ゴミ箱 -7ページ目

ゴミ箱

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生徒会室で仕事をこなしていると、ライの銀髪が目をかすめた。
最近はよくライの口元が綻んでいるような気がするな…とか思いつつ、ミレイはシャーペンを回した。
「最近楽しそうね。」
ライに声をかけると、いつもの無表情で首を傾げた。
「生き生きとしてるじゃない?」
ビシリとシャーペンを突き出してウィンクすると少し驚いた風な顔になった…かと思えば、すぐに顔が綻ぶ。
「あぁ。」
その笑顔に胸が踊った。
もっと笑顔を見せて。もっと色んな表情を見せて。
幸せを感じて。
あなたが幸せだと私も嬉しいの。
あぁっ!!素晴らしきかな、このひと時!
なんてね。
私はルルーシュが好き。
だけど、ライが現れてからは、ライの方がもっと好きだって思った。
別にルルーシュが嫌いになった訳じゃないの、ライがルルーシュよりも好きなだけ。
けど、私が好きになる人ってどうしてこう鈍くて…頭がよくて…ルルーシュより体力はあるけど、何となく似てて…。
それにね、ライは知らないだろうけど、ライはすっごくモテる。
ライが他の子に取られちゃうなんて絶対に嫌。
だから私は…
「おはよっ、ライ。」
今日も彼に話し掛ける。
彼を笑顔にするのは私でありたいから。
「今日、話したい事があるんだけど、放課後時間ある?」
当たって砕けろ!砕けなかったらラッキーだ!
当たらなくちゃ始まらない!!
最初は怖い人だなって思ってた。だけど、それは違ったの。
でも、私が怖がりなせいで、沢山彼を困らせた。それでも彼は笑って受け止めてくれた。
よく手伝ってくれて、優しくて、よく気が利く彼。
最近は顔を見ると、今までと違うドキドキが生まれる。
恐さからじゃなくて…もっと違う感情から生まれるドキドキ。
きっと優しい彼を好きな人は沢山いるだろうし、彼を見るだけでドキドキしてしまう私は…。
それにね。私は思うだけで幸せになってしまう。
だから勝手に好きって思わせておいてね。
「必ず生きて帰ろう。」
そう強い口調で言うと、カレンは僕の小指とカレンの小指を絡めた。
日本式の約束の仕方らしい。
カレンが愛しそうに話してくれた。
「ゼロのために。日本のために。」
そう言って顔を引き締めると、小指をどちらとも無く離し、僕は月下のもとへ、カレンは紅蓮のもとへ向かった。
僕は今日も戦場を紅蓮とかける。
信頼できる仲間と共に。
昼休みの時間に、甘ったるい匂いが台所を包んだ。
「うっ…。」
ライは容器を冷蔵庫に素早くおさめ、台所から逃げる。
今日の生徒会任務はプリン作り。
日ごろから大変なルルーシュの為にと生徒会長命令。ルルーシュの為ならとライも快く引き受け作っていた。
しかし、プリンから放たれる予想以上に甘い香で、ライはすっかり気分が悪くなっていた。
普段の出来上がったプリンからは想像も出来ないほどの甘い香。
プリンは冷蔵庫の中だというのに、まだ台所には甘い匂いが充満していた。
逃げる意味も込めて、気分転換に外へ出る事にした。
しばらくプリンは作りたくない。
ふらふらと屋上へやって来ると手摺りに寄り掛かるようにして座り込む。
「どうやら甘い物は苦手みたいだな。」
前髪を乱暴にかき揚げ空を仰ぎ見た。
自分には苦い位がちょうどいい。味も仕打ちも…なにもかも。
過去の『私』が笑い、叱咤する。「この腑抜け。甘えるな。過去を思い出せ。甘えられる人間ではない。」と…。
空は青い。
その青さが痛い。
僕の知る空は灰色。それくらいが心地よい。
日は明るい。
自分には眩し過ぎるから、光はいらない。
人はいらない…きっと傷付けてしまうから。
そう思ってもこの甘い所から去れ無い僕を、あと少しだけ許して。
心でそうそっと呟いて立ち上がると台所へと向かった。
「大丈夫、きっと大丈夫だから、あとはあの世界を生きる人に任せよう。」
ルルーシュの背後に来た人が優しくルルーシュに声をかけた。
「あぁ、そうだな。俺の役目は終わったんだよな。」
「だから、今は肩の力を抜きなよ。君は独りじゃ無い、僕等がいる。」
すっとのばされる手。
「あぁ、そうだな――ライ。」
「そうだよ、ルルーシュ。」
振り返って手をとれば、笑顔がかえってきた。
俺の役目は終わったんだ。
「はっ!?」
ルルーシュは我が耳を疑った。
「だから、ライと二人でやって欲しいのよ。」
胸の前で手を組んだミレイは目を潤ませながらルルーシュとライを見た。
「それ位なら別に構わないですけど…。」
ライがちらりとルルーシュを見ると、眉間にしわが寄るのをどうにか抑えているといった様子だった。
「ルルーシュが忙しいなら僕だけても何とかなると思いますし。」
「よし!じゃぁ、男子の衣装は頼んだわよ。」
二人に向けてミレイはウィンクすると生徒会室から出て行った。
「どういうつもりだ…ライ。」
「会長の頼みはいくら断ろうとしても結局やらなくてはならなくなる。それなら早く了承した方がいいだろ?」
真っ直ぐ見てくるライの耳元に唇を寄せると、ルルーシュは小声で言った。
「俺は特区でゼロの役目がある。執務室で縫い物はできないし、したくない。どうするつもりだ?」
「だから。衣装は僕が。ルルーシュは仕事でいいんじゃないか?」
「なら、手伝って欲しかったら言ってくれ。」

