横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -19ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

ピンクハート香りは心のご馳走

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

今年も師走となりました

慌ただしく過ぎる1カ月となります。

 

 

 

 

先日の薫物の催し以来

私的にも多忙となっております。

皆様も日々お忙しくなることでしょう。

 

 

月半ばまでには家中のお片づけをして

新年を迎えたい

そう思うだけで気持ちが先走って

余裕が無くなってしまいます。

 

 

そのような時には和室に籠もって

お気に入りの薫物を聞くのです。

 

 

どの薫物を聞くか迷うのも

また楽しいものです。

 

香りを一人静かに聞くと

気持ちも落ち着き

心静かに諸々のことが考えられます。

 

 

 

 

 

心に余裕がなくなった時

美味しい物を頂くのと似ています。

美味しいものを頂くと

とても満足して笑顔になります。

 

 

好きな香りを嗅ぐと

心が満足して

美味しいものを頂いた時と同じように

心が満たされ次に進めるようになるのです。

 

 

教室の準備で忙しい時も

かたわらで薫物を薫いております。

余裕のない時も

空間に放たれた薫物の香りで

脳はリラックス。

 

薫物は心にご馳走をくれます

年末まで

何度ご馳走を頂くことになるでしょう。

 

アロマでもハーブでも香水でも

効果は同じなのではないでしょうか?

 

師走の多忙時は是非

香りをイエローハーツ

 

もみじ北鎌倉円覚寺「佛日庵」で

 秋の薫物の催し

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

今月25日の土曜日

北鎌倉の円覚寺の塔頭

仏日庵で

薫物を薫き和歌を詠う

秋の催しを行ないました。

 

 

 

 

寒くもなく暑くもなく

とても快適な陽気でした。

 

 

 

北鎌倉駅は、ホームはとても長いのですが

駅舎はとても可愛らしいのです。

 

 

 

 

 

質実剛健と呼ばれる鎌倉文化

総門を抜け三門前では

堂々としたその門に

質実剛健の言葉そのもの

を感じることができます。

 

 

三門

 

 

 

 

 

 

 

 

最盛期の紅葉ではありませんでしたが

ほどよく秋の紅葉を愉しめました。

 

 

 

 

坂を上り妙香池を通り過ぎた先に

佛日庵があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

鎌倉幕府8代執権北條時宗公

9代執権貞時公(時宗の子)

14代執権高時公(時宗の孫)をお祀りし

廟所となっております。

 

 

そのお茶室で

薫物の催しを行ないました。

 

 

秋も終りとなってしまいましたが

薫物は

賀陽親王(かやしんのう)の

「侍従」「梅花」でした。

 

加陽親王は桓武天皇の

十番目の皇子

 

「侍従」の香は、その名の通り

常にそばにあっても

邪魔にならず

無くてはならない存在。

 

「侍従」は言葉通りの薫物です。

 

儀式に使用される

貴重な「侍従」もございますが

空薫物(ルームフレグランス)として

使用すれば

ゆったりと、心鎮めてくれる

心地よい薫物となります。

 

手元で異なる香を薫いても

決して邪魔をせず

引き立ててくれる薫物と言えます。

 

「侍従」は

秋の物哀しく吹く風をイメージして

作られた薫物です。

 

 

この薫物には

「紫式部集」の最初の和歌

 

めぐり逢ひて 

  見しやそれとも

わかぬまに

 

雲がくれにし

 夜はの月かな(影)

 

 

の曲と供に薫物を聞きました。

 

 

 

 

自身の感情を言葉にして

表現することは

時代は違っても

古来よりずっと続いています。

 

言葉にしたら次は

自ずと音の高低があり

リズムにのって

手足を動かしたくもなります。

 

和歌はそのように

楽しいいこと、嬉しいこと

哀しいことや憤りなど

の感情を言葉にしたものです。

 

心からわき出る言葉を

表現するのは、一人一人が

音の高低、速さ、リズムなど

違って当然です。

 

百人一首のリズム?

歌会始のメロディー?

一人一人速さもリズムも

音の抑揚も違って良いのでは?

そう考えますが・・・

 

今回は音大出身の門下生の方に

作曲をお願いしようといたしましたが

ご多忙でしたので

AIにお願いいたしました。

 

薫物を薫く茶室に

ボーカロイドの初音ミクの声が

流れたのです。

私は和歌に相応しい楽曲

だったと思っております。

 

 

薫物には

龍笛や和琴、琵琶の音が

相応しいのでしょう。

不思議に感じられた方も

いらしたのではないでしょうか?

