Ready Steady Go! -25ページ目

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

ここデリーは最高気温が30度前後とはいえ、すでに雨期の真夏は終わり、どちらかと言えば凌ぎやすくなって来ているらしい。

インドの総合施設会場やレストランは驚くほど冷房が効いていて、寒くて仕方ない。

インド人のひとたちはまったく気にしていない様子で、元々冷房が苦手ではあるが、彼らとは遺伝子&細胞が全く違うのではと思ってしまう。

初日の滞在中のゲストハウスの朝食はさすがにお口に合わず、翌朝からはゲストハウスから徒歩で10分ほどにある現地のファッション人間に教えてもらったカフェ The All American Diner に毎日通い、600円ほどのベーコンエッグ&トーストとミルクティーの味に満足する。

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朝は営業していないが、カフェの向かいのガーデンテラスレストランは雰囲気が良さそう。


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中国に次ぎ、世界第2位の人口12億人の多様な民族、宗教、言語、文化の大国であるが、貧富の差もあり貧困に苦しむ人が多いと町の様子からもうかがえる。


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滞在中に感じたことは、停電も頻繁に発生しがちでインフラ面の整備や、未だ舗装されていない道路も多く、常に交通渋滞が見受けられ、人口&車両の増加に道路整備が追いついていないように感じる。


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中国やブラジルと同じく新興国の著しい経済発展の一国ではあるが、どの国にも言える格差社会の現状は、発展理由のIT産業の裏側に存在している。


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全く進まぬ道路状況だが、不思議と東京ほどイライラしない。


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ストリートで見かける屋台のインド独特の油で揚げた食べ物は、一瞬食欲をそそられるが、衛生面を考えるとやはり臆病になり、観賞のみで我慢する。


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ストリートで見かけて足を止めた光景は一瞬何をしているのか分からなかったが、左側の水を溜めたタンクで髪を洗い、右側には段ボールを敷いたベンチでブルーのシャツを着たお客さんが待っていた屋外バーバー / 床屋さんの光景に思わずシャッターをきらせてもらう。


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心理的にはおそるおそる近づき、木の陰からこっそり撮った1枚


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イギリスの支配下から1947年に独立した以降、多くのインド人が移住してイギリスに定住したインドコミュニティーの人口の多さとヒンドゥー教の建物の豪華さは、ロンドン滞在中に感じた強烈な印象のひとつでもあった。

今インドの大地を踏み、人、ひと、ヒトを見て感慨深い気持ちになり、ひとが生み出す喧噪に驚かされている。


namaste




たった3時間半の時差でそれほど影響はないかと思っていたが、慣れぬ環境のせいか昨晩の睡眠はいたって
よろしくなかった。

部屋のクーラーを入れるほどではなかったが、それでも若干蒸し暑く感じたし、早朝から人の声がうるさくて、目覚めは6時頃と体力が回復していないのが実感で、この後仕事に向かうかと思うと気が重い。

日本だと本来は日曜日に休みを取っているが、海外出張中の毎度のこと、2週間休みなしの強行軍は今回も決行される。

長旅の上にはじめてのインド環境で体調は思いのほか絶不調で、更にゲストハウスの朝食は日本円で二百円と格安だが、メニューはトーストにオムレツ、オレンジジュースに紅茶。

言葉で聞くとごくごく普通に聞こえるが、出来上がりまでやたらと時間が掛かり、オレンジジュースは近所のコンビニ?に100ccほどの紙パック入りを買いに行き、それがまったく冷えていない、紅茶のミルクはもちろん沸かしたものでないと衛生上不安だし、オムレツの出来栄えは向こうが透けて見えそうなくらいの薄さで、色は若干黄色みがかっていたがまったく味がしなかった。

ひと味ひと味、毒味をするような感じだが、出発までに時間がなく、インド入国上義務付けられていないこともあり、インドで発生しがちな肝炎、デング熱、コレラ、破傷風、狂犬病などさまざまな感染症予防接種をして来なかった後悔の念がわき起こる。

水はもちろんのこと、食べ物全てに慎重にならざるを得ず、滞在中必ず一回はおなかの調子がおかしくなると言われているここインドの食生活には想像以上に神経質になる。

そして乗り込んだタクシーの料金メーターはまるで100メートル走のストップウォッチのような早さで課金されて行っているが、これが普通なのか、故障しているかさえもはっきり分からず、ただただ異文化の環境に驚愕の時間が過ぎて行く。

