藤沢秀行作 「 秀行囲碁道場 わたしならこう打つ 」 という本を読んでおります にこ♪

 

 

日本棋院から昭和57年に発行された本です ( りくのらもう生まれてる… ふ )

 

専門棋士同士の対局の中で現れた局面を、

藤沢秀行名誉棋聖の意考え方を聞きつつ皆で意見を述べ合う

その変化図はいろんな打ち方考え方があるものだなあ、とおもしろいし、

会話の様子は 「 忌憚なく 」 ってこういう感じなのね、と思わせます。

 

びっくりしたのがありました。

 

 

隅や辺で定石を打ち終わって、

左下隅、小目の白に黒がかかってたのを白が挟んだところです。

ここで黒はどう打つものかな、というテーマです。

 

黒が小林光一九段、白は工藤紀夫九段です。

 

 

実戦、小林光一九段が打ったのは左辺からのハサミ返し、というかヒラキというか。

そして白の工藤紀夫九段は、この局面では隅を取るのが大きいと判断して

コスミつけてハネ継ぎして左下隅を取りました。

 

ふうん…、 挟まれたからコスミ出し、と決まってるわけじゃないようです ふ

 

 

対局者の工藤紀夫九段はこの談判に加わっているのですが、

対局している時には黒から隅の石にツケられて隅を取りに来られるだろうと予想していたんだって。

隅が大きいと思っていたからですね。

実戦の小林光一九段の黒の手は、この図よりは良くない ( 黒にとって ) と判断しています。

 

そして藤沢秀行名誉棋聖の 「 わたしならこう打つ 」 手は、

 

 

上辺の打ち込みでした。

上辺は右側も左側も白は弱くないのでここに打ち込むのは思いつきにくい。

 

と言いますか、アマチュアだったら思いつきやすい。

上辺が全部白地に見えてヤキモチを焼いてここらに打って行きそうです。

 

左下隅、挟まれたばかりなのでどうしてもその辺りに眼が行くが、

実は上辺を荒らして地合いのバランスを崩し、

白の厚みができても働く場所がない、上辺の打ち込みが秀行先生の 「 わたしならこう打つ 」 だというんです。

 

相手に打たれたところにばかり目が行って、

その辺りでばっかり考えちゃうのはアマチュアの専売特許かと思っていましたが、

レベルはだ~いぶちがうとは言え、専門棋士にもそういうことがあるんだなあ となんだか感動しました。

 

 

 

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