「やりすぎ限界映画」とは?[定義④]③ | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」




■第3稿 2018年 4月28日 版

『「続編映画」の正しい見方』②のつづき

[『「続編映画」の正しい見方』③]

[「③毎回創作する物語のみが継続する続編映画」]

■「最初は予定がなかった続編の製作が決まり、新たに毎回創作する、物語のみが完全に続いてる続編映画」

[例『エイリアン』4部作]


■『エイリアン』
☆☆☆☆★★[90]

1979年/アメリカ映画/117分
監督:リドリー・スコット
出演:シガーニー・ウィーヴァー/ジョン・ハート/ハリー・ディーン・スタントン/イアン・ホルム


■『エイリアン2 完全版』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1986年/アメリカ映画/154分
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:シガーニー・ウィーヴァー/マイケル・ビーン/キャリー・ヘン/ランス・ヘンリクセン/ポール・ライザー/ジャネット・ゴールドスタイン/ビル・パクストン

D.B.G.生涯の映画ベスト10
第10位『エイリアン2 完全版』
(『エイリアン4』のシリーズ2作品を含めて)

※『エイリアン』『エイリアン³』は対象外


■『エイリアン³』
☆☆☆☆★★[90]

1992年/アメリカ映画/115分
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:シガーニー・ウィーヴァー/チャールズ・S・ダットン/チャールズ・ダンス/ランス・ヘンリクセン


■『エイリアン4』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1997年/アメリカ映画/107分
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:シガーニー・ウィーヴァー/ウィノナ・ライダー/ロン・パールマン/ダン・ヘダヤ/ドミニク・ピノン

D.B.G.生涯の映画ベスト10
第10位『エイリアン4』
(『エイリアン2 完全版』のシリーズ2作品を含めて)

※『エイリアン』『エイリアン³』は対象外

[途中から見て話を理解できない理由「③」の場合]

「毎回創作する続編映画」で「テーマが毎回1本完結で物語のみが完全に続いてる」場合が「③毎回創作する物語のみ完全な続編映画」。「③」も「①」「②」と同じ「続編全部で一つの物語」として製作されるため、絶対途中から見て話を理解できない。だが「③」から「①」「②」と違い「続編全部で1本の映画」として解釈が難しい。各作品が「違うテーマを持つ1本の映画」として製作されてるからだ。

『エイリアン』4部作は「続編全部で一つの物語」でも「続編全部で1本の映画」としては製作されてない。「成り行き」任せで「最期」がない「その瞬間最高の面白さ」に懸ける続編映画だ。だが「物語のみが完全に続いてる」ので、「テーマが毎回1本完結」の「違い」を比較するには絶対1作目から見なければ理解できないだろう。

[各1本の映画としての比較「③」の場合]

「③毎回創作する物語のみ完全な続編映画」を各1本の映画として見た時、「テーマが毎回1本完結で物語のみが完全に続いてる」「③」は、各作品のテーマが完全に違う場合が多い。2作目がやりすぎ限界映画に豹変する可能性も高い。また「②」「③」から製作者が違う場合が多く続編全部の設定の「辻褄」がかなり合わなくなる。「全作品揃ってやりすぎ限界映画」となる可能性もかなり減る。

「話が途中で切れる」が「各作品が完全に違うテーマの映画」の『エイリアン』4部作は、続編全部がやりすぎ限界映画に到達できない。監督が全員違う『エイリアン』4部作は、各作品が全く違うカラーの個性的な映画として完成してる。「設定」「物語の継続」を規則に、「誰が一番面白い映画を撮るか」が競われる。そのためやりすぎ限界映画に豹変した時10乗の面白さに到達する可能性が高い。『エイリアン2 完全版』『エイリアン4』はD.B.G.生涯の映画ベスト10 第10位に到達したが『エイリアン』『エイリアン³』が対象外となった理由だ。

[「③毎回創作する物語のみ完全な続編映画」他の例]

『羊たちの沈黙』
『ハンニバル』
『レッド・ドラゴン』

『ランボー』
『ランボー 怒りの脱出』
『ランボー3 怒りのアフガン』
『ランボー 最後の戦場』

『「続編映画」の正しい見方』④につづく







「①完全な続編映画」
「②毎回創作する完全な続編映画」
「③毎回創作する物語のみ完全な続編映画」
「④毎回創作する1本完結の続編映画」

『やりすぎ限界映画』とは?[定義①]
『やりすぎ限界映画』とは?[定義②]
『やりすぎ限界映画』とは?[定義③]
『やりすぎ限界映画』とは?[定義④]
『やりすぎ限界映画』とは?[定義⑤]

■画像 2014年 9月