もちろん言葉は通じず目的地に着くまで、そのメーターの加速スピードは外国人用に細工がされているのではないかと疑ってしまう。

到着してメーター表示を見るが、2のような、3のような、6のような、8のような、9のような、一体どの数字が正しいのか判断出来ない代物で、私の主張はもちろん120ルピーだが、ドライバーの主張は
160ルピーと日本円にすると小額だが、まあいいやとしてしまうと彼らのカモがネギをしょっている観光客になってしまうので、そこは一歩も引かず、根負けしないで主張するところは主張する。

昨晩、空港からゲストハウスまで道のりではまだ気づいていなかったが、今はインドの人口の多さを目のあたりにしている。

とにかく車はクラクションをやたらと鳴らし、車線変更も方向指示器使用などなく、サイドミラーも壊れていたり、更にもっと驚いたことは高速道路で渋滞していると入口に向かって僅かな距離ではあるが数台が逆走して行き、正常な進入車両があろうともおかまいなしで進行して行く。


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4車線ある道路の交差点でも信号機が設置されていないなど、よくこの環境で衝突事故が起こらないものだと感心してしまう。


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車、リクシャー、バイク、自転車、歩行者が道にあふれ、交通ルールは一応あるのだろうが車線の真ん中を走る車も多く、あってないようなものなのかもしれない。



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痩せた牛が道を横切り、ラクダが公道をゆうゆうと歩き、豚が測道を走り回り、野猿が昼寝をしている環境にぶったまげる。


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人の多さに圧倒される喧噪と貧困の国インド、信仰心の強いこの国の人たちから別の意味で学ぶことは多そうだ。


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cheers



10月の記憶は随分と曖昧で、気がつけば今年も残すところ2ヶ月となり、ほとんど2011春夏コレクションの展示会に明け暮れていたように思う。

行こうか行くまいか内心随分と迷ったが、インドに入国するにはビザが必要で申請に出かけた後は、覚悟して航空券とホテルの予約に邁進していた。

エアラインは、デリーへの直行便だとあのツルのマークの JALとインド国営のエアインディアの2つしかなく、評判があまりよろしくないエアインディアを選択して、高所恐怖症症候群の私は、実際に搭乗するまで正直少し憂鬱な時間を過ごしていた。

久しぶりに日本のガイドブックを購入して、気合い十分?で日本ではほとんど必要がなくなった夏服をスーツケースに詰め込み、いざ成田へと車を走らせる。

ジャスト正午のフライトを目指し成田に向かうが、10年ぶりくらいにターミナル2へ登場。

ANAに乗り馴れている私にとって全てに勝手が悪く、搭乗チェケットをもらった後も、ひとりのせいもあるだろうが雰囲気が盛り上がらないまま機内へと進む。

今年になり機材がボーイングの777の新機材に変更になったこともあり、シートなど想像以上に綺麗ではあったが、クルーのみなさま驚くほど愛想がよろしくなく、映画のプログラムもそれほど興味をそそられるものがなく、8時間半のフライトはシャンパンを飲んで、唯一見つけたミスタービーンのビデオで爆笑しながら時間をつぶす。

インドに向かうエアインディアの機内食はもちろんカレーで、、聞いてはいたがやはりスパイシーな香り?匂いで、まさにスパイシーフライト。

マスクをして、後半は酔いも手伝い、夢の中へと。

到着したインディラー・ガンディー国際空港は、3ヶ月前の7月に完成したらしく驚くほどモダンでニュー。

イミグレーションの係員はアメリカに匹敵するほど無愛想で、初入国なのにスタートから印象がよろしくない。

そして、預けていたスーツケースを受け取り、1万円をインド通貨ルピーに両替して、私の名前のボードを持っている予約していたキャブドライバーを見つけて一安心。

市内まで約15キロほどで、日が落ちたデリーの印象は街灯も暗めで正直まったく分からず、途中、インド国産のクラシックカー/ アンバサダーがエンジントラブルというおまけ付きで、先が思いやられるが、出発前から十分に覚悟と知識を持ってやって来ており、郷に入れば郷に従うで、ここインドではイライラしないで気長に行くことと決めている。


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今回の滞在場所はデリーの南に位置する一応高級住宅地にあるゲストハウスを予約していた。


