言わなくても分かる!ではなく、分かって欲しいなら、分かるように言葉で伝える。
グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。新約聖書の中のヨハネの福音書は、神さまのことを言(ことば)としてあらわしていて、「初めにことばがあった」で始まります。「ことばは神と共にあった。」「ことばは神であった。」と続きます。日本の神さまのイメージはもっと具体的で、天の岩戸に神さまが隠れたり、神話の世界です。ギリシャの神さまもとても人間的で、恋をしたり嫉妬したりしています。キリスト教も、神さまのイエスさまが人間としてクリスマスに生まれてくださり、人間が救われるために自分が十字架で死んでくださったと信じているので、とても人間的です。でも初めにことばがあり、ことばは神と共にあったと信じるので、ことばをとても大事にします。私がゴードンメソッド(親業)と出会って、強く感じたのが、言葉が変わると人生が変わるということです。それまではあまり意識していなかったのですが、言葉で人を傷つけることもできるし、癒すこともできるのを実感したのです。自分の口から出る言葉を意識することで、無意識に人を傷つけてしまうことが減りました。言葉は残るのですね。口から出したら、言葉は空気中に消えてしまうイメージがありますが、それを書かなくても、聞いた人の心に刻まれてしまい、いつまでも残るのです。言われて嬉しかった言葉は大事に思い出しますし、悲しかった言葉は怒りと共に思い出すことがあります。コミュニケーションは、お互いの気持ちを言葉でやりとりします。心や気持ちは見えないので、それを言葉で分かりやすく伝えあうのです。言わなくても分かる!ではなく、分かって欲しいなら、分かるように言葉で伝える。相手に伝わらなかった気持ちは、無かったことになります。また受け取れなかった相手の気持ちは無かったことになります。もったいないですね。気持ちが伝わるように言葉を選ぶと人生が変わります。そして相手の気持ちをちゃんを受け止められるようになると、世界が変わります。