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横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

イエローハート 和の香り今月のお稽古は

   秋を感じる「侍従」です

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

今日も暑そうです。

 

日中は暑いですが

朝晩秋を感じるようになりました

やっと

 ニコニコウインクおねがい照れラブ

       ですね

 

 

 

 

 

今月のお稽古は

連休がございましたので

通常より一週間遅い五週目

といたしました。

 

9月30日(土)午後1時30分より

お稽古となります。

 

告知がとても遅くなってしまいました。

 

 

秋らしくなって参りましたので

 

久しぶりに「侍従」の

お稽古となります。

「侍従」とは

平安時代に薫物(練香)

として用いられた薫香の一つです。

儀式や行事の薫物であり、

秋の薫物ともされています。

一年中愉しめる薫物としても知られています。

 

 

秋風がもの淋しく吹くような

そのような薫物を

味わって頂きます。

 

 

藤袴の花の蕾が出揃い

 

 

 

 

 

萩の花が紫に色づき

時折吹く風に身を任せて揺れ

 

ススキの穂が膨らみ始め

 

吹く風に少し冷たさを感じるようになると

 

 

 

 

室内でも「侍従」の出番

 

本格的な秋まで

もう少しです。

 

その前に

一足早い秋をもみじ

お届けいたしましょう

 

 

「侍従」は儀式や行事の薫物として

重要な薫物でもあるのです。

 

 

今月は告知が遅くなってしました。

ぐずぐすしているといきなり

晩秋になってしまいます。

 

 

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から

徒歩約3分のところにあり

見学希望の方

入門をご希望の方は

こちらからお入りください

その他ご質問などもこちらよりどうぞ。

 

 

※こちらからどうぞ。

ダウン

お問い合わせ

 

 

 

グリーンハートヨモギの香りがしていたでしょうか?  

  「蓬生・よもぎふ」の庭

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

いつまで経っても真夏のまま

明後日辺りから

涼しくなるととのことですが・・・

 

 

毎年繰り返されるこの暑さ

日本の四季がなくなり

二季になるかもしれないとか

 

本当にそうなっては哀しいですね。

 

 

暑さのために?

わが家の庭は荒れ放題

暑さで木の葉がすっかり日焼けして

今にも枯れそうで心配です。

 

庭中スッポリと覆ってしまうわけにも行かず

夕方にたっぷり水撒きをいたしますので

たっぷり吸水してもらうしかありません。

 

癒されるはずの庭が

悩みの庭となっております。

 

 

暑さで除草を怠っている間に

「源氏物語」の第十五帖「蓬生」(よもぎふ)

に登場する末摘花(すえつむはな)

の邸(やしき)の庭

 

それを思わせるようになりました。

末摘花のお庭のように

広くはございません。

 

 

 

 

 

季節の違いと

生い茂る草の名に

違いはありますが

正に蓬生です。

 

 

わが家の庭の雑草は

(「雑草という植物は存在しない」 牧野富太郎。

富太郎氏がモデルの朝のNHKドラマの主人公牧野万太郎も

同じように申しておりました。富太郎氏も申していたそうです。)

 

主に

 

メヒシバ、エノコログサ

サオトメカズラ(ヘクソカズラ)

ツルマメ、など

名前を上げればまだまだ

 

 

一方「蓬生」

に登場する雑草は

蓬(よもぎ)

葎(むぐら・雑草の総称)

浅茅(あさぢ・もとはチガヤ)

などです。

 

蓬や葎、浅茅は全て

荒れ果てた庭を表現したもの

キク科のヨモギや、チガヤなどのイネ科の植物

蔓性の草はどこまでもがツルを延ばし

生い茂った荒れた庭が目の前に浮かびます。

 

 

源氏が須磨に退去する以前に

契りを結んだ故常陸宮の姫君の末摘花

何年も源氏に忘れられて

庇護を失った末摘花の邸は

ますます荒れ果てていたのです。

 

 

数年後に帰郷した源氏は

花散里を尋ねる途中で

見覚えのある木立に足を止めたのです。

 

 

松に掛かる藤の花が風に揺れ

麗しい香りを漂わせていました。

 

末摘花の邸と分かった源氏は

従者惟光に案内されて庭を歩きます。

 

月明かりの美しい晩です。

 

 

 

 

 国宝源氏物語絵巻「蓬生」複製巻子本  左が源氏、右は従者の惟光

 

 

末摘花の邸の庭を

樹木から落ちる露に

濡れないように傘を差し

蓬むぐらに降りかかった露を

惟光が鞭で払いながら

源氏を案内する場面です。

 

 

 

露にぬれた蓬を踏みしだいて歩くと

ヨモギの良い香りがしていたのでは?