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通常、市内中心部にホテルは点在するらしいが、喧噪の中トラブルは多発しているらしく、環境はすこぶる良くないそうで、知り合いのインド人がお勧めしてくれた静かな住宅地が治安的にも安全とのことです。


何とか無事にゲストハウスに到着すると、5、6人の一瞬強面に見えるインド人男性が迎えにやって来た。

海外に慣れている私でも最初はおっかなびっくり、言葉も中途半端な英語でインドなまりでヒヤリングに苦労するが、部屋のキーをもらいひとまず落ち着くが、1泊7千円ほどのシンブル部屋はお見せ出来ないくらい質素で哀愁が漂ってくる。


デリーの初夜はもちろん近所のインドレストランから始まり、機内食と合わせて2回目のカレーとなった。


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レストランのスタッフに声をかけて撮らせてもらった1枚


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簡単にいうとカレーにはじまりカレーに終わる、そんな5泊7日のデリー滞在の幕が開いた。


cheers


道が渋滞していたとはいえ、出発の2時間半前に空港に到着、カウンターで搭乗券をもらい、そのままラウンジで時間をつぶすいつもの行程。

数名の知り合いにも会い、多少退屈しのぎにはなったが、12時間ほどのナイトフライトの機内はやることがなく、眠れれば良いがそう出なければ、、、、、、、、

遅めの搭乗だったのですでにほとんどの人はシートに座っているが、プレミアエコノミーのフロントシート窓際の私のシートのお隣さんは、私が来るまでは空席だと思っていたらしく、ご様子からちょっとご不満そうな雰囲気。

そして離陸までの間、このご婦人とクルーの人たちの会話は聞いていて、さわらぬ神に祟り無し的な久しぶりに見た傲慢わがままおばさん。

何がそんなに不満なのか、クルーの人たちに何かと文句のオンパレード。

文句を言うことが専売特許の私の英国教育ストレートの物言いなんてカワイイもので、苦虫をつぶしたような表情からもこのおばさんの人柄が想像出来るが、そんなに不満ならファーストクラスに座れば良いとも思うが、あまり関わらない方が無難と判断して、ヘッドフォーンで音楽を聴く。

ドリンクサービス、食事へとサービスは続くが、このおばちゃんシート操作が一切分からないご様子で、クルーを呼ぶが忙しそうなので、親切な私?が教えてあげると、その後、クルーの人が来て私にお礼を言って行く。

私に対しては苦手?もしくは強敵?と感じたのか、一切ご不満な仕草、表情はございませんでしたが、引き続き、クルーの人たちには理由なきご不満のボルテージはうなぎ上り、更年期障害的なヒステリックのお齢はすでに随分前に通過されているとお顔のしわからお見受けするが、いったい何がそんなに不満なのか、意味不明で根拠すら見当たらない。

3、4名のクルーの人たちが入れ替わり対応しているが、狭い機内でのエコノミーシートだとほとんどのリクエストにはノーと言わざるを得ない内容らしいが、それがまた火に油を注ぐ結果で、ホトホト困ったもんである。

クルーのひとたちの様子を見ているとだんだんと笑顔も引きつり気味で、見ていて同情してしまう。

強烈なおばちゃんだが、もしかすると私の退屈しのぎには協力してくれたのかもしれません?

中途半端な睡眠の後、朝食をいただき、その後いよいよ機内は成田到着準備に入るが、化粧室に行っているおばちゃんの床に置きっぱなしの高級?バッグをクルーのひとが上の棚に入れようと気を使って触った瞬間、そのおばちゃんが戻って来て、何を勝手に人のバッグに触ってんのばかりに奪い取り、怒り爆発気味の表情は、想像していたとはいえ爆笑もんでございました。

私、隣のシートからクルーの人が触った瞬間、嫌な予感はしていたのですが、みごとに想像が的中してしまい、失礼ながら内心苦笑が止まりませんでした。

実は知り合いも1席空けた同じ列に座っていて、成田到着後強烈なおばちゃんの話をしたら、最初のパリの搭乗時点で私にらまれましたと、皆さん、このおばちゃんの怖さをすでに感じて取っていたようです。

許可なく勝手にブログに書き込んでしまいましたが、あなた ( 隣のおばちゃん ) の機内でのご様子は私も呆れるレベルで、無事に到着して良かったと胸を撫で下ろしております。

二度とお目にかかることもございませんでしょうが、この後、どうぞお気をつけてお戻り下さい。

クワバラクワバラ?



