨水」
雪が融けて草木が芽吹く頃となるのです。
この様子だと暦通りとなります。
花の色は
雪に混じりて見えずとも
香をだににほへ
人の知るべく
小野篁(おののたかむら)
この和歌は古今集の中で
冬歌に分類されますが
平安時代になり最初に
梅の香りを詠んだ和歌とされております。
梅もそろそろ見頃を過ぎるのでは?
もう一度寒くなるようですが
一雨降るごとに春が近くなることでしょう。
春の陽射しが
柔らかな陽射しであることを望みます。
一挙に夏にならないことを願っております。

因みに小野篁の墓は
京の紫式部の墓所に
紫式部を見守るように建っております。

その訳はこちらからどうぞ

紫式部の墓所①

紫式部の墓所②
和の香り二月のお稽古は
「源氏合わせ」で「関屋」です
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
昨日は立春でした。
立春とは名ばかり
天気予報では、関東は雪の予想
東京は大雪になるとか。
横浜も積もるのでしょうか?
とても冷え込んでおります。

2014年2月8日 10年前の大雪の日
2月は平安朝香道では
「源氏合わせ」の月となります。
「源氏合わせ」とは
どのようなものでしょう?
平安朝香道では、毎年3回
「源氏合わせ」の名称で
「薫物合わせ」を行っております。
「薫物合わせ」とは
「物合わせ」の一つです。
「物合わせ」は
平安時代に貴族の間で
日常的に行われた遊びです。
左右に別れ、判者(審判)を置いて
物の優劣を決める遊びの一つです。
「物合わせ」には
「絵合わせ」「草合わせ」「歌合わせ」
など多くの合わせ物がございます。
「薫物合わせ」は
出席者が予め創作しておいた香を持ち寄って
判者(判定者)がその香の優劣を決めるもの。
その「薫物合わせ」になぞらえて
「源氏物語」の
一帖から五十四帖の帖ごとに
各人が創作した香を年3回披露し
お互いに聞き比べる遊びです。

早いもので今回は
「関屋」となりました。
非常に短い帖です。
どのように薫物として創られるのか?
長い帖よりも短い方が
難しいかもしれません。
私も頭を悩ませております。
通常のお稽古とは違い
お一人お一人が創られた薫物。
その方の個性が反映され
改めて感性を刺激され
私もお稽古を愉しみにしております。
お稽古場(教室)は
慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から
徒歩約3分のところにあり
入門、体験、見学など
その他ご質問などもこちらよりどうぞ。
お申し込みの際は場所をご案内いたします。
※こちらからどうぞ。

お問い合わせ
その凜とした佇まいと香りは?
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
毎日寒いようでも
例年より暖かなのだとか。
梅も早く咲き
早咲きの桜も早いそうです。
先週お稽古の前に
打ち合わせに
海老名まで行って参りました。
海老名は
ショッピングセンターがたくさんあり
毎日の生活には事欠かず、とても便利そう。
かと思うと
広い広い国分寺跡が
住宅の中に拡がって
心休まる素敵な場所もあるのです。

以前訪れた折には
犬のお散歩の方や子供たちが走り回ったして
とても賑やかでした。

この日は、とっても寒い日で
見かけたのは2、3人。
遠くの空は灰色に曇り
雲が低く漂っておりました。
もしかすると夕方から雪でも
そう思わせるような日でした。
反対側は青空が拡がって

白梅が遠くに見え
来週あたりは満開かしら?
そう思わせました。
青空も見えておりましたが
吹く風の冷たさに
思わず
寒~~い
と叫んでしまいました。

視線を遮るもののない
見渡す限りの広~い空間
とても気持ちの良いものです。

風に乗って香りが・・・

まだ花開いたばかりで
2、3分咲き。
仄かな甘さと
吹く風の冷たさで増幅された
ヒャッとするような涼しさ
その佇まいは
奈良時代中期に聖武天皇の后として
多くの功績を残された光明皇后の
凛とした姿を思わせました。
この国分寺跡は
光明皇后の夫である
聖武天皇が出された詔により
相模に建立された国分寺が
建っていた場所なのです。
今月薫いた「梅花」2種
その一つの「梅花」は作り手不明です。
高価な香材を用いた
高貴な香りの「梅花」は
素晴らしい薫物ですが
私が描いた「梅花」は
白い梅の花の香りでした。
その甘く清々しい香りは
国分寺跡に咲く白梅の香りに似て
凛とした中にも
多くの優しさを閉じ込めた
心休まる香りなのです。
国分寺跡と言う繋がりで
光明皇后が思われたのでした。
この後
早々に引き上げ
暖かい場所に逃げ込んでしまいました。
次の日薫いた「梅花」は
広大な敷地に咲く
白梅の香りを思わせるものでした。