「で、結局ルルーシュも僕と同じ位仕事してるのはどうしてなのかな?」
ライも特区にゼロがいる間いなければならないため、執務室で縫っていた。
すると、やはり…というか当然の事ながら、ゼロことルルーシュが手伝いをかって出た。
ゼロとその片腕が二人で縫い物。
なんとも不思議な光景だ。
まぁ、それを見る物は二人以外にはいないのだが。
「今の所急を要する物は無いからな。」
「そうか。これを早く終わらせて僕も仕事しないといけないな。」
ブチッと糸を切り、バサリと布を広げると、それはきちんと服の形になっていた。
「これでリウ゛ァルの浴衣完成!縫えるものだな。」
「こっちはスザクのワンピース、丈が短い。惨劇が目に浮かぶな。」
ははっと二人で笑いながら完成した服を畳んで袋にしまう。
「さて、あとはルルーシュのドレスを仕上げなきゃな。」
「ドレスというよりはそれ、丈の長いワンピースじゃないか?」
「これで完成じゃないから楽しみにしておいて。」
キラリと光る何かを出すと、ライがにやりと笑った。
「まぁいいだろう。しかし、このぶんなら明日にはライのセーラー服。」
ふふんと見せられた作りかけのセーラーにライは言葉をつまらせた。
「一人だけセーラーなんてマニアックじゃないか?」
「大丈夫。もっと過酷な服だって要求されかねなかったんだぞ。」
「例えば?」
「ネコミミメイド。何なら今日あたりしてみるか?」
悪戯に誘うルルーシュにライは笑顔で答えた。
「ご遠慮します。」
この答えはおそらく意味をなさないだろうが。
ライは資料から顔をあげるとゼロを見た。
「無理してるんじゃないか?」
見た感想を呟いた。
その呟きを聞き取ったゼロは、パソコンの画面から目を離すとライを見つめ返した。
「そういうお前こそ…といった所だが?」
きっと仮面をしていなかったら、口元だけ吊り上げた笑い顔をしていただろうゼロがそう返事を返した。
「無理なんてしていない。…あ……言い忘れていたと思うが…いや、何でも無い。」
反射で口にしそうになった言葉をライはどうにか押し止め、視線を資料に戻した。
「ライ、そういう言い方は相手にとって酷く気になると分かっているだろう?」
「だから何でも無い。」
さぁ、これから口論が始まるぞ…という所で、これまで大人しくソファーにねっころがり、チーズ君と戯れていたC.C.が急に声をあげた。
「腹が減った…ピザが欲しい。」
それを聞いたライは、買ってこいと言われる前に「買ってくる。」と言って出て行った。
「C.C.…。」
ゼロがC.C.を睨み付ける。
それでもC.C.は涼しい顔をしてピザが来るのを待った。
温かなピザを持ってライが指令室に戻って来た時には、もうゼロはいなかった。
「不機嫌だったぞ。」
C.C.がピザを受け取りながらそう言った。
ライは溜息をつくと、ゼロを捜すために指令室から出た。
「ゼロならもう帰ったぞ。」
閉まるドアの向こうからC.C.の声がする。
とりあえずライは学園に戻る事にした。
やはり、あそこで言葉を切ったのは失敗だった。
クラブハウスにあるルルーシュの部屋の前でライは深く深呼吸して、ドアをノックした。
「入れ。」
不機嫌な声。
ライは気を重たくしながらも足を踏み入れた。
「何の用だ。」
腕と足を組んで、おまけに眉間にシワまで寄せたルルーシュの前までライは行くと口を開いた。
「さっき言いかけた事なんだけど…。」
しどろもどろになりながらライは続ける。
「僕はルルーシュが僕をいらないと言うまで、ずっとついて行くつもりだから。その…だから…あれ?ルルーシュ?」
いつの間にかルルーシュは立ち上がり、俯いていた。
軽く肩を震わせている。
慌てたライはルルーシュに駆け寄り、顔を覗き込む。
「ルルー…。」
「俺は、ライを要らないなんて言わないし、思わない。俺はライが居なくなるんじゃないかって…いつも不安になる。」
ポタリ…ポタリ…と紫の色をした宝石から雫が溢れ落ちる。
ライはルルーシュの肩を掴み、目線を自分と無理矢理合わせると言った。
「聞いて、ルルーシュ。二度は言わない。…僕は一生君についていくつもりなんだ、だから安心して。勝手にいなくなったりなんかしないから。」
にっこり笑ったライは指先でルルーシュの涙を拭うと、少し離れてその場にひざまづいた。
「自分は、ルルーシュと共にある事を誓います。」
それを聞いたルルーシュが、ここに来て初めて心からの笑みを浮かべた。
ぽん。

