ベネチア国際映画祭「監督・ばんざい!賞」受賞一覧(2017年現在) | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■北野武


[「監督・ばんざい!賞」 “Jaeger-LeCoultre Glory to the Filmmaker Award” ]

■監督・ばんざい!賞は、ヴェネツィア国際映画祭の賞の一つ。長年に渡って野心的な作品を撮り続けている監督を表彰して贈られる。

■ヴェネツィア国際映画祭ディレクターのマルコ・ミュラーにより、2007年の第64回ヴェネツィア国際映画祭にて、「現役で、将来にわたって活躍が期待される映画監督」を対象とする「監督・ばんざい!賞」が創設された。同映画祭に出品された北野武監督の『監督・ばんざい!』にちなんで名付けられ、北野が第一回受賞者となった。
(ウィキぺディア『監督・ばんざい!賞』より)

[「たけしの賞」を「授与されてる」「ヤバさ」]


■『監督・ばんざい!』

小津安二郎監督の「東京物語賞」、マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー賞」、フェデリコ・フェリーニ監督の「道賞」さえこの世にない。「賞の名前として創設」は、映画史においても類を見ない「狂気」となった。




■ “Jaeger-LeCoultre Glory to the Filmmaker Award”

以下の「映画監督」達が、今「イタリア」で、日本人の「たけしの賞」を「授与されてる」「ヤバさ」。この「真実」「現実」「衝撃」を伝えたい。この「たけしの賞」を世界がどれほど大きく受け止めてるか。「世界で評価される日本映画」復活を成し遂げた「偉業」に、日本国民はおしっこっを漏らして震撼する以外もはやなす術はない。

[2007年 第64回 ベネチア国際映画祭「第1回」監督・ばんざい!賞「北野武」]


■北野武(日本)

受賞作:『監督・ばんざい!』

代表作:『HANA-BI』『座頭市』『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』『アウトレイジ』



■「『HANA-BI』以降、7作品中6作品がヴェネチア国際映画祭に招待されている実績と、映画監督として常に新しい挑戦を続けている姿勢をたたえられたもので、賞名は『監督・ばんざい!』の英語題名『GLORY TO THE FILMMAKER!』に由来。今後のヴェネチア国際映画祭において、同様の姿勢で作品を作り出す監督たちを対象として表彰される」
(『シネマトゥデイ』より)

[2008年 第65回 ベネチア国際映画祭「第2回」監督・ばんざい!賞「アッバス・キアロスタミ」「アニエス・ヴァルダ」]


■アッバス・キアロスタミ(イラン)

受賞作:『シーリーン』

代表作:『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』『オリーブの林をぬけて』『桜桃の味』『ライク・サムワン・イン・ラブ』



■「同賞は長年、映画を分析・研究しながら野心的な作品を作り続けている監督を讃えるもの。北野監督は「キアロスタミ監督は日本でも絶大な人気があります。そんな偉大な監督に私が賞を授与できるのは光栄の限りです。ただこのニュースを見た僕の友だちが(真面目な賞であることを)信用してくれることを祈ってます」と語ると、キアロスタミ監督とガッチリ握手を交わした」
(『シネマトゥデイ』より)


■アニエス・ヴァルダ(フランス)

受賞作:『アニエスの浜辺』

代表作:『5時から7時までのクレオ』『冬の旅』『カンフー・マスター!』『ジャック・ドゥミの少年期』『アニエスの浜辺』



■「アニエス・ヴァルダが自らの過去をつづり、本国で大ヒットしたドキュメンタリー。ヴァルダ監督が、人生の節目節目を過ごしたいくつもの浜辺を舞台に、幼いころの記憶や過去の作品の裏話、著名な映画監督で夫でもあるジャック・ドゥミとの思い出を語る」
(『シネマトゥデイ』より)

[2009年 第66回 ベネチア国際映画祭「第3回」監督・ばんざい!賞「シルベスター・スタローン」]


■シルベスター・スタローン(アメリカ)