 

 

 

 

二つ目は

「梅花」

平安朝香道で作られた

占唐と呼ばれる

重要な香料を合わせました。

 

梅の花を詠んだ春の和歌も

数多いのですが

これから寒い冬を迎え

その後には

暖かな春がやってまいります。

 

キラキラとした春の兆しが

まぶしく感じられる

どなたも良くご存じの

「万葉集」巻八

「春の雑歌」の冒頭の歌を選びました。

 

志貴皇子の御歌です

 

 

石(いわ)ばしる 

  垂水(たるみ)の上の 

さ蕨(わらび)の

 

萌え出ずる春に

  なりにけるかも

 

 

この「梅花」の薫物を薫いた時

真っ先に志貴皇子のこの和歌が

思い浮かびました。

 

薫物の「梅花」も

梅の花が開き

辺りに麗しい香りを漂わせ

待ち望んだ春を知らせているように

感じたからなのです。

 

ボーカロイドの楽曲で

「梅花」を聞いて頂きました。

 

 

最後に皆様と集合写真を撮りました。

 

 

来年は綿密に準備し

楽しく心休まる時間を

皆様と過ごせたらと願っております。

 

 

 

 

今年から

北鎌倉円覚寺「佛日庵」に

薫物を薫く催しの場所が変わりました。

 

とても素晴らしい場所で

薫くことが出来ました。

 

皆様ご協力ありがとうございました。

 

平安朝香道の薫物は

 

平安時代、それよりもっと以前から

続いてきた薫物の文化です。

薫物が皆様の心の拠り所となることを

願っております。

長く続けられると良いですね。

 

 

 

 

 

紅葉深まる秋

  和の香り平安朝香道今月のお稽古

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

北鎌倉 (過去の映像)

 

 

寒暖の差が激しく

風邪でもないのに

クシャミをしたり

咳が出たり。

 

暖房の前で

場所取りが始まっています。

 

 

わが家の庭

今年は紅葉も見ることなく

あっけなく葉が散っています。

 

陽射しが強くて茶色味を帯びた葉っぱ

色づいてきたと思っていたら

たちまち散ってしまいました。

 

 

 

北鎌倉 (過去の映像)

 

 

 

今週の終わりには

北鎌倉の円覚寺仏日庵で

薫物を薫き和歌を詠い

門下生の方々に

楽しんで頂きます。

 

ここ何日も

準備のため

頭を悩ませております。

 

お天気に恵まれ

楽しんで頂けたら

と願っております。

 

北鎌倉の紅葉は?

 

 

 

北鎌倉 (過去の映像)

 

 

まだ見頃ではないのかもしれません。

紅葉も愉しみにしております。

どうかお天気に恵まれますようにお願い

イエローハーツ菊の花の味わいは

  菊香に通ずる?

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

やっと秋の気分が味わえる

そう思っていましたが

 

今日の暑さは

夏ですね。

 

半袖で過ごせます。

にもかかわらず

 

あちらこちらから

菊の花便りが聞かれます。

わが家の菊もやっと花数が増して

 

 

 

 

 

龍脳菊も

 

 

 

もう白い花びらが紅色に変化

 

例年でしたら

もっとゆっくりと変化して

紫に変化するのですが・・・

 

変身が速すぎます笑い泣き

そんなに急いでどこへ行く

季節も狂っているようです。

 

 

菊の季節ですから

食用菊も店頭に並んで

秋を感じさせてくれます。

 

黄色と紫の食用菊が

並んで売られておりました。

 

 

懐かしい菊のお料理を

思い出して

わが家でも菊のおひたしを一品

 

 

 

 

 

 

黄色の食用菊で作りました

 

 

とても懐かしい菊の花のお料理です。

 

祖母が山形出身でしたので

秋になると必ず

菊の花のおひたしが食卓に登りました。

 

子供の頃は

喜んでいただきませんでした。

 

少しの苦みと

独特の菊の香りが

大人のお料理

でした。

 

 

歳を重ねるほどに

口に馴染んで

今では

 

信じられないほど好きになりました。

 

