RSGO! で長年取り扱っている John Moore Shoes の ジョン・ムーアとジュエリーデザイナーの ジュディ・ブレイム、そしてファッションのクリストファー・ネメスの3人が、イーストロンドンの外れに House of Beauty & Colture/ ハウス・オブ・ビューティー & カルチャーという 24時間オープン ( あくまでも建前上 )していたショップが存在していた。

飛び抜けた個性を持った彼らの創り出すファッションは、すぐにロンドンの若者の支持を受け、ストリートカルチャ-の新たなファッションとして強烈な印象をもたらした。

1980年代、確かにロンドンにアバンギャルドなファッションが誕生し続けたのも、政治に対する不満が蓄積してFUCK YOU!/フラストレーションのはけ口として若者のエネルギーが見事なくらいファッション&音楽シーンで開花して、新しいムーブメントやスタイルを訴えて、世界中から注目され、影響を与え続けて来た歴史が存在する。

悲しいかな、ネメスが先月9月22日、ジュディ・ブレイムに手を握られながら肺癌により静かに息を引き取ったと、、、、、、、
彼の遺作となった鉛筆によるハンド

ネメスの個性あるデザインは、金儲け主義の道具になったかのような、どこにでも存在する似たり寄ったりの同質化したファッションが横行している昨今に警告しているような気がする。
存在の消滅は哀しい出来事ではあるが、彼のファッションデザイナーとしての歴史は、本物のファッション人間の胸に熱く刻み込まれていくはずである。
般若心経 合掌