想像で遊び創造で遊ぶ -49ページ目

風邪をひく

今朝起きると咽喉が焼け付くように痛い。

どうやら風邪をひいたみたい。

先週までの無理がたたったのだろうか。





一日ベッドにもぐり込んで本を読み、眠たくなったら寝た。



藤原新也の「鉄輪」という本を読み終わったあとに眠ると、

夢の中で自分は「鉄輪」の中の藤原新也だった。



本の中で高校生の彼は鉄輪という街に引っ越すことになるのだけど、

夢の中の僕(藤原新也)は滋賀にやってきて、琵琶湖を初めて見る。

電車の車窓からは遠くまで琵琶湖が見渡せ、白い船がいっぱい浮かんでいる。

琵琶湖のあまりの大きさに感激して夢の中で大泣き。

そのうしろでもうひとりの僕がロシア語でその感情についての説明をしていた。





起きたらもう真っ暗になっていた。

時計を見ると夕方6時すぎ。

しん、と静まりかえった夕闇が僕を寂しい気分にかりたてる。

寝ぼけまなこの中、

時間の連続性という感覚も麻痺し、自分が何者なのか戸惑う。

いったい何をもって人間は自分というものを認識しているのだろうか。







おんぼろバイクで旅をする その3

朝、起きると田辺の街には雨が降っていた。

ホテルの部屋から下を見ると学生が合羽を着て自転車にのっている。



朝食を食べ終わり出発するときには雨はもうやんでいた。





さらに、南へとバイクを走らせる。

道はよく、快走する。



本州最南端、潮岬に行く。


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まずは猫がお迎えしてくれる。

なんて寂しいところなんだろう。

空はまだ曇っている。




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灯台から太平洋を見渡す。

天気が良かったら・・・と思う。





なんの感慨もなく早々に立ち去り、次の目的地の那智の滝へと向かう。




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那智の神社への参道に家が建っていて、家と家の隙間から下界が見える。

こんなところで暮らすのはどういう気分なんだろう?

深い緑と神聖で湿り気のある空気が肺を満たす。




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彼岸的な風景だ。

那智の滝を借景とする塔。

まさに神の住まう熊野だ。




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那智の滝。水量はそれほど多くないけど、高さに圧倒された。

滝の飛沫が舞い、水の匂いがすごい。

清浄な空気で、滝の音だけがしている。




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滝に見とれる。

何十分もみとれる。

そろそろ出発しなければ、と思うのだけれども離れたくない。

落下する水がさまざまな形に変化し、生き物のようだ。

この滝に引き寄せられるのはいったいなんなのだろう。



後髪を引かれる思いで那智を後にする。

下界に戻ると気持ちいいように晴れていて、空気もからっと乾いていた。



北上し、三重に入る。




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道の駅に海亀がいる。

お昼寝中お邪魔します。




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ひたすら泳ぎまくる別の海亀。





道の駅の目の前は広い浜が広がっていた。


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波が高く、どこまでも浜は続く。

だれもいない。

この広さは日本とは思えない。



ひとりでこんなきれいなところにいるなんて、なんて贅沢なんだろうと思った。


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上を見上げるとどこまでも澄んだ青。

鳥が一匹空を滑空する。





熊野の安い宿に泊まる。

熊野の街をバイクと徒歩で散策。


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銭湯発見!




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良い雰囲気の中華料理屋発見。

妖しい中国人が大きい包丁をもって出てきそう・・・




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夜、宿の前の浜に出て月を眺める。

今夜は十五夜だ。



海が金色にキラキラ反射してとてもきれい。

海に金色の生き物がいて、そいつがせわしなく動き回っているように見える。

なんてきれいなんだろう。

同宿の女の子もやってきたので、二人で月を眺めながらいろいろ話をした。

海と満月と浜と女の子と熊野。まったく旅は非日常だ。





宿には門限があって9時なので宿に戻り寝た。



翌日起きたらもう家に帰らなくてはいけない。

でも、僕はそのまま東に向かってバイクをすすめたかった。

旅の間、小さい子供のように純粋な眼差しでいろいろなものを見ることができる。

脳は興奮しっぱなしだ。

世界をいつもと違った角度から眺めることができる。



やっぱ、旅はやめられない。







今回の旅の友

 
横尾 忠則
私と直観と宇宙人  
 
素樹 文生
上海の西、デリーの東 (新潮文庫)  