パリ滞在最終日、目覚めてからいつものように帰り仕度でバタバタとしてしまい、フロントから部屋にチェックアウト催促の電話がかかってくる。

ホテル側は最初、決して遅いとは言わない。

あなたは本日チェックアウトで間違いないでしょうか?と問いかけてくる。

10分後にと、いつものように苦し紛れの慣れた言い訳をして急ぐ。

5泊のショートステイだったが、スーツケースには5パターンのコーディネイトを詰め込んでいるから帰り仕度も苦労する。

東京にいる時の方がラフで気張ってない気もするし、身軽な出で立ちで旅した方が楽なことも知っていて、出発前に機内持ち込み可能なスーツケースサイズにするかどうか迷いはするが、ファッション人間としてのプライドが大きな重い方を選択してしまう。

ひとに言わせれば、誰もあんたなんか見てないわよ。と、陰の苦労を無視した言葉を投げかけてくるが、見てくれを意識しているということはまだまだ現役として通用している証拠なのです。

チェックアウト後、荷物を預けて、まずはバスティーユ近くの昨晩のレストラン Chez Paulと同じストリート rue de CharonneにあるSessun まで商品の交換に行く。

その後、地下鉄に乗り、シャトレ近くの rue de Rivoliで展示されているフランス人若手アーティストたちの作品を見に移動する。


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おそらく、まったく無名のアーティストのタマゴたち


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当然、名前もお金もないところからのスタートの雰囲気


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一度6階まで階段で上り、各フロアの作品を見て行く。


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平日だとほとんど人はやって来ていない気がするが、、、、、、


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おそらく日本人は、誰も足を踏み入れていない空間なような気がする。


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帰国前の時間をショッピングよりこちらを優先はしたが、、、、、


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ローカル色に触れられて、ある意味ハッピーではあるが、残念ながら何かを感じさせてくれるレベルではないのかもしれない。


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将来、ここから夢開き開花するかは誰にもわからないが、、、、、、


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もちろんどの世界も厳しいが、やはり決してあきらめない、never give up の精神が大事な気がする。


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小雨の降る中、会場を後にしてホテルに戻り、予約していたタクシーを待つ。

最近、パリ市内からシャルル・ド・ゴール空港までやたらと渋滞していて時間が掛かるから、成田には搭乗時間の1時間前到着が当たり前の私にとって、全く考えられない搭乗時間の3時間45分前にピックアップを予約している自分自身に驚く始末。

ドライバーが迎えに来て、ホテルのフロントのスタッフにセイ・グッバイ、これにておそらく今年最後のパリ滞在もほぼ終了となり、お別れの鐘が鳴ったようなしんみりとした気分にさせられた。

merci



  
最近のパリ滞在中の行動範囲は極めて狭く、ホテルと展示会場 ( 朝から夜まで缶詰状態 ) の往復にプラスして晩ご飯を食べに出かけるくらい。

私の感性に刺激を与えてくれるストリートファッションやアートにゆっくり触れるなんて随分とご無沙汰、ショッピングなんてはもってのほか、時間的にも不可能で、色んな国に行けていいですねと、ひとにはうらやましがられるが、実はお気軽な観光旅行でないがゆえの苦労が絶えないのがホンネ?

時間的にパリの街のほどよい写真がなかなか撮れないので、仕方なくシャッターを切ったTranoi展/ Bourse の会場に隣接している地下鉄の駅名サイン


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どの駅で撮ったかは忘れてしまったが、おそらくディナーの後、ほろ酔い加減でシャッターを切ったと思われるピンぼけ気味の1枚


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ストリート写真はあきらめ、仕方なくホテルの廊下に飾られていたモノクロの50年代、60年代かと思わせる街の雰囲気の写真にスイッチ


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これまでにもご紹介してきたヌーヴェル・ヴァーグのゴダールなど、フランス映画の舞台となりそうな古き善き時代を感じさせる1枚


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動きたくても動けない、自由が利かない環境でたまったフラストレーションのはけ口になったかもしれない内容でしたが、4日目の本日通常より1時間早く無事に展示会は終了、フランスチームのあと片付けを少し手伝って完了。