 

卯月の長雨の合間ですから

春の草花が勢い良く伸びて

雨後にはより一層繁ってくるころです。

 

 

どちらの画も

アサジやムグラと表現するには

草の数も少なく

草丈も高くはありませんね。

 

 

 

「源氏物語」「蓬生」 の扇 土屋正巳作の写し

 

 

巻子本は、色が薄れておりますので

彩色されるとこのようになるかもしれません。

 

形も色もはっきりはいたしません。

 

やがてこの邸は

源氏により素晴らしい邸に再生されます。

末摘花は、源氏の君を

何年も待った甲斐がありました。

 

 

わが家の源氏は夫?

見るに見かねて

ほんの少し除草してくれました。

 

この庭は私が再生しなければショボーン

 

末摘花のお庭のように

見事に再生できると良いのですがキラキラ

 

 

ピンクハート沈香のカクテルって?

  失敗は成功の母

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

 

 

 

9月4日放送の、TBS午後9時からの

「クレイジージャーニー」は

「世界のベストバー50」に日本から選出され

世界中で人気のバーテンダー

鹿山博康氏が出演。

 

鹿山氏は

究極のカクテルの素材を探しに

世界30ヶ国以上を旅して来られました。

 

今回は、インドネシアに旅し

究極のカクテルを作るというもの。

 

現地のインドネシアに古来より伝わる

ジャムウ(漢方飲料)と呼ばれる

伝統自然療法を学び

街の市場で様々な食材を試します。

 

インドネシアで採れる沈香に興味を持ち

人工栽培された沈香農家へ。

 

沈香が人工栽培されている

クトハルジョの村へと向かいました。

 

今は自然沈香は

価格が高騰し、手に入れるのが

とても困難なのです。

殆どの沈香は人工栽培された物です。

 

沈香は

ジンチョウゲ科ジンコウ属の

アクイラリアの学名のつく樹木から

作られたものです。

その木に穴をあけ

特殊な菌を入れて作られます。

 

 

その農家では秘密の液体を流し込んで

人工栽培をしていました。

(秘密ではないような具体的な説明が・・・)

 

この沈香農家では人工栽培された沈香が

100本以上植えてあるそうです。

その中の1本を買い取り

切った木を削り

中の茶色く変化した沈香の材を取り出しました。

 

アルコールと水に一晩漬け

より濃くするために蒸留し

沈香液を作りました。

 

それに果物やハーブ

パームシュガーなどをブレンドして

カクテルの完成。

農家の方が試飲すると

美味しい拍手

とのことでした。

 

沈香液を飲み物に?

どのようなお味なのでしょう?

 

その後スタジオで

蒸留した沈香液に

農園で作ったカクテルとは違ったブレンドで

カクテルを作りました。

 

鹿山氏は

記憶と直結することで

美味しさは倍増するとのこと。

 

神社仏閣の香りと

スイカをイメージした

記憶を刺激するカクテルを作りました。

 

それぞれのカクテルを飲んで

出演の小池栄子さんは

おばあちゃん家

を感じ

松本仁志さんは

スイカ食べながら

酔っぱらったおばあちゃんと喋っている感じ

そして

設楽さんはアルコールなしで

ヒグラシを感じると話しておられました。

 

 

 

 

 

一般的な沈香は

そのままでは香りません。

熱して初めて香ってくるものです。

 

上級の沈香では

鼻を近づけると香りのするものもあります。

 

沈香の香りも様々ですが

蒸留した沈香液とは?

 

飲んだ感想からうかがい知ることは

古いお家の香りとか

博物館や図書館の香り

そのような気がします。

 

嗅覚としては

分かるような気がしますが

味覚となると・・・

 

一体どのようなお味でしょうか?

