誰かにひどいことや心ないことをされて、許せない気持ちが手放せない
その人に恨みや憎しみを感じてしまうことがある
人間であればこんなこともあると思います。
以前記事にして今もちょこちょこアクセスがあるのですが、恨みや憎しみがあっても幸せになれるということを書いたことがあります。
逆の言い方をすれば、今幸せな人でも、自分にひどいことをした人に恨みや憎しみの感情が時々出ることも普通によくあるということです。
恨みや憎しみ、許せない思いや怒りというのは、実は「大丈夫」という状態でもあります。
その感情に飲み込まれている時は苦しく非常に不快でしょうが…。
感情にも段階がある
感情にも段階、スケールというのがあるといわれています。
このことに関して有名なのは、引き寄せの法則で有名なエイブラハムの「感情の22段階」です。
詳しくはここでは説明しませんが、感情にも段階があり、ネガティブな感情からポジティブな感情へと極端に変えることは難しい場合があります。
ですが感情の22段階の考え方の中に、徐々に感情の段階を上げていくという考えがあります。
感情の22段階では「恐れ、無気力、絶望」等が最下層の22番目の段階の感情になります。
これらの感情は気力、エネルギーがあまりないようなイメージかなと思います。
感情の22段階では、この段階を少しずつ上げていけばいいという考え方です。
恨みや憎しみ、許せない思いというのは、感情の22段階では19番目の「敵意(憎しみ)、憤怒」18番目の「復讐心」に当たります。
最下層の22番目の感情より幾分か上になります。
つまり、最下層の段階ではないわけです。
恐れや絶望の段階を抜けることができて、恨みや憎しみなどの感情を感じられる余裕や元気はまだあります。
恨みや憎しみ、許せない思いというのはそれを感じるだけのそれなりのエネルギーが必要です。
その気力や元気はあるということです。
本当に危険なのはいわゆる「無気力、無感情」に支配された精神状態だと思います。
自死に至ってしまう時の精神状態はこの無気力、無感情に支配されてしまった時に多いと思われます。
生きる気力すら失われた、絶望的な精神状態です。
感情の22段階では、恨みや憎しみなどの一般的に悪く思われがちな感情も否定しません。
なぜなら絶望的な精神状態でい続けるより、恨みや憎しみに変換する方がその人にとって生きる力にできるからです。
「恨むのはやめましょう」
など、他人が気軽に説教することではなかったりします。
なぜなら、恨みや憎しみの感情を感じることで無気力や絶望感から抜け出せ、生きる力になっていることだってあるからです。
ある人にとっては救いや助けにもなり得る感情でもあるからです。
もちろんずっと恨み続けるのは辛いでしょうが、手放すのはもっと癒されて元気になっていき、手放す準備ができてからでもいいのです。
恨みや憎しみ、許せない思い、憤怒は悪いイメージを持たれやすく、また罪悪感を感じやすい感情ではありますが、無気力や絶望感などの感情から変換すれば生きる力になってくれる感情でもあります。
そして、これらの感情を感じられるのであれば、まだ幾分か元気はある状態だったりします。
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