翌日の帰国便ナイトフライトまで、残りの滞在時間はジャスト24時間。

翌朝目が覚めてから何をするか、もちろん仕事もあるが、このつづきは後ほど。

merci


せっかくの円高だというのにパリ滞在中も人並み気分で買い物する気持ちは皆無、その理由は単純に物欲がなくなったのか。

客であふれかえっている、かの有名な?コレットに行っても、私の感性をくすぐってくれる、そそられるほどのアイテムには昔も今も残念ながら出逢ったことがない。、

もしかすると物欲が体から消えてしまったかのようだが、長い歳月の中では、こういった気持ちが乗らない時もある。

そんなわけで今回は食欲優先コースを選択、パリ市内のビストロでロマンチックな夜を外テーブルに腰掛け堪能する。


フランスのミネラルウォーター ABATILLES / アバティーユのボトルだけでも十分にオシャレ


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フランス人のソニアが選んだメインコースは、ローストダックでボリューム満点


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肉も食べたい魚も食べたいイヤシさ100点満点の私は、必ずシェアする確約を取りつけ、安心して選んだポルトガル料理のようなイワシのグリルは、シンプルだが香ばしいテイスト


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おまけでこちらは、前回別のレストランでいただいたダック


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ホテルや高級レストランのレベルではないが、ビストロレベルでも十分に美食の国の味に満足した。

パリの夜は長く、ゆっくりと時間が過ぎて行く。

セカセカしがちな東京生活からつかの間のエスケープ、気のせいかもしれないが、空気感が違う空間と聞こえてくるフランス語が更に食事を美味しく感じさせてくれる。

何気ないことだが、海外に来られて仕事が続けられる喜びをちょっぴり感じる瞬間でもある。


merci





今回もパリ滞在は5泊のみと、ここ最近は以前のように2、3週間でヨーロッパを数カ国移動することがめっきり減ってしまった。

そのおかげでローカルな空気感との接触も激減、行動範囲も自ずと狭くなり、長旅で訪れている割には、一般的なありがちな行動に近く刺激が恋しい。

更に3、4日間の会期中は展示会場に缶詰状態となり、風の如く時間が過ぎて行き、街を歩くこともめっきり減ってしまい、感性を刺激する街の匂いすら感じられないままで欲求不満気味かもしれない。

正直、仕事後は疲労困憊気味だが、唯一、海外のファッション人間との交流は気分転換とローカルな情報入手には必要不可欠。

展示会終了後、急いでホテルに戻り、クイックシャワーでリフレッシュして、1泊後で時差ボケが残る体調だが小雨が降る中、誘われたビストロレストランに向かう。

今晩のパートナーはイギリスの Inisdeoutのジェームスとカリーンのふたりで、前回も誘われレストランに向かったが、残念ながらクローズドしていて、今回、 再挑戦となる。

彼らのテースト的にはもちろん三ツ星らしく、愉しみではある。

が、追い越してしまってご披露をすっかり忘れてしまっていた9月にお召し上がりになったフレンチ。

寄り道というか、1ヶ月前に逆戻りするのも悪くはないかなと、まずは前回9月初旬のパリ滞在中にGlen Princeのマークおすすめのレストランで雑談に興じる。


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前菜は、鴨肉のカルパッチョにいちじくの組み合わせ。


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オーダーしたメイン料理は、つい食欲優先となってしまった失態からうっかり写真を撮るのを忘れてしまうが、その代わりといっては何だが、デザートは定番のクレンブルレ

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と、おそらくチョコレートケーキとアイスクリーム


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感覚とファッションの価値観が近い仲間たちだと3時間があっという間に過ぎて行き、気がつけばワインボトルが4本空いていた。

雰囲気と美味しいものに舌鼓して、翌日も仕事だというのに調子に乗ってかなり酔っぱらってしまったが、ホテルまでの帰り道、乗車する路面電車のプラットホームの夜景を最後に、長かった1日が終わろうとしている。


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どうにかたどり着いたホテルのロビーに飾られたオブジェとライティングを目に焼き付け、独り寝のベッドに直行です。


Ready Steady Go!

merci



パリ滞在中にロンドンの知人よりこの訃報を聞き、良き80`s ロンドンファッションの象徴的存在だった個性的なデザイナーが、またひとり旅立っていったと感慨にひたる。

RSGO! で長年取り扱っている John Moore Shoes の ジョン・ムーアとジュエリーデザイナーの ジュディ・ブレイム、そしてファッションのクリストファー・ネメスの3人が、イーストロンドンの外れに House of Beauty & Colture/ ハウス・オブ・ビューティー & カルチャーという 24時間オープン ( あくまでも建前上 )していたショップが存在していた。


