行こうか行くまいか内心随分と迷ったが、インドに入国するにはビザが必要で申請に出かけた後は、覚悟して航空券とホテルの予約に邁進していた。
エアラインは、デリーへの直行便だとあのツルのマークの JALとインド国営のエアインディアの2つしかなく、評判があまりよろしくないエアインディアを選択して、高所恐怖症症候群の私は、実際に搭乗するまで正直少し憂鬱な時間を過ごしていた。
久しぶりに日本のガイドブックを購入して、気合い十分?で日本ではほとんど必要がなくなった夏服をスーツケースに詰め込み、いざ成田へと車を走らせる。
ジャスト正午のフライトを目指し成田に向かうが、10年ぶりくらいにターミナル2へ登場。
ANAに乗り馴れている私にとって全てに勝手が悪く、搭乗チェケットをもらった後も、ひとりのせいもあるだろうが雰囲気が盛り上がらないまま機内へと進む。
今年になり機材がボーイングの777の新機材に変更になったこともあり、シートなど想像以上に綺麗ではあったが、クルーのみなさま驚くほど愛想がよろしくなく、映画のプログラムもそれほど興味をそそられるものがなく、8時間半のフライトはシャンパンを飲んで、唯一見つけたミスタービーンのビデオで爆笑しながら時間をつぶす。
インドに向かうエアインディアの機内食はもちろんカレーで、、聞いてはいたがやはりスパイシーな香り?匂いで、まさにスパイシーフライト。
マスクをして、後半は酔いも手伝い、夢の中へと。
到着したインディラー・ガンディー国際空港は、3ヶ月前の7月に完成したらしく驚くほどモダンでニュー。
イミグレーションの係員はアメリカに匹敵するほど無愛想で、初入国なのにスタートから印象がよろしくない。
そして、預けていたスーツケースを受け取り、1万円をインド通貨ルピーに両替して、私の名前のボードを持っている予約していたキャブドライバーを見つけて一安心。
市内まで約15キロほどで、日が落ちたデリーの印象は街灯も暗めで正直まったく分からず、途中、インド国産のクラシックカー/ アンバサダーがエンジントラブルというおまけ付きで、先が思いやられるが、出発前から十分に覚悟と知識を持ってやって来ており、郷に入れば郷に従うで、ここインドではイライラしないで気長に行くことと決めている。

今回の滞在場所はデリーの南に位置する一応高級住宅地にあるゲストハウスを予約していた。

通常、市内中心部にホテルは点在するらしいが、喧噪の中トラブルは多発しているらしく、環境はすこぶる良くないそうで、知り合いのインド人がお勧めしてくれた静かな住宅地が治安的にも安全とのことです。
何とか無事にゲストハウスに到着すると、5、6人の一瞬強面に見えるインド人男性が迎えにやって来た。
海外に慣れている私でも最初はおっかなびっくり、言葉も中途半端な英語でインドなまりでヒヤリングに苦労するが、部屋のキーをもらいひとまず落ち着くが、1泊7千円ほどのシンブル部屋はお見せ出来ないくらい質素で哀愁が漂ってくる。
デリーの初夜はもちろん近所のインドレストランから始まり、機内食と合わせて2回目のカレーとなった。


レストランのスタッフに声をかけて撮らせてもらった1枚

簡単にいうとカレーにはじまりカレーに終わる、そんな5泊7日のデリー滞在の幕が開いた。
cheers