受賞作:『ランボー 最後の戦場』

代表作:『ロッキー2』『ロッキー3』『ロッキー・ザ・ファイナル』『ランボー 最後の戦場』『エクスペンダブルズ』



■「スタローンの受賞理由について映画祭側は「彼は監督・脚本家として映画『バラダイス・アレイ』で初めてクレジットに名前が載って以来、オリジナリティあふれる目線と、監督としての英断を見せてくれている。そして『ロッキー』と『ランボー』ではアメリカンドリームの影と光を見せてくれた。それらは彼のキャラクターを形成しただけでなく、私たちに現代の米国映画におけるヒーロー像を追究させてくれた」と説明した」
(『シネマトゥデイ』より)

[2010年 第67回 ベネチア国際映画祭「第4回」監督・ばんざい!賞「マニ・ラトナム」]


■マニ・ラトナム(インド)

受賞作: “रावण”

代表作:『アンジャリ』『ダラパティ 踊るゴッドファーザー』『ボンベイ』『ディル・セ 心から』 “रावण”



■「今年の選考理由について、同映画祭ディレクターのマルコ・ミュラーは、ラトナム監督がインド南部のタミル語だけを使って作品を作り続け、かつその作品が広くインドの映画市場で成功を収めて来たことを高く評価。ミューラーは「現代的なボリウッド映画に作家性を導入した、インド映画界の偉大な革新者の1人だ」とコメントしている」
(『シネマトゥデイ』より)

[2011年 第68回 ベネチア国際映画祭「第5回」監督・ばんざい!賞「アル・パチーノ」]


■アル・パチーノ(アメリカ)

受賞作: “Wilde Salomé”

代表作:『リチャードを探して』 “Chinese Coffee” “Wilde Salomé”



■「今回も監督第3弾となる、オスカー・ワイルド作の戯曲「サロメ」の舞台制作過程とワイルド自身に迫る新作ドキュメンタリー『ワイルド・サロメ(原題)/ Wilde Salome』を引っ提げてベネチア入りした。映画祭のディレクター、マルコ・ミュラーは「貴重な経験と独創性を基に、現代シネマをより豊潤なものにしてくれる驚くべき監督」と受賞理由を語っている」
(『シネマトゥデイ』より)

[2012年 第69回 ベネチア国際映画祭「第6回」監督・ばんざい!賞「スパイク・リー」]


■スパイク・リー(アメリカ)

受賞作: “BAD 25”

代表作:『ドゥ・ザ・ライト・シング』『モ'・ベター・ブルース』『ジャングル・フィーバー』『マルコムX』『キング・オブ・コメディ』



■「今回の選考について、映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラ氏は「彼は大胆なクリエイティブスピリットを持ち、痛快で、予測不可能かつ挑発的な作品を放つ作家である。それらのフィルムはしばし、わたしたちの持つ先入観や偏見について再考察させる機会を与えてくれます」と語り、意欲的な作品を作り続けるリー監督の業績をたたえた」
(『シネマトゥデイ』より)

[2013年 第70回 ベネチア国際映画祭「第7回」監督・ばんざい!賞「エットーレ・スコラ」]


■エットーレ・スコラ(イタリア)

受賞作:『フェデリコという不思議な存在』

代表作:『特別な一日』『パッション・ダモーレ』『ル・バル』『ラ・ファミリア』『スプレンドール』



■「『醜い奴、汚い奴、悪い奴』などのエットレ・スコーラ監督が、生涯良き友であった巨匠フェデリコ・フェリーニ監督にささげたドラマ。フェリーニが亡くなるまで数十年にわたり親交があった二人の監督の激動の日々が、語り部によって多数のエピソードと共に再現される。若き日のフェリーニを新星トンマーゾ・ラゾッティが好演。雑誌社時代の逸話はもとより、夜のドライブで拾い集めた映画製作秘話などが興味をそそる」
(『シネマトゥデイ』より)

[2014年 第71回 ベネチア国際映画祭「第8回」監督・ばんざい!賞「ジェームズ・フランコ」]


■ジェームズ・フランコ(アメリカ)

受賞作: “The Sound and the Fury”