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飛び抜けた個性を持った彼らの創り出すファッションは、すぐにロンドンの若者の支持を受け、ストリートカルチャ-の新たなファッションとして強烈な印象をもたらした。


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1980年代、確かにロンドンにアバンギャルドなファッションが誕生し続けたのも、政治に対する不満が蓄積してFUCK YOU!/フラストレーションのはけ口として若者のエネルギーが見事なくらいファッション&音楽シーンで開花して、新しいムーブメントやスタイルを訴えて、世界中から注目され、影響を与え続けて来た歴史が存在する。


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悲しいかな、ネメスが先月9月22日、ジュディ・ブレイムに手を握られながら肺癌により静かに息を引き取ったと、、、、、、、


彼の遺作となった鉛筆によるハンド


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ネメスの個性あるデザインは、金儲け主義の道具になったかのような、どこにでも存在する似たり寄ったりの同質化したファッションが横行している昨今に警告しているような気がする。


存在の消滅は哀しい出来事ではあるが、彼のファッションデザイナーとしての歴史は、本物のファッション人間の胸に熱く刻み込まれていくはずである。

般若心経 合掌




筆が全く進まぬ、10月初登場となる本日のお題は、、、、、、

9月30日からパリコレの日程にあわせて、パリ市内数カ所で合同展示会が開催されるために、再度パリに向かう。

いつものようにANA205便パリ行きにはファッション関係者も大勢搭乗しており、落ち着かない機内で約12時間ほどを過ごす。

以前に比べて、ANA SKY CHANNELのプログラムが私の好みからほど遠くなり、一時期充実していた内容が映画はハリウッド中心となり、音楽番組も含めて楽しめなくなり寂しい限りで、余計に到着までの時間が退屈で仕方ない。

そしてやっとパリ到着後、タクシーに乗りホテルに向かうが、夕方5時を過ぎているため市内までの高速道路は大渋滞で1時間ほど掛かってしまう。

今回はこだわりより、4日間の限られた時間を有効に使うことを優先させる。

今回のホテルは珍しくプランタンまで1分ほどのオペラ近辺で、観光客も含めた日本人に出会う確率は非常に高い界隈に宿泊するのでした。

なぜならば、melissaが出展している展示会場まで徒歩でも行ける距離で他の会場にも徒歩圏内であり、チェックイン後、お風呂に浸かりリフレッシュした後、近所のスーパーに食材の買い出しに出かけたその帰り道、カフェの前を通ると9月初旬に一緒にフレンチを食べたGlen Prince のMark/ マークに偶然出会い、ビールで再会の乾杯。

そして10分ほど雑談に興じるが、目の前をやはり前回のパリ滞在中にティピカルフレンチレストランに一緒に行ったEnshallar / エンシャラーの Dren & Maryam 夫妻に偶然遭遇する。

別に今回の滞在場所を確認していた訳でもなく不思議なくらいの偶然だが、彼らの話を聞くと予約していたホテルに不都合があり、新たに今からホテルを探さないといけないらしい。

まずは自分の滞在ホテルに連れて行き、今晩の空き部屋を確認するとOKとのことで、ひとまず一安心だが、翌日土曜日の週末から日曜日、月曜日は部屋の空きがないらしい。

英語もフランス語も話せるふたりだから、きっとこれくらいの交渉は朝飯前かもしれない。

いずれにしても今晩は部屋に戻り、ロングフライトの疲れを癒す。

気温は20度前後で風が心地いい。

もうひとつ気分的には悦ばしいといっていいかもしれない偶然で、エントランスでスタイル抜群の美女たちをやたら見かけるが、あとで分かったことだが、ここはパリコレに参加するモデルさんたち御用達のホテルらしい。

目の保養?にもなり、フリーで美女観賞付きと今回の滞在、初日からもしかすると運がいいのかもしれない。

もうひとつおまけとして、展示会場で melissa ファンでも有名なGossip のBethを見かけ、ご迷惑にならない程度のアングルでシャッターを切る。



Ready Steady Go!


Ready Steady Go!


想像するにきっといろんな方が今後ブログで紹介するはずなので、そこはお任せしてファッションに関するご報告は今回も皆無。

2011春夏コレクションの傾向もわからぬまま、パリ滞在はこのあともとりあえず続きます。

merci


http://www.youtube.com/watch?v=jLVhph02UOA&feature=fvsr