北朝鮮で新型コロナによる感染が急拡大している。これまでが隠蔽だったのか、そうでないのか、いずれにせよ凄い数だ。何が思惑があるにせよ由々しき事態であることに違いはあるまい。だが心配はこれだけではない。核実験のことだ。一部報道によると、バイデン大統領の訪韓に合わせて、この数日中にも再開の兆しにあるという。実験場は白頭山の麓に位置し霊峰とはいえ紛れもなく活火山である。このまま無事に済むのだろうか。

 〈白頭山〉
(画像はネットから借用)

 *(白頭山(はくとうさん、朝鮮語: 백두산 ペクトゥサン、簡体字: 白头山)は、中華人民共和国(中国)吉林省と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)両江道の国境地帯にある標高2,744mの活火山である=Wikipediaより)

 白頭山では、2002年からの3年間で火山性地震を3,000回以上観測。しかも最近は、マグマの上昇が続き、毎年3cmの山体膨張が確認されている。火山学者で東北大学名誉教授の谷口氏は、「白頭山の噴火は20年以内で99.9%」と予測する。しかも規模はセントヘレンズ並みと推察するから恐ろしい。

 西暦946年の大噴火では、朝鮮半島全域で1メートル、北海道と本州北部にも約5センチの降灰があったと記録されている。積灰1メートルは北朝鮮全滅、韓国の壊滅を意味する。東京は数センチの降灰で機能不全に陥るとされるだけに、その影響たるや尋常ではあるまい。

 自然の驚異は火山噴火だけではない。地震活動も活発化している。

 熊本地震の直後(2016~17年)には朝鮮半島の南部でも強い地震があった。

★(M5以上)

 2016年09月12日、朝鮮半島南部、M5.1

 2016年09月12日、朝鮮半島南部、M5.8

 2017年11月15日、朝鮮半島南部、M5.4

 このように「韓国に地震はない」と思われがちだか、そんなことはない。加えて、もうひとつ不安があるなら、やはり核実験による影響だろうか。

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 かつて「地震兵器」なる言葉がまことしやかに囁かれた。出所は、米軍だったり、旧ソ連だったりと、はっきりしない。あくまで空想であって、SFの世界だとばかり思っていた。

 だがそうでもないらしい。ダム湖周辺では水位が上昇するにつれ微小地震も増加することで知られる。これと同じで、原爆や水爆を使えば、プレートや活断層を刺激し、実際に地震や火山噴火を誘発することも可能だそうだ。それだけ核爆発の威力は凄まじいということか。

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 手元に世界地図があれば確認して頂きたい。北朝鮮の核実験場(豊渓里)と白頭山は約120kmしか離れていない。当然、白頭山も相当に動くのではなかろうか。山体への負荷だって計り知れない。

 言うまでもなく火山と地殻異変は連動する。噴火もあれば地震もある。無論、韓国とて例外ではない。韓国ではこの数年、有感地震が増える傾向にある。1681年には韓国の東海岸をM7.5の大地震が襲った。江原道地震と称される韓国史上最大の地震である。

 核も怖いが、火山噴火はもっと怖い。白頭山で巨大噴火なら無事では済むまい。トカラ列島の破局噴火では日本列島全滅説(神戸大学研究G)が存在するように、日本や韓国、それに中国までが壊滅的な被害を受ける恐れさえあるのだ。

 頑強な岩盤も崩れ始めると脆い。些細なストレスがトリガーになる。核爆発が大地震や火山噴火を引き起こす確率は低いとはいえゼロではない。今、崩れかかった地殻がすぐそこにある。韓国の臨海部に立ち並ぶ二十数基の原発は大丈夫だろうか。

(ネットより引用)

 因みに、熊本地震の前後には、九州各地で火山活動が相次いだのは記憶に新しい。韓国でも地震があった。地震と火山が連動するなら次はどこか。朝鮮半島では霊峰・白頭山が深い眠りから目を覚まそうとしている。歴史は繰り返すのか。コロナ騒動も癒えぬ間に、疫病、戦乱、そして自然災害と、また新たな負の連鎖が核実験に誘発されて始まらないことを願うばかりだ。

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《余談》

 アメリカで新型コロナの犠牲者が100万人に達した。これは、過去の如何なる災害より多く、第一次と第二次大戦を合算した戦死者をも上回っている。関連死を含めた超過死亡数は、この2.5倍とする説まであることから、実際はどれぐらいになるのだろうか。

〈世界各国のコロナ感染者・死者数〉
(日経紙、5月19日付より)

 不思議なのは自他ともに認める世界最先進国の数字であるということだ。しかも、この90%はワクチン未接種組とされ、その大半がヒスパニックを主とした移民族だというから驚く。欧米系だけをみれば(人口比で)日本と変わらないのに。

 欧州でも然り。その多くが、アフリカやアラブ民族に集中している。それだけ『移民が多い証』と言えばそれまでだが、その本国たるAA諸国をも凌いでいるのはどうしてだろう。ゴシップ誌が喜びそうな高尚(いや低尚)な話題ではあるが。