菊の花の

シャキシャキとした歯触り

ほんのわずかな苦みと

秋の爽やかさを閉じ込めたような

清々しい香りが

日本の秋を感じさせてくれます。

 

 

美味しい照れ

 

 

無病息災を願い

いただきましょう。

 

 

 

今月のお稽古の

菊の薫物の「菊香  」も

優しい香りでした。

[薫物(たきもの)は今の練香のことです

薫物は春夏秋冬により命名されています

「菊花」は秋の香り]

 

 

苦味や辛味を感じると思いきや

お稽古の方たちも

苦味は感じられなかった

とのことです。

 

 

秋風を感じさせる

清々しく心洗われるような

秋の薫物「菊香」

 

 

創り手によりその香りは違っても

菊の花の香りになぞらえて作りたい

その思いはどなたも同じなのです。

 

秋が深まるころには

もっと心に響く香りになることでしょう。

 

 

イエローハート菊の季節は寒さが増してから。

   これからなのです。

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

日中の陽射しも少し和らぎ

朝晩はとても冷えますね。

 

 

今年の冬は暖冬?

それとも寒冬?

気象庁の予想では

暖冬だそうです。

 

冬はやはり、木枯らしが吹いて

時には雪がちらついて

「寒い寒い~」

そう言って暖かい場所で

あったか~~いお茶を頂いて

良い香りに包まれ

ホッとする

 

そのような冬が  

日本の冬照れ

そうお思いになりませんか?

 

四季のメリハリが

日本の文化を育んできた

そのように思っておりますが・・・

 

新暦の重陽(ちょうよう)の節句は

九月九日でした。

その時季、自然界では

菊の花は花開いておりません。

 

お花屋さんの店頭だけに見られます。

 

 

 

 

 

 

今年の旧暦の重陽の節句は

1週間前の

10月23日でした。

 

 

菊酒  お酒に菊の花びら浮かべて不老長寿を願って

 

 

先週

わが家ではまだ菊の花は

咲いておりませんでした。

 

 

4,5日前にやっと野紺菊が

咲き始めました。

 

極暑を耐え抜き

虫にも食べられた葉は

ボロボロですが

がんばって開き始めました。

 

 

 

 

紫の色も薄いのでは?

例年よりも小さいお花です。

 

 

 

 

 

龍脳菊もまだ蕾

 

 

 

 

 

 

薩摩野菊もまだですね。

 

 

 

 

 

可愛い葉っぱのアシズリノジギク

もまだ

 

 

元気に咲いているのが

秋明菊です。

「菊」とありますが

シュウメイギクはキク科ではなく

キンポウゲ科アネモネ属

 

葉の形が菊の葉とは異なります。

 

 

 

 

 

菊の花とは違って

アネモネのお花そっくりです

 

 

 

 

 

これから寒さが日増しにますと

本格的な菊の季節です。

 

 

10月のお稽古は

菊の花が開くより早く

菊香を薫きました。

 

この時期あちらこちらで

体調を崩す方が多く

門下生も数人がお休みとなりました。

 

再来月はもう1度

菊香のお稽古をいたしましょう。

 

 

 

 

霜が降りた菊の花は

和歌に詠われるように

平安人には

絶妙な美しさなのです。

 

霜に当たって

何度も色を変える菊

「霜枯れの菊」や「移ろう菊」

 

10月はまだ霜を見ておりません。

来月には見られるのでは?

 

 

 

 

霜が降りるたびに色を変える菊

移ろう菊の季節に「菊香」を薫く。

 

季節を先取りして

9月に薫く方が

カッコいいのか

イケてるのか

オサレ

なのか?

 

「菊香」を聞くに

相応しい

新暦9月9日は

生憎

過ぎてしまいましたが

再来月に先延ばしをして

幸い

「移ろう菊」や「霜枯れの菊」

そのような菊の花を愛でる平安人の

「菊」に相応しい陽気となるのです。

 

ややこしくなりましたが

平安人が好んだ菊を思うと

晩秋に「菊香」を薫く

この薫き方が

好ましいのではないでしょうか。

 

再来月を愉しみにしております。

 

それにしても

枯れかけた菊や藤袴を

愛でる平安人

 

喜びも悲しみも

怒りも愉しみも

滅びることを前提とした

物の哀れ

私たちのどこかに残る

日本人の美意識なのでしょう。

 

分かる様な分からぬ様な・・・

零和の時代は?

そして未来は?