 

 

鹿山さんは雑誌の取材に

このように話されています。

 

 

カクテルってまずいものを作ったからこそ

美味しいものができるんですよ。

やっぱり、作った量と経験の長さですよね。

例えばここにレシピがあって

これが正解ですと。

でも、正解しか作らなかった人って

成長はしないんですよね。

 

 

このことは薫物作りにもいえることです。

レシピ通りに作れば

とてもよい芳香の薫物が

出来るかもしれません。

 

 

 

 

 

 

でもそれって面白くはないのです。

あれを合わせたらどうなるかしら?

これは?

 

試行錯誤して失敗を恐れず

いいえ、失敗と思ったものが

思い通りのもの

と言うこともあるのです。

 

何度も作ることは

とても時間が掛かることです。

 

作った量と経験の長さ

だとすれば

まだまだ

足元にも及びません。

 

 

カクテル作りも薫物作りも

作ることには共通点が

たくさんあるのですね~

 

 

学ぶべきこと

たくさん

たくさんありましたキラキラ

ピンクハート季節は巡り

  夏の香りから 秋の香りへ 

はいつでしょう?

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

エアコンの朝のご挨拶は

「今日も暑いですね!

 

思わず

「はい、そうですね~」

と答えそうになります。

 

毎日夏の暑さです

外出すると照り返しで

めまいがして来そうです。

 

 

暑い日は

エアコンの効いた和室に逃げ込んで

「荷葉」三昧でした。

 

 

 

 

というより

 

今年は蓮には縁がなく

薫物の香りで

その情景を愉しみました。

 

 

 

 

水晶の玉と見紛う

透き通るような水滴が

大きな蓮の葉の上を

右から左

左から右へ

   コロコロッ

     コロコロコロッ

と移動して

蓮の葉が大きく揺れると

ス~~~ッと

より低い段の蓮の葉に

こぼれ落ちて行きます。

 

次はこちらの手前の葉の露が

その次は左向こうの・・・

目まぐるしく全方向に目をやると

蓮池から

清々しい青い香りと

高貴な甘い香りが漂って

蓮池の向こう側

御簾に映る影は

紫の上?

 

お元気でいらっしゃるようです。

 

 

このような情景を思いながら

薫物の香りを愉しみました。

 

 

 

 

 

平安の姫君たちも

蓮池を眺めながら

少しの時間暑さを忘れたのでは

と想像いたしました。

 

夏ならずとも

一年中「荷葉」が愉しめる

薫物です。

 

 

「荷葉」の薫物に酔っていないで

そろそろ秋の準備を始めなければニコニコ

 

 

 

ピンクハート昨日は処暑でしたが

  今月のお稽古は夏休みとなります

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

昨日は暦の上では

 処暑(しょしょ)

暑さが収まる頃なのですが

日本列島は猛暑です。

 

まだまだ

暑さは去らないようです。

 

 

 

 

 

 

7月のお稽古は連日の猛暑

暑さを押してのお稽古でした。

 

8月も

危険な暑さは避けられそうになく

協議の結果

夏休みといたしました。

 

 

お休みとなりましたが

何度か課題とした

4種の「荷葉」の薫き比べを

ご自宅で行なって頂くこととなりました。

「荷葉」 とは 

夏の薫物

蓮(葉または花)を模した薫物

 

 

 

 

 

 

荷葉と申しましても

創り手により香りが違い

一つ一つの薫物の違いに

驚かされます。

 

 

 

 

違いがお分かりになると

平安朝香道がより愉しくなります。

 

 

古の平安人が蓮をどのように思い

蓮の香りをどのように再現しようとしたか

 

薫物の香りを聞くと

様々な映像が思い浮かび

とても身近に感じられるように

なってまいります。

 

 

 

 

 

9月のお稽古では

別の薫物でお稽古となりますが

夏の間には

夏の薫物を存分にお聞きください。

 

 

藤袴は日ごとに空に手を伸ばし

萩の花の蕾も見えるようになりました。

少しずつ少しずつ秋がやってまいります。

 

早く涼しくなりますように月見

 

 

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から

徒歩約3分のところにあり

お申し込みの際は場所をご案内します

 

※こちらからどうぞ。

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