ぽん。

ぽん。

三度頭を軽く叩いたにも関わらず、いっこうに起きる気配の無いルルーシュにライは少し困っていた。
今は昼休みだから問題無い、ルルーシュが例えライの膝を枕にしていようと…。
しかし、もうすぐ昼休み終了のチャイムが鳴ってしまう。
「ルルーシュ、起きて。」
ライが静かにルルーシュの耳元で囁くと、うっすらと彼は目を開いた。
そして口を開けた。
「嫌だ…眠いから寝る。」
そしてまた瞼を閉じる。それにライは困り果てた。
眠いなら寝かせてあげたい。
黒の騎士団の活動もあることだし。
けど、授業をサボるのはいけない。
どうしたものか・・・とライは首をもたげた。
結局いきつく答えは一つなのだけれど…。
「じゃぁ、君の部屋で休もう。風邪をひくといけないから。」
ライはルルーシュの頭を撫でながら提案する。
するとルルーシュは目を細めて口元を緩ませた。
「分かった。けど、お前も一緒に…だぞ。」
「もちろん。」
ランは笑顔で答えると、ルルーシュの額にキスをおとす。
近くでチャイムが鳴ったが、二人には遠くから聞こえた気がした。
「料理の担当は何時も通りルルちゃんね。」
私は『生徒会学園祭打ち上げパーティー』の用紙に「料理…ルルーシュ」と書き込んだ。
「そして、ミレイ・アッシュフォード!」
続けて「ミレイ」と書き込む。
「あと一人は誰かやりたい人いる?」
用紙から顔をあげ、生徒会メンバーをみやると、ルルーシュがライを見ていた。
ふむふむ、ルルちゃんはライを推薦ね。
「ん?ルルーシュはライを推薦するの?」
にやりと私が笑うと、ライは口元を引き攣らせた。
ルルーシュは爽やかな笑顔。その笑みは正直怖い。
今だってライが口をつぐんじゃったし。
さすが我が生徒会の悪魔様。人の意見聞く気無し。
「はい。ライの料理の腕前はなかなかですよ。何時か食べたことがありますし。」
ほー、ルルーシュはライの手料理食べたことあるんだ。
「はい。ライさん、とてもお料理が上手なんですよ。」
微笑む我が生徒会の天使ナナリー。
あらら、もうライ逃げられないわ。
じゃ、決定という事で。
「ライは料理担当ね。」
私はそう言うと、用紙に「ライ」と書き込んだ。
他には「飾り付け…ニーナ・カレン/準備…スザク・シャーリー・ナナリー/雑用…リウ゛ァル」。
「じゃぁ、仕事も終わりましたから俺とライ、用事があるんで行きますね。」
ルルーシュはライの手をつかむと出て行った。
はいはい。分かりましたよ。
ルルーシュ、幸せになりなさい!悪魔に魅入られて大変ねぇ…ライ。