代表作:『ジェームズ・フランコ VS エイプ』『狼たちの激闘』 “The Broken Tower” “The Sound and the Fury” 『疑わしき戦い』



■「映画祭のディレクターであるアルベルト・バーベラは、フランコについて、「現代のアメリカ映画界における多才なフィルムメーカーであり、俳優、監督、脚本家、プロデューサー、テレビドラマスター、ビデオアーティストとして活躍する、限界を知らない映像の作り手だ」とコメント」
(『シネマトゥデイ』より)

[2015年 第72回 ベネチア国際映画祭「第9回」監督・ばんざい!賞「ブライアン・デ・パルマ」]


■ブライアン・デ・パルマ(アメリカ)

受賞作:-

代表作:『キャリー』『スカーフェイス』『アンタッチャブル』『カジュアリティーズ』『ミッション:インポッシブル』



■「ヴェネツィア国際映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラは、今回の授与に関する声明の中で「実験者としての好奇心を決して失わなかった」とデ・パルマを評している。授与式は映画祭期間中の9月9日に行われる。また出品作のラインナップには、ノア・バームバックが共同監督を務めるデ・パルマについてのドキュメンタリーも」
(『映画 ナタリー』より)

[2016年 第73回 ベネチア国際映画祭「第10回」監督・ばんざい!賞「アミール・ナデリ」]


■アミール・ナデリ(イラン)

受賞作:『山<モンテ>』

代表作:『駆ける少年』『マンハッタン・バイ・ナンバーズ』『CUT』『山<モンテ>』



■「何かに取り憑かれたかのように一つの行動を続けるというナデリ作品に共通する設定が、ある意味極限まで推し進められた異形の傑作。ヴェネチア映画祭での本作の上映に際し、ナデリに「監督・ばんざい!賞」が授与された」
(『第17回 東京フィルメックス TOKYO FILMeX 2016』より)

[2017年 第74回 ベネチア国際映画祭「第11回」監督・ばんざい!賞「スティーヴン・フリアーズ」]


■スティーヴン・フリアーズ(イギリス)

受賞作: “Victoria and Abdul”

代表作:『危険な関係』『グリフターズ 詐欺師たち』『ジキル&ハイド』『ハイロー・カントリー』『クィーン』



■「ベネチア国際映画祭のディレクターであるアルベルト・バーベラは、賞に対して次のコメントを残しています。「多作で予想外、折衷的で挑発的、スティーブン・フリアーズは彼の映画の画一主義的な定義に挑戦しているようです。ケン・ローチとマイク・リーに並ぶ、コンテンポラリーイギリス映画界のエネルギッシュで代表的な監督の一人でしょう」
(『JAEGER-LE COULTRE』より)

[もはや「大ごと」]




恐るべき「たけしの賞」。もはや「大ごと」。まさかシルベスター・スタローンやアル・パチーノ、ブライアン・デ・パルマが、「たけしの賞」を「授与される」など思いもしなかった! 一番「パンツについた」のは俺自身だった!


■淀川長治

『あの夏、いちばん静かな海。』から、誰一人褒めなかった『みんな~やってるか!』の “本質” まで見抜いた淀川長治先生。その “本質” を見抜いた「眼力」は北野監督を「監督・ばんざい!賞」まで導いた。今「監督・ばんざい!賞」の前に、亡き淀川先生の姿を思い出す。北野武監督と共に「映画評論家」として世界の歴史にその名を刻んだ。俺はその人に、「あんた髪を黒くしなさい 日本人は黒くなきゃダメだ」と「頭を叩かれた」のだ。


■『ゼロ・グラビティ』より

■「結果が どうであれ-
  これは最高の旅よ」





今生きてて、僕の人生は『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロックの心境に感じる。「結果が どうであれ- これは最高の旅よ」。僕の人生がこの先どうなろうと、淀川先生に「頭を叩かれた」だけで、僕は充分楽しい人生を生きたと思う。




シルベスター・スタローン ベネチア国際映画祭
『ランボー 最後の戦場』[前][後]
『監督・ばんざい!』[前][後]

画像 2017年 9月