おんぼろバイクで旅をする  その2

フレンドリーアイランド友ヶ島にて、朝5時に起きる。

すでに蒸し暑い。



怖いアーミーな人達が起き出さないうちにさっさと朝食を食べ、テントをたたみ出発する。





第二次世界大戦の遺跡を見るためにトレッキングルートを歩く。

それにしても暑い。

バックパックも重くて、汗がふきだす。





いきなり、レンガ造りの建造物があらわれる。


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不気味なトンネル。

それをくぐると・・・・


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いかめしいレンガの武器格納庫が。

戦争が終わってからの時間の流れを感じさせる。

朝6時ぐらいなのであたりは鳥の声だけしかしない。



上を見ると・・・


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植物が覆いかぶさってくる。

ラピュタの世界だ。




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まるで古代の遺跡みたいだ。




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トンネルから何かがでてきそう。

植物との調和が見事だ。





島の先端まで行く。

小高い丘を登ると灯台があった。


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鹿がこちらを見る。

「お前誰やねん」


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孔雀が目の前を歩く。

「こっちに来んなや」


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午前中に島脱出。

なんだか異様な雰囲気の島だった。







雨のなか、南に向かって再びバイクで走りだす。

顔出しヘルメットなので雨粒が顔に当たって痛い。

針で顔をずっとチクチクされているようだった。



雨なので田辺のホテルに泊まる。

時間もまだ早かったので田辺の街を散策した。



田辺の街はすばらしかった。

細い路地が入り組んでいて、思わず吸い込まれていく。

古い建物と新しい建物も調和している。

いきなりいい感じの神社があらわれたり、南方熊楠の旧邸があったりと飽きさせない。



大きい通りにはいい感じの店がちらほらある。

若者の文化も息づいていて活気があった。





街文化研究家としてはなかなかそそられる街だ。





お風呂で身も心もさっぱりしてベッドで眠りに落ちた。







つづく・・・・・







おんぼろバイクで旅をする その1

いつもの癖で、衝動的に旅に出たくなりちょっくら行ってきた。



今回えらんだ旅の移動手段はバイク。

バイクは僕の相棒、おんぼろのヤマハXT250だ。



55ℓのバックパックに荷物をつめこんで、

紀伊半島を巡る旅にでた。













天気は曇りでかなり暑く、旅立ちの日にはふさわしくなかった。

家をでてすぐに事故をしそうになる。

奈良から和歌山までは高速をひたすらぶっ飛ばす。



奈良にはいったあたりから頭の中ではステッペンウルフの「Born to Be Wild」がループで鳴り出した。

気分はまるでイージーライダーか蜃気楼ハイウェイ!!





夕方に今日の目的地、友ヶ島に行くフェリー乗り場に着く。

こじんまりしていい感じ。
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そう、友ヶ島は無人島であり、第二次世界大戦の遺跡が眠っていて、キャンプも釣りもハイキングもできる素敵な島なのだ。



桟橋にあったパンフレット曰く、友ヶ島はフレンドリーアイランドらしい。



売店でコーヒーを頼んだ。ジイサンがコーヒーを淹れてくれる。

ファンシーなトレーにコーヒーと、これまたファンシーなプラスチックのお皿に湿ったプリッツがのっかって出てきた。

なぜに塩辛いプリッツなんだろうと思案しつつも、旅情をかきたてられるニクイ演出にいやがおうにもテンションが高まる。




曇り空から太陽がのぞき、小さい船は島までどんどん進んでいく。


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島に到着。

キャンプサイトを目指し歩く。


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桟橋だけっていうのがいい。

フェリーは旅の移動手段でははずせない。

これに乗るだけで、ぐっと遠くに来ている気がしてくる。





なぜかアーミーな感じの方々がちらほらいらっしゃる。

少しビビる。



キャンプサイトに到着。

無人島のわりにはかなり整備されてる。

芝生で快適そうだが、蚊が多い。
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海はすぐ横。

波の音がかなりいい。


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キャンプサイトにはなんとアーミーな方々がたくさんいらっしゃる。

迷彩グッズをなにかしら身につけている。

若い女の子も同様。





それ以外の人間は僕だけで、かなり恐ろしくなる。



映画、「蠅の王」みたいに追いかけられたりしたら・・・・と思うとぞっとした。



全然フレンドリーアイランドじゃないやんけ!と思いつつかなり隅っこに目立たないようにテント設営。

テントがオレンジでとても目立つ。

自慢のテントを憎らしく思った。





とても蒸し暑い夜をすごした。

横尾忠則の本をヘッドランプの明かりで読む。

蒸し暑いテントでアーミー野郎達に怯えながら読む横尾忠則は、

あまりに現実ばなれしていて旅一日目にしてなかなかヘビーだなと思った。

旅一日目はそんなものなのです。







つづく・・・・・・・

マー君とオカン

今年はいろいろあり、まだいろいろありそうな年だ。





今まで目標なんて大嫌いだったけど、

試しに今年はじめに立てた目標、「ストイックにいく」はなんとか苦悶しながらも続けている。



心との闘い。

うちのバアちゃんが耳にタコができるほど言ってた言葉、「他人に負けても、自分に負けたらアカン!」

ていうのが今になってなんとなくわかってきた。





元来なまけものの僕はいかんせん努力なんてのが嫌いだったけど、

今年はうまれてはじめてものごとを継続してコツコツとやっている気がする。



地道にやってたら、なんでも向こうからやってくるものだと思った。

世界は自分で掴み取るものではなく、向こうが自然と手を広げてやってくるのだ。









ちなみにうちのバアちゃんは、「ダウンタウンのごっつええ感じ」の

「マー君とオカン」のオカンに性格もしゃべり方もそっくりで、

僕はいつもマー君と同じような言い方とセリフで言い返していた。



だから、マー君とオカンを見ると妙な懐かしさがこみ上げてくる。







人生はまさに喜劇である。