(中秋を前に部分咲きを始めた桜)
(9月28日撮影)

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 今年も、この季節に桜の花が開いている。これまでは(2016年)10月5日が最速だったことから記録更新といったところか。

(4前年の写真)


(2016年は10月5日だったことが分かる)

 この年は大地震が相次いでいた。4月に熊本地震(最大震度7)が発生するや、9月には北海道で胆振東部地震(最大震度7)が、10月には鳥取県中部で(最大震度6弱)、12月にも茨城県北部で(最大震度6弱)といった具合である。

 自然界は正直だ。樹木に営巣する昆虫は、冬の到来を前に毎年、その位置を変える。豪雪なら高く、暖冬で雪の少ない年なら低く、ということらしい。あたかも、これから起きるであろう気象現象を前以て予見しているかのようだ。

 草木だって変わるまい。種の存続には、こうした機能が備わっていなくてはならない。かつて、文豪の多くが、その日記の中に様々な自然界の異変を書き残しているが、こうした頃合に限って甚大な自然災害に見舞われている。認知的なバイアスであることは否定は出来ないものの、怪奇の先に真実あり、でなければ良いのだが。

 戻って、桜の異常開花(狂い咲き)は、一般的には早期落葉に対する補正作用と考えられている。確かに過去の開花と同様、8月末から9月中旬には丸裸にされていた。2016年は台風被害も加わったが今年は目立った風害もなく大量に発生した害虫によるところが大きいようだ。

 では何故、春から夏に発生するはずの害虫が、この数年に限って秋口に大量発生するのか。それも若葉ではなく色づき始めた落葉前の古葉を食い尽くすのか。生命体は何にも増して種の保存を優先する。やはり、我々には知り得ない自然界の異変を、何かしら感じ取っているのかも知れない。

 因みに、大きな地震ほど、この季節(中秋)から増える傾向にある。顕著なのは1700年代であろう。1703年に元禄地震があるや・・。

★1703年12月31日、元禄地震、M8.1~8.5
(関東南部一帯に大津波、死者6700人。鸚鵡籠中記では死者20万人説も)

★1703年12月31日、元禄地震と同日に豊後(九州)で地震、M6.5~
(府領内で家屋の倒壊など被害多数)

★1704年05月27日、羽後・陸奥で地震、M7.0
(能代周辺で被害大、死者58人)

★1705年05月24日、安蘇山付近で地震
(安蘇坊で被害多数)

★1707年【10月28日】、宝永地震、M8.7
(関東から九州に大津波、死者4900から2万人以上。49日後に富士山噴火=宝永の大噴火)

 このように10月には南海トラフ型たる宝永の大地震に至る。富士山の大噴火もこの時期である。

 近年に当てはめて見よう。元禄地震を東日本大震災とするなら、九州の鳴動は熊本地震であろう。そして南海トラフ型の巨大地震に結び付くことになる。

 地震だけではない。火山活動も活発になりつつある。西之島のみならず、トカラ列島や霧島連山の新燃岳でも噴火警戒情報の真っ只中にある。この数年、噴火の規模を拡大する桜島も然り。過去には東日本や西日本に甚大な影響を及ぼした海溝型地震とも結び付いているのだ。桜の早咲きが、気・地象の異変みならず、地政学に於いても暴発の前触れでないことを願いたいものだ。

※詳細は過去記事「霧島連山の火山活動と連動する関東(東日本)の大地震」↓にて


《余談》

 米国の大統領もコロナウイルスに侵されたようだ。このコロナ、政治家にとっては悪いことばかりではない。これまで、英国のジョンソン首相、ブラジルのボルソナロ大統領と、トランプ張りの過激な言動から支持率低迷に喘いでいたものが、発症以降は目を見張るばかりに上昇に転じた。大統領選も近い。形勢はバイデン氏有利にある。トランプだけにカードマジック(奥の手)は得意だと思うが、う~ん🤔。

トランプハートトランプクローバートランプダイヤトランプスペードトランプジョーカー

《折り紙》

 かたつむり・・かたつむり・・かたつむり

「ん? これが、カタツムリ😜だって?」

「なんか胡散臭いわー」

「もしや、アンタって、政治家じゃないの」

「ドキッ!」