横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -20ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

ピンクハート金木犀の香りで

  とっても幸せ気分

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

昼間の陽射しは夏を思わせますが

少しずつ

   少しずつ

秋の足音が高くなっています。

 

朝晩とても冷え込むようになりました。

あの夏の暑さは

何だったのでしょう?

暑さに苦しんだ夏が嘘のようです。

 

 

 

 

 

 

つい先日蕾だと思っていた金木犀

蕾の頃から

毎日その香りが愉しみでした。

 

 

朝起きて雨戸を開けると

優しく麗しい香りが

家中に飛び込んで来て

朝一番の

元気をもらいました。

 

 

 

 

 

夏のような陽射しの中

輝くオレンジ色の花は

陽射しに負けない元気色キラキラ

 

 

 

 

 

 

夕焼けの色が

飛んで来たような

夕暮れのキンモクセイ

 

薄暗くなるころには

物哀しく香っていました。

 

ほんのりオレンジに輝いていた

金木犀の花も

闇に沈むころには

優しいうっとりとする香りが

胸の奥に沈んで行きました。

 

そしてあの

懐かしい香りとなって

いつまでも心に留まるのです。

 

 

 

 

キンモクセイの花の香りは

優しさをくれます。

 

金木犀の花の香りは

気持ちを落ち着かせ

とても幸せな気分にしてくれます。

 

 

香りで人を幸せに出来る

金木犀の花の香り

出来るならば

人が幸せを感じる薫物を

作りたいものです。

 

ずっとずっと

私に与えられた課題です。

 

 

今年もキンモクセイの季節が

終ろうとしています。

 

 

 

 

 

キンモクセイの香る季節とも

お別れです

一昨日あたりから

地面がオレンジに染まってきました。

 

金木犀の香る季節も

最終章となりました。

 

ピンクハート明日は入門稽古です

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

 

 

 

とても過ごしやすくなりました。

朝晩は肌寒く、風邪を引きそうです。

 

 

明日は見学に来られた方々が

入門なさいますので

入門稽古を行ないます。

 

調度(道具)の一つ一つの説明

香の合わせ方など

今月のお稽古で薫く薫物を作ります。

 

 

 

 

忙しさに追われ

じっくり落ち着いて合わせる日が

少なくなっております。

 

私も初心にかえって

一つ一つの香を合わせなければ

と思っております。

 

皆様の出来上がりは

どのようになるでしょう?

愉しみです。

 

 

今夜も冷えますので

暖かくしてお休みください。

 

風邪など召しませぬように!

 

ピンクハート北鎌倉へ行って参りました

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

月曜日に北鎌倉へ行って参りました。

いつもはかなりの人数が

下車するのですが・・・

 

北鎌倉の可愛らしい駅舎の外は

かなりの雨

細かく横殴りに降る雨に

山門の先の木々は霞み

雨に打たれ紅葉し始めた葉が

鮮やかに目に飛び込んできました。

それでも、とても寂しい 光景でした。

 

駅から総門まで十数歩なのですが

たちまち

コートやバッグは濡れてしまいました。

 

 

 

 

 

今年の夏はお施餓鬼にも参加できず

お墓参りもしておりませんでした。

 

前日の雨の予報に

 

「出かける人も少なくて、混まなくて良いかも」

 

そう思って出かけたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だ~~れもいません

こんな北鎌倉も良いかも

 

弘安5年(1282)、ときの執権北条時宗が中国・宋より招いた無学祖元禅師により、円覚寺は開山されました。開基である時宗公は18歳で執権職につき、無学祖元禅師を師として深く禅宗に帰依されていました。国家の鎮護、禅を弘めたいという願い、そして蒙古襲来による殉死者を、敵味方の区別なく平等に弔うため、円覚寺の建立を発願されました。(円覚寺ホームページより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎌倉幕府8代執権の北條時宗公

時宗の子で9代執権貞時公

孫の鎌倉幕府14代執権高時公の

廟所のある仏日庵へ

 

 

仏日庵は円覚寺の塔頭の一つです

 

 

 

蓮の花も既に終わり

蓮の葉の枯れ始めでした。

 

 

 

 

境内にムラサキシキブが・・・

 

 

 

 

ムラサキシキブの実が

雨に濡れてツヤツヤと輝いています

 

6月に咲くピンクのお花は香りが良いそうです。

 

 

 

 

 

白花のシュウメイギクが見事です

 

わが家の秋明菊は暑さにやられたのか

とても小さいのです

 

 

 

 

この日、ご住職はお留守で

副住職にお目にかかり

来月平安朝香道が行なう

香筵(香席)のお許しを頂きました。

 

 

香筵(こうえん)と申しましても

堅苦しいわけではございません。

 

門下生と和歌を朗誦し

薫物を聞く催しです。

 

以前は三渓園で

「源氏合わせ」が行なわれておりました。

駅から距離がある場所でしたので

考えあぐねた結果

仏日庵様と私共のご縁がございましたので

今年から北鎌倉で行なうことといたしました。

 

 

毎年8月、お寺では

施餓鬼会(せがきえ)が行われます。

 

施餓鬼会が盂蘭盆会(うらぼんえ)

と共に催されるのです。

 

今年は伺えませんでしたので

帰りにお墓参りをいたしました。

 

雨が止まず

お線香をお供えすることは

出来ませんでした。

 

 

雨の北鎌倉も風情があって

とても良い雨の休日となりました。

 

雪の日もステキだろうな~と

思いは冬の日へ飛んでしまいました。

 

 

星香りの力

  天空の彼方  届け愛猫にキラキラ

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

冷たい雨が降って

今日も冷えます

すっかり秋

 

冬の到来を思わせる寒さ。

 

先週は

暑い日もあり、また夏の続き?

