わたしは
子どもの頃から
「なぜこの世に罪と罰があるのか…」
「無条件の愛はどこにあるのか…」
「無限はどこにあるのか…」
「どうしてこんな世の中なのか…」
「どうしてこの人たちがわたしの家族なのか…」
と
いつも
世の中に疑問を感じ
何かや誰かを
探している子どもだった
そしてだんだん
その、探している
ということも忘れ
そんな世の中に埋もれていくのだが
三人の子どもの出産で
3回とも覚醒が起こり
第三子の息子の妊娠では
「障害があろうが健常だろうが
そんな事はどうでもいい…
ただ、この子に会いたい…」
という
無条件の愛が突然溢れ
涙が止まらなくなり
その体験が怖くて震える
ということが起こった
でもやはり
また日常に埋もれて
そんなことも忘れていくのだが
ある日突然
でもわたしには人生で
何か忘れていることがあるような感覚や
何かが起こりそうな予感はあり
2歳の息子が
突然障害を負い
その後
これでもかこれでもかと
ずっと築いてきた
砂の城が壊れるという事が
起こり始めた
そして
そんな息子や外側の世界を変えるために
世界一ハードだと言われる
アメリカに本部がある
脳障害のリハビリを
もう、狂ったように必死にやった
そして、だからか
そのリハビリにも限界を感じ
辞める決意をした
と同時に
スピリチュアルな同じ本を
三人の人に
同時に紹介されるという事が
起こり
わたしは少しずつ
外側に向けてきた意識を
自分の内側へ向け始め
人生が反転し始め
わたしは
忘れていたことを
少しずつ思い出し始めた
そしてある日
導かれるように行った
江ノ島の海の
キラキラ光る水面を見て
わたしは
涙が止まらなくなり
人目も憚らず嗚咽し
「還りたい…」
と泣き崩れた
でもわたしは
それが何のことか
どこに還るのか
一切分からなかったが
そこに連れて行ってくれた知人たちは
わたしがその日、その場所で、それを
思い出すことを知っていて
「還る場所は、自分の中に在るんだよ…」
と言った
そして
あれから16年…
「この子には何か
世界に通用するような
無限の才能があるのではないか…」
と思い探し続けた結果
息子に爆発的な絵の才能が現れたり
三人の子どもは皆成人し
二人の娘は結婚し家を出て次女は子どもを産んだり
そして今は
少しずつ色々なことが落ち着き
80歳の実の両親が二世帯で階下にいるし
猫たちが3匹いるが
初めて一人暮らしをし
今全く
生まれ変わった自分で
全く違う環境で
全く違う次元、世界が
広がり始めている
それは
のたうち回る喜びや
絶対的な信頼や統合や
発狂するような大安心で
それだけが内側で
爆発が当たり前になってきて
ああ、
還りたい場所はこれだったのか…
ああ、
やっと還ってきた…
と
一瞬一瞬
発狂し
爆発し
のたうち回っている