【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
少し前に、伏見稲荷にお詣りに行った時のお話です。
伏見稲荷大社には青空がよく似合う。
この日も気持ちのいい空の日でした。
伏見稲荷は高野山の清高稲荷大明神のお里です。
私は2ヶ所『清高』という御名のつくお塚(石に御名が彫られたもの)を見つけていて、
そのどちらにも小さい朱の鳥居を奉納しています。
今年で3年目♪
3年目……というのは、1年ごとにそのミニ鳥居は更新奉納するシステムで。
だいたい年末か、伏見稲荷大社の大祭である『初午祭』前に
管理されている神社さまが古い鳥居は集められるようです。
で、初午シーズンも過ぎての新しい鳥居奉納で、
この日は荒木神社境内の清高大神さまのお塚に参りました。
最初に一番小さな鳥居を奉納した時、
私は、ちゃんと覚えて下さっているんだなって感動した。
その後、読者さんが「鳥居奉納しました」ってご連絡を下さって
鳥居が二つかー♪ と向かった清高大神さまのお塚の前。
なんとさらにもうお一人、奉納してくださった方がいらして、
私のを合わせて3つの鳥居!
さらにお隣のお塚にも鳥居が奉納してあり、
最初の頃のお塚だけが並んでいた風景に、
伏見稲荷らしい鮮やかさがだんだん増えて来ていて。
菊「もしかしてブログ読んで奉納してくださったのかもしれない。
……なんかもう……本当に嬉しいよ。。」
子狐2「清高大神さまも喜んでいらっしゃるよ♡ ほら!」
ふと見ると、また木漏れ日がスポットライトのように、
そのお塚に光を当てていた。
菊「…………清高大神さま……」
あれ……?
前に受けたイメージはもっと幼い御姿だったはず……
菊「……………」
清高大神(以下:清)「奉納、ありがとう」
菊「…………お言葉を頂くのは初めてで。
初めまして……」
清高大神はクスッと笑った。
清「もっと子どもだったのにって思っているでしょう」
菊「………はい」
清「皆が奉納してくれる鳥居の数が増えたり、
大きさも大きくなったからな。
それに合わせて、私も大きくなったんだ」
奉納……っていうか
……信仰の厚さで大きくなられたのですか?
清「鳥居が見えると嬉しいんだ」
菊「え。鳥居ですか……? 清高大神さまの鳥居ですか?」
清「そう。鳥居は "熱" だから」
菊「……"熱" ……ですか?」
清「ここまでは"熱" が来たんだなって」
清高大神がうつむいた。
私もその目線の先を確認する。
清「人が来てくれるところには、苔が生えない。
誰も来なければ、もうそこは一面の苔になっているよ」
菊「…………」
確かに2、3歩奥まった地面には、まあまあ苔が生えていた。
清高大神のお塚は、この境内の一番奥まった場所にある。
そうか……ここまでは誰かがお詣りに来てはるんだ。
そう思うと、胸が暖かくなった。
清「鳥居ね」
菊「はい!」
清「今はここからも見えるし、あちらからも私の鳥居が見えて。
どっちも嬉しくなるんだ」
菊「わ。……鳥居のエネルギーですか??💧」
清「笑! 鳥居のエネルギーなのかな。
ここは基本的に "山” でしょう?」
今度は空を見上げた清高大神の目線に合わせて、私も空を見た。
飛行機雲が龍のようにゆっくり動いている。
そして周囲を囲む森の木々。
ここは竹林もあって、風に揺れるその音にいつも癒された。
清「森と岩……岩っていうのは塚のことだけど、
森と岩だけだと割と自然で」
菊「はい。……自然ですね」
清「そこに "朱の鳥居" があると、それは自然と人との繋がりとなるんだ。
神域と "人" の世界の間にある、まさに門」
清「繋がるのは嬉しいから」
菊「繋がるのが嬉しいんですか……?」
清「ああ。稲荷神は人と繋がるのは嬉しいよ」
菊「……………私も嬉しいです。
いつもお守り頂き、ありがとうございます」
この奥の場所まで誰も来なくなったとしたら、
お塚は苔むし、その森の一部になっていくのかもしれない。
それはそれで自然の流れだと思うけど。
菊「でも私はここがとても好きなので。
生きてる間はお詣りに来ますね」
無縁にならないように、ちゃんと伝えてつなげていきますからね*
そんな風にゆっくり伝えた。
清高大神さまへの参拝方法など、リブログ先でご紹介しています。
↓リンク先にも書いていますが、伏見稲荷では本当にご注意くださいね*
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*2018年冬の連載『コトシロヌシ』はコチラです。
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