そう思っていたら、

蝉の声も途絶え

秋風に乗って聴こえる虫の音も

すだくことなく

ひっそりと

物哀しく聴こえていました。

 

 

そんな日には

どうしても思い出してしまうのです。

 

思い出そうとしなくても

14年前の秋の初めに逝ってしまった

ロシアンブルーの愛猫を・・・

 

 

 

 

 

 

2代目もロシアンブルーですが

3日で14歳になりました。

 

 

 

 

 

犬種もそうですが

猫種にもその時代のブームがあり

以前は、ロシアンブルーを

雑誌やテレビで良く見かけました。

 

今、残っているのは

シーバのコマーシャル

 

と思っていたのですが

よ~~く見ると

ロシアンブルーではありません。

 

眼がブルーハートブルー

ロシアンブルーは

眼がグリーンハートグリーン

 

体系は丸くてふっくら

ロシアンブルーは

ほっそりとして長い

 

いつの間に入れ代わったのでしょう?

ロシアンブルーではなく

ブリティッシュショートヘアー

でした。

 

どこかのお国のせいで

嫌われたのかしら?

そのようなことはないと思いますが

ちょっと残念。

 

わが家の愛猫に

良く似ていましたので

その時には

画面に集中しました。

 

飼い主にスリスリが

とっても可愛くてラブラブ

 

愛猫を思い出していました。

 

今は

写真立ての中でジッと座っています。

妹ニャン子と一緒です。

 

 

 

 

 

とっても香りが好きなニャン子でした。

お花の香りにトワレ

2代目と違って

お線香のアレルギーもなく

お花や香りの付いた髪に

スリスリしていました。

 

痛い思いをして

お星さまになってしまったので

優しく心休まる香りを供養にと

今年は電子香炉で

「侍従」を薫きました。

 

 

時空を超えて、侍従の香り

スリスリしてるでしょうか?

 

虹の橋のたもとで

妹ニャン子と一緒に

私と逢える日まで

2匹で走り回っていることでしょう。

 

 

私が平安朝香道を

先代より受け継げたのは

この猫たちのお蔭かもしれません。

 

二十年余りの間には

途中体調を崩したり

お稽古に通えないことも

数多くあったのです。

 

でも薫物作りをしている間は

無心で集中することが出来ました。

 

出来上がった

その香りを聞く時には

哀しいことや煩わしいことを忘れ

とっても幸せな気持ちになれました。

 

香は天空と繋がる携帯電話

ずっとずっとそう思っております。

 

私が香道を続けられたのは

猫たちのお蔭なのかもしれません。

 

皆様それぞれに香りの果たす役目が

ございます。

 

ひとりで聞く香は

リラックスと共に

明日へ進む力を与えてくれます。

ひとりで存分に香りを堪能できます。

 

多くの方と聞く香は

共に聞く愉しさと幸せな気分を共有し

前向きに先へ進む力をもたらします。

 

アロマでもお線香でも薫物でも

香りは

人々にとても幸せな気持ちを

もたらしてくれるのです。

  ピンクハート香を薫くと

  とても穏やかな気持ちになります

  「侍従」

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

願っていた秋が

駆け足でやって来ました

 

日中は暑さを感じますが

一昨日あたりから吹く風に

肌寒さまで感じるようになりました。

 

そろそろ長袖が必要です。

 

 

 

 

 

 

先日のお稽古は

「侍従」(じじゅう)

 

「秋らしい優しい香りですね」

 

「秋の風に吹かれているようで、ホッとする香りです」

 

このように感じて頂きました。

 

 

 

彼岸花の炎立つ(ほむらたつ)ような

情熱的な色も、その時期を過ぎ

 

 

 

 

 

 

鮮やで萌えるような紅緋(べにひ)の色も

すっかり韓紅(からくれない)に変わり

優しさを感じるほどの柔らかな色となりました。

 

 

 

 

 

彼岸花の花色のように

人の心も優しさへ向かうと良いのですが・・・

 

 

藤袴は花の開く前

花の姿もない頃から

仄かに香り立って

その存在を知らせていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「侍従」は「六種の薫物」(むくさのたきもの)

の一つです

 

「侍従」は

「薫集類抄」(くんしゅうるいしょう)には

 

侍従 亦名拾遺補闕

(じじゅう またのなしゅういほけつ)

 

と記されています。

 

拾遺補闕(しゅういほけつ)とは

つねに天皇に近侍し

諫(いさ)めただし

遺(わす)れたるを拾い

闕(か)けたるを補う

 

ということで「拾遺補闕」は

「侍従」の唐名なのです。

 

「侍従」は日本で作られた言葉となります。

 

 

「侍従」の香りはその名のように

人にそっと寄り添い

思いを汲み取り

進むべき方向を

さりげなく指し示す。

 

現代では

そのような役目を果たす

薫物なのではないでしょうか。

 

何度も聞いているうちに

すっかり「侍従」に魅了されてしまいました。

 

「荷葉」(かよう)も大好きな薫物ですが

「侍従」も捨ててはおけません。

 

「侍従」がお稽古場に

秋を